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2022年7月13日水曜日

河内遙『ムサシノ輪舞曲(ロンド)』第1巻ネタバレ感想

作品名 : ムサシノ輪舞曲(ロンド)
漫画家 : 河内遙
出版  : 祥伝社 (2021/9/8)
ジャンル: 恋愛群像劇
トーン : ほのぼの せつない
試し読み: ムサシノ輪舞曲

[あらすじ]
蕎麦屋の息子・阿川龍平(25)は、“お隣のお姉さん”である武蔵原環(35)に、小さな頃から片想いしている。十代半ばで告白もしたけれど「家族同然の弟あつかい」な上に「10歳差」のせいで意識してもらえず、この10年はもはや諦めモード…。そこへ突然、とぼけた色気の食えないテーラー・衣笠が環の前に現れ、まんまと恋を始められかけてしまい…!?執着片思い青年×惚れっぽい自然体女×食えない男がおくる、大人のじれじれ三角関係!

[感想]

第1~5話+イラスト入りあとがき2P収録。

デビュー20年目となる連載作だそうです。

27歳の時に両親が事故死し、実家でモダンバレエ教室の先生をしている35歳の環の日常と彼女をめぐる人々のお話。

隣に住む10歳年下の幼馴染みで環に長年片想いしている阿川くん視点でスタートしたので、てっきり環と阿川くんがダブル主人公なのかと思ったら、3話は環の友人のマリナ視点、4話は弟・文太視点、同僚の衣笠視点と次々に視点が変わる恋愛群像劇でした。

主要登場人物と関係性は以下の通り:

・環
美人姉弟の姉。35歳のバレエ講師。天然で惚れっぽい。家族や友人に対してはサバサバだけど、恋愛対象となる年上男性の前ではたちまち乙女に。


・阿川龍平
25歳の寡黙な長身イケメン。隣の蕎麦屋の息子。環の教室の元教え子で環に長年片想い中。環に二度告白して振られているため、あきらめようとしているものの、いまだ断ち切れないでいる。


・文太
環の弟。34歳。罪作りな美形。2年前、環と付き合っていたイギリス人が文太に(一方的に)メロメロになって言い寄ってきたせいで環とイギリス人が別れることになり、環から恨まれている。別れた彼女のことが今でも好き。


・衣笠
文太の同僚のテーラー。黒髪メガネ。文太の女性版がいたら絶対好きになると思っていたところに環と出会い・・・。


・毬奈(マリナ)
環の友人。文太に長年片想いしているシングルママ。


・小夜子
文太の元カノ。魔性の女(ビッチ)。風俗店でバイトをしていた元大学院生で首を絞められると興奮するニッチな性癖を持つ。


物語は2年前から絶交している弟・文太が彼女にフラれて住む家をなくして環が一人で住んでいる実家に戻ってきたところからスタート。弟の帰郷と同時に絶交状態は解消されたものの、二人とも毒舌なので会えば言い合いばかり。

とはいえ、深刻なレベルで仲が悪いわけではなさそう。”絶交”というのも、たぶんこの姉弟独特の言い回しかなと。

ある日、文太が同僚の衣笠を自宅に呼んだところ、惚れっぽい環が衣笠にたちまち一目惚れ。

環への恋心から隣家通いを辞められない阿川くんの目の前で、新たな恋の予感にウキウキする環。

脇ではマリナが文太への長年の片想いを燻らせていて・・・という展開。

硬派でかっこいい阿川くんが恋愛対象外ってどういうこと!?と思っていたら、阿川くんが環に告白したのは未成年のときだったんですね。

子供のときに最初の告白、17歳のときに2度目の告白、そして25歳になった今。

今までは年の差が大きなネックになっていたけど、今後は年下であることはそんなに問題にならないのではないかな。環が年上男性が好きなことをすごく気にしているところは可愛いけど。環の反応を見ると、ちょっとだけ前進したかも?

ただ、三角関係なんですよね~。衣笠さんもユニークで魅力的な人物なので、環がフラフラして三角関係が長引いてしまう可能性もありそう。

文太とマリナのことも気になります。






ムサシノ輪舞曲