
天上恋歌〜金の皇女と火の薬師〜【電子特別版】
2025/05/14まで1~3巻無料!
宋と金が舞台の中華ファンタジー。
・各巻レビューはこちら:
・全体のレビュー:
強大な軍事力を有しながらも宋から蛮族扱いされている建国して間もない金国(8年前まで遼の一部族)の皇女アイラが宋の第九皇子・康王との縁談・親善のために宋にやってくるところからスタート。
宋に向かう道中で敵対する遼の刺客に襲われ、暗殺されそうになるアイラ。川に転落したアイラは宋の工匠である凛之に助けられ、落ち着いた佇まいの凛之に一目惚れして・・・という身分差恋。
愛されキャラのおてんば皇女と鉱物オタクである天才工匠の思いがけない巡りあい。
タイトルにある通り、金の皇女と宋の火の薬師がダブル主人公設定ながら恋愛要素は錯綜気味。メイン二人のラブストーリーを中心に進行するのかと思いきや、アイラの縁談相手の康王が次第に大きな存在になっていき、どちらのルートに向かっているのかが読者には読めない描かれ方になっています。
10巻に到達しても、アイラと凛之は未だに遠い関係の両片想いの二人。 同じレーベルから発売された過去作※もそんな感じだったので、主人公の恋愛成就にさほど重きを置かない作風なのかも。※過去作『
11巻でようやくアイラと凛之が両想いになり関係が前進しますが、上記の理由で両想いになっても本当に結ばれるかは最終回を読み終わるまで分かりません。
魅力的な登場人物が多数登場し、読者を引き込む演出力も健在。ただ、10巻に入って大きく物語が動き出す中、主役級の活躍をしていた重要人物たちが次々と弱体化。
皇太子の腑抜け具合は前作の皇帝と被るなぁとちょっとがっかり。
康王もあれで終わりなら今までの活躍は何だったんだろうとモヤモヤ。円殊とウジュは?
クライマックスに近づきつつある気配があるので、主人公のアイラと凛之だけでなく、10巻に渡るまで物語を引っ張ってきた皇太子と康王にもグッとくる見せ場をまた作ってほしいなぁ。
目次:
・第01巻のレビュー
・第02巻のレビュー
・第03巻のレビュー
・第04巻のレビュー
・第05巻のレビュー
・第06巻のレビュー
・第07巻のレビュー
・第08巻のレビュー
・第09巻のレビュー
・第10巻のレビュー
第1巻:
宋に向かう道中で川に転落したところを救助されたアイラと命の恩人である工匠・凛之の出会いのエピソード。
歓迎式典で花火職人として再会した凛之に抱きつき、凛之と周囲を唖然とさせるアイラ。
宋の皇帝は芸術至上主義の浮世離れした人物。縁談が持ち上がった第九皇子・康王はキラキラ皇子→本性発覚(猫かぶり)。
康王を取られたくない一人ぼっちの15歳の姫・円珠の嫌がらせが大きな騒動に発展。
第2巻:
円珠が引き起こした食中毒騒動(アイラの兄ウジュと護衛が次々に倒れる)の顛末。食中毒騒動はアイラに助けを求められた凛之が薬師として活躍。
この件は遼とは無関係だったが、その後、本当に遼の刺客が現れ、アイラを襲撃。心配して駆けつけたアイラの兄で金の第二皇子・オリブの一行が撃退。シスコンのキラキラ黒髪プリンス参上。
円珠を許し、友情をはぐくむアイラ。
国賓として宋に滞在中のアイラたちをお世話している鴻臚寺の役人と遼の刺客がつながっていることが判明。アイラの兄・オリブとウジュが囮作戦を決行。
その頃、厳重に保管されている火薬が少しずつ盗まれ(帳簿が操作され)ていることに気づく凛之。主簿の仕業だと突き止めるが、主簿は遼人が闇商人に扮していたことを知って狼狽。
自分は博打で身を崩したクズだが敵国に機密を漏らすような売国奴ではないと凛之に懺悔した主簿は、火薬を奪還しようと凛之とともに奮闘。
第3巻:
アイラと兄オリブ、ウジュが現場に駆けつけ、遼のスパイを撃退することに成功するが、火薬の行方は依然として不明のまま。船に潜入するために遼の兵士に変装した凛之もオリブからスパイとして連行されてしまい・・・。
アイラが必死に誤解を解こうとする中、鴻臚卿がやってきて事情を説明し、釈放される凛之。
金明池での舟遊びに招待されるアイラたち。遼の刺客が再び狙ってくる可能性があると警戒するオリブたち。宋の警備などあてにならんと欠席の返事をしようとするオリブに対し、金明池を見たいと出席する気満々のアイラ。それなら明日刺客どもを一気に片付けようと意気込む兄たち。
遼人たちに脅された主簿は最後まで抵抗したようで、現場付近で血のメッセージを見つけた凛之はアイラたちの観覧席にあたる金明池の一画に爆弾が設置されていることを突き止め、危機一髪アイラたちを救出することに成功。命の恩人である凛之に礼を言うオリブ。
遼と密通していた咎で鴻臚卿は流罪に処せられることに。主簿は怪我をしているものの命に別状なし。
二兄・四兄が帰国し、アイラは鴻臚寺から皇宮へ。
新キャラ登場。書画に優れた第三皇子・鄆王とその同母弟の粛王、徐王。鄆王は裏表のあるキラキラ皇子。弟たちは性悪キャラ。
アイラの縁談相手の康王は猫かぶりだけど性悪ではなく、人への思いやりを持ち合わせたツンデレキャラであることが、異母妹の円珠とアイラとの微笑ましい交流を通して描かれる中、再び何者かに命を狙われるアイラ。その人物は冊子のようなものを落としていき・・・。
同じ頃、凛之もただの花火職人ではなく、皇族の懐刀として暗躍していることが明らかになったところで次巻へ。
第4巻:
夜の庭園でアイラを襲い、冊子を落とした人物の正体を康王とともに探るアイラ。現場で張り込みをしていると、そこに現れたのはなんと凛之!
冊子を奪って逃走する凛之にショックを受けるアイラ。その直後に鄆王がアイラと康王のもとを訪問。火焔日録を敵に奪われたと知り、無念の表情。皇帝の密命を受けて新兵器の開発をしていると打ち明ける鄆王。
計画は極秘のもので冊子は兵器に必要なデータが暗号化されて書かれているものだと。 その大事な日録を狙った間者が凛之。彼は20数年前に政争に敗れて公職追放された名門司馬家出身の者で現政権に恨みを持っていると告げられ驚くアイラ。鄆王から協力を要請される康王。
凛之が潜伏するアジトに向かう鄆王たち。少し時間をくださいと断りを入れ、中に入って行くアイラと心配になってついていく康王。部屋に足を踏み入れた途端、釣り上げ罠にひっかかり、生け捕りにされてしまうアイラたち。
罠に引っかかったのがアイラたちだと知り、驚く凛之たち。凛之たちによれば、冊子を盗んだのはむしろ鄆王側で、実験記録を書いたのは凛之自身だという。アジトにそばかすの皇太子が現れ、事態は急変。
皇太子は新兵器開発の秘密の工廠「天鼓院」の創設者で凛之は工匠の司であることが判明。 今回の騒動は皇太子VS鄆王の跡目争いが発端。現皇帝は占いを信じ、正室の子である皇太子を冷遇し、側室の子である鄆王を寵愛。
劣勢の皇太子の失脚を目論む鄆王の妨害活動に悩まされる中、新兵器の親鋭式で起死回生を狙う皇太子一派。康王とアイラも秘密裡に協力することに。
康王の過去編収録。日和見主義のキラキラ皇子を演じているが、実際は皇子の中で一番優秀で芸術にも秀でた人物。顔だけが取り柄の小心者を演じているのは立場の弱い母を守るためであり、醜悪な勢力争いに巻き込まれたくないから。
第5巻:
鄆王の妨害活動により新兵器のお披露目直前に工廠が火災に遭い、火薬の材料を失ってしまう凛之たち。
対応に追われる中、アイラが贈答品として金国から大量に取り寄せた粉薬が硫黄粉末であることに気づいた凛之はそれらを秘密裡に譲り受け、親鋭式で新兵器を皇帝にアピールすることに成功。
出し抜かれた鄆王は裏で手を引いていた皇帝の側近である蔡大学士から見放され、あっけなく退場。
アイラ父(金国皇帝)初登場。陣中で倒れ・・・。
宋の皇帝には真実を伏せて病気の皇太后のために緊急帰国することになったと伝え、迎えに来た四兄と金に戻ることになったアイラ。金に何か起きたのではないかと探りを入れ始める皇帝側近。
太医院の医官を連れて金までお見舞いに行くように皇帝から命じられる康王。 凛之に別れの手紙を書くアイラ。
康王からアイラの帰国と自分も金までお見舞いに行くことになったことを告げられた円珠は意気消沈。康王の計らいで円珠もお見送りに同行させてもらうことに。
その際にアイラの四兄・ウジュと遭遇し、狩りの獲物の兎を譲ってもらう円珠。一人ぼっちの箱入り姫と豪放磊落な異国の皇子との出会い。兎を可愛がり、大いに慰められる円珠。
金に向けて出発したアイラ一行は道中で花火が上がるのを見て・・・。
凛之の山小屋がある方角から上がる花火を見て感激するアイラ。
後半はアイラと父・兄たちとの家族愛エピソード。死期を悟りながらも前線で勇ましく指揮を執る父をそばで支えるアイラ。
第6巻:
同盟国の金が遼の拠点を次々と陥落させる中、挟撃すると約束した兵を2年も出し渋っていた宋がここにきてようやく初参戦。
童大尉元帥率いる15万の精鋭部隊が出陣。凛之たち皇太子直属の部隊も新兵器を携え燕京に出兵するが、童大尉からの寝返りを持ち掛けられたのをスルーした凛之は直後に転属を命じられ、拷問同然の条件で(わずかな食事で朝から晩まで)砦での石運びをさせられることに。
後任の隊長としてやってきた人物が天鼓院の倉に火を放った超本人だと知り、絶句する部下たち。皇帝から金行きを命じられた康王が足止めされてまだ陣中にいることを知った部下たちは康王に凛之の救出を直談判。
事情を知った康王は一計を案じ、童大尉を介して凛之を引き取ることに。通辞(通訳)が病気で倒れて足止めされていた康王は代わりの通辞として金の言葉を話せる凛之を同行させる形で凛之を救出することに成功。
一月以上かけて金に到着する康王一行。凛之との思わぬ再会に喜ぶアイラ。
後半は温室育ちの康王が見せる“未開”の地での奮闘劇と、金の皇帝にこっそり煎じ薬を処方した凛之と皇帝(アイラ父)との心温まるエピソードを収録。アイラの手紙をお守りとして懐にこっそり入れて出兵した凛之😊
第7巻:
前半は康王と金の人々の間に生まれる人情譚。お仕事用のキラキラ皇子モードで子供たちの心を掴んだかと思ったら、緊急時に自然と露わになった人間性でもアイラの家族に気に入られ、思いの外スムーズに金の人々に溶け込む康王の順応性(無自覚)にほっこり。
そんな中、遼の鉄林軍に大敗した宋軍の童大尉元帥から金に援軍の要請があり・・・。
凛之たちが開発した新兵器は誤った使い方で作動せず、敗戦の責任を取らされた天鼓院の部下たちが童大尉によって全員逮捕されたことを知り、愕然とする凛之。
合間に関連のあるエピソードとして、金がまだ遼の一部族だった10年前の過去編を収録。皇帝アブーの堕落ぶり、アブーに攫われた幼いアイラと救出に向かったオリブを助けたユドゥ将軍のことなど。ユドゥ将軍は鉄林軍の現トップ。
宋に不満を抱きつつも、遼を倒すことを優先して燕京攻略に参戦する金軍。 燕京で恩義があるユドゥ将軍と対峙するオリブ。宋軍の前では無敵を誇った鉄林軍も快進撃を続ける金軍には敵わず、宰相大臣が拝跪して降伏。自分が囮となり、鉄林軍を逃がそうとするユドゥ将軍を金皇帝が説得して帰順させ、燕京戦は終結。
第8巻:
金皇帝とともに燕京に入城するアイラたち。そこに鉄林軍に大敗した童大尉元帥が盟約を盾に燕京の明け渡しとユドゥ将軍の首を要求してきて・・・。
盟約というなら宋はそもそも約束を果たしていないと反論するオリブ。遼の五都はすべて金軍のみで落としたと。それに対し、燕山府(燕京)に宋軍がいたことを理由に挟撃で落としたと傲岸不遜に主張する童大尉。
その頃、凛之は康王の許しを得て天鼓院の仲間たちが投獄されている宋軍の営倉に向かうが、童大尉に見つかり、敵前逃亡の罪で逮捕されてしまい・・・。
仲間たちの命と引き換えに論功行賞の席で敗戦はすべて工兵隊の責任で司令部に落ち度はないことを証明するように強要される凛之。
アイラ→康王→凛之の当意即妙な連携で形勢逆転。足止めされている皇太子の使者だけでなく、そこに駆け付けた皇太子をつれて来ることに成功。
論功行賞で断罪される童大尉。職分を解かれた童大尉は失策の容疑者として都へ護送されることに。
かくして金と宋の戦後交渉は燕京以下八州は宋の領土とし、燕京の豪商・職人は金に属すること、燕京の租税の一部として宋は金に百万緡を支払うことで妥結。
康王と凛之は宋の都に戻ることに。別れ際に凛之への片想いのことはもう踏ん切りがついたと康王に告げるアイラ。すると康王がアイラに愛の告白。いつのまにかアイラが特別な存在になっていた、そばにいてほしいから金の皇帝が早く良くなってまた宋に来てくれるのを待っていると。
康王に好意を抱いているものの、それが恋かは分からないアイラ。金軍の引き上げが始まり、アイラも皇帝たちと移動。その道中で金の皇帝が崩御。
第9巻:
金の皇帝崩御から1年後、宋の都では金国の特産物見本市を康王と仲睦まじく見物するアイラの姿があり・・・。
1年前、帰国した康王は皇帝にアイラとの婚約成立を明確にしてもらうように願い出るが、金皇帝が崩御したことから宋の喪の風習でアイラとの結婚が3年延期されることに。
金ではアイラの叔父のウキマイが即位。オリブたちは遼を追撃へ。
そんな中、宋で遼皇帝の虎符を持っていると主張する浪人がアイラに接触。その男は流刑地で病死した鴻臚卿の息子・王侠君。康王に協力を仰いで取引に応じるアイラだが、交渉中に王侠君が覆面の刺客によって殺害され・・・。
その刺客は火焔日録を盗んでアイラを襲って来た刀使いと特徴が酷似していたことから、鄆王派が遼とつながっているのではないかと疑う康王たち。その人物が皇帝側近の蔡大学士であることが読者だけに知らされ・・・。
円殊が久々に登場。王侠君の愛人だった妓女・蘭花を円殊の侍女にして匿うことにした康王。ウジュにもらったうさぎ「お兄様」が一人じゃかわいそうだからともう一匹「アイラ様」を育てていたら、22匹の大所帯にw
お寺参りでウジュと再会する円殊。馬に乗せてもらってドキドキ。ウジュも意識し始め、恋の予感💓
王侠君が残したメモを頼りに遼皇帝の虎符を手に入れる康王とアイラ。虎符と一緒に埋められていた手紙を発見して驚愕する一同。そこには金皇女暗殺を企てるとともに遼に毒物兵器を横流ししている黒幕について書かれていて・・・。
皇帝側近の蔡大学士が黒幕と分かったところで次巻へ。
第10巻:
張り込んでいた刺客に襲われる康王とアイラ。その一人、蔡大学士がアイラに刃を向けるが、康王が別の刺客に襲われそうになると助太刀。なぜこんなことをするのかと問いただす康王に夷を持って夷を攻むるは中国の勢なりと答える蔡大学士。
自分の暗躍は国益に適っていると。 アイラを夷の女と公然と嘲り、色恋で道を誤られないようにと康王に忠告する蔡大学士。虎符を渡すように夷の女に言ってくださいと要求された康王はアイラに触れるなと背にかばうが・・・。
次の瞬間、ウジュの騎馬隊が駆けつけ、形勢逆転。さっと退散する蔡大学士。 ウジュとともに金に戻るアイラを悲しそうに見送る康王。
蔡大学士への怒りを募らせる康王だが、虎符を奪われ面目を潰された蔡大学士から直接釘を刺され、最愛の母と円殊を守るために身動きできなくなり・・・。
皇太子に蔡大学士の謀略を伝え、打開策を見出そうとする康王。金との同盟を陛下に提案しながら自ら裏切り私腹を肥やすとはまさに奸臣だと憤る皇太子。陰謀のスケールの大きさから彼以外にも皇帝の側近たちが関わっているはずだと。黒幕は蔡大学士の父・蔡太師かもしれないと推測する皇太子。
その場に同席していた凛之は遼への毒物兵器横流しの件で極秘調査に乗り出し、内省夫人が生産に関わっていることを特定。かつての妹弟子である元婚約者の内省夫人・月琴は堅物清廉な凛之への同情からこれ以上首を突っ込むと身を滅ぼすと警告。これは独断ではなく国の総意なのだからと。
凛之と月琴の子供時代のエピソードと、悩み深き不遇の皇太子との出会い編もこの巻に収録。
父親同士が同僚で研究者だった凛之父に女子の身で異例の弟子入りを果たした月琴。本来許されないことだったが、凛之父が転勤するまで婚約者として司馬家に通わせてもらうことに。
その後、蔡太師の政敵弾圧で中央の官職を追われた司馬家。凛之父はそれ以前に戦死し、父の友人だった道士の勧めで出家した凛之。その3年後、高名な道士を訪ねた皇太子はそこでわき目を振らず謎の機械を動かしていた小道士・凛之と出会い、交流を重ねることに。
現在の話に戻り、蔡大学士が失脚したのを機に皇帝側近の排除に動き出す皇太子。新兵器「地龍」の改良版お披露目の席で内省夫人を弾劾しようとするが、皇帝から思わぬ反応が返ってきて・・・。
これは側近による陰謀ではなく、朕自身の指示だと告げる皇帝。思わぬ事態に顔面蒼白になる皇太子。そんな皇太子をチクチク責め、誇らし気に計画の全貌を明かす皇帝。
野人に縁組を持ち掛け、宋に誘い出し、遼に暗殺させて蛮族同士の争いを過熱させるのが狙いだったと。 つまり、アイラとの縁組は真っ赤なウソ。蛮族の血を入れるなんておぞましいと吐き捨てる皇帝。
そして、これ見よがしにその場で蔡大学士と童大尉を忠臣として復職させる皇帝。 自分の方が反逆者になってしまったと取り乱す皇太子。次の瞬間、凛之が毅然とした態度で皇帝に諫言。
金を裏切ったのはわが国であり、戦争になれば、どちらに道義があるかは明白。軍事面でも金軍の方がはるかに強いのだから国益のためにも金国との友好を堅持すべきだと上申。
この諫言が逆鱗に触れ、凛之は流罪となるが、それは表向きで、実際は新兵器「地龍」の製法の流出を避けるために護送中に始末するようにとのお達しがあり・・・。
皇帝から直接圧力をかけられた皇太子は腑抜け状態。 その頃、北方では金が遼王を生け捕り、遼王朝が滅亡。

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タイマー無料で44話分無料!