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2012年5月24日木曜日

樹なつみ『八雲立つ』感想&あらすじ


作品名 : 八雲立つ
漫画家 : 樹なつみ
出版  : 単行本全19巻 文庫本全10
ジャンル: ファンタジー 巫
トーン : シリアス ほのぼの
試し読み: 八雲立つ

[作品紹介]
白泉社刊行の月刊少女漫画雑誌『LaLa』に、1992年から2002年まで連載。単行本全19巻、文庫本全10巻。1997年度、第21回講談社漫画賞受賞。1997年に全2巻のOVA、1997年と1999年には計7枚のドラマCD製作。

[冒頭あらすじ]
東京在住の大学生・七地健生は、ある日大学の先輩から頼まれたアルバイトで島根県・維鈇谷村(いふやむら)にある道返神社(ちがえしじんじゃ)を訪れる事になり、代々七地家に伝わる飾太刀をこの神社に奉納しようと持参する。

その日、道返神社では次期宗主である布椎闇己の為の秘祭・神和祭(かんなぎさい)が行われていた。本祭の夜、七地は、意図せず禁域に迷い込み、祭り最後の儀式を覗いてしまう・・・。

[感想]

古代のシャーマンと刀鍛冶師の子孫が不思議な力で引き寄せられ巡り合うというストーリー。2人の若い男性、闇己と健生との友情を主軸にしており、実質的にヒロイン不在。男性陣の絆、生き様だけで十分魅せてくれる漫画もありますが、この作品は感情面の描写が薄かったこともあり、あまり感情移入できませんでした。

前半の印象では、健生の妹・夕香が闇己と恋仲になるヒロインなのかと思ったのですが、いつまで経ってもミーハーなサブキャラにすぎず、ヒロインの風格が出てこない。全体を通して、共感したくなるような女性陣がいなかったのが残念です。

肝心のストーリー展開も、クライマックスに至って、まさかの腰砕け状態。何のために神剣を集めていたのやら・・・。

男性陣では、夕香一筋の蒿(闇己のいとこ)が一途で可愛かったです。だからこそ、あのラストにすこぶる不満。あんな終わり方にしなくても、色々方法があったでしょうに。


[文庫本・写真集・OVA・ドラマCD・その他]

【文庫本】






【写真集】

八雲立つ―樹なつみ画集

【OVA】

八雲立つ [DVD]

【OST・ドラマCD】

音盤物語「八雲立つ」オリジナルサウンドトラック


音盤物語「八雲立つ」ドラマ・アルバム 巻之壱


音盤物語「八雲立つ」ドラマ・アルバム 巻之弐


音盤物語「八雲立つ」ドラマ・アルバム 巻之参


[単行本]

八雲立つ (1) (花とゆめCOMICS)

●49年に一度だけ行われる秘祭、神和祭。その取材にアルバイトで参加することになった健生は、訪れた出雲の地で、巫子として待っていた闇己と出会う。時を越えて呼び合う魂が、一本の飾太刀を介して結ばれる時、いにしえの闇に閃光が走る。歴史の渦の中、ふたりが見たのは!?


八雲立つ (2) (花とゆめCOMICS)
●親類の営む由緒ある京都の料亭を訪れた健生だが、自分に向けられる激しい怨念を感じる。その頃、きしくも剣道大会出場のため、闇己も京都の土を踏んでいた。再会した二人を巻き込んで勃発する新たな事件とは!?


八雲立つ (3) (花とゆめCOMICS)
●闇己と蒿の真剣勝負は健生の仲裁により、その場はおさまったが、その矢先、闇己は夕香に念がついていると蒿に告げられる!?そして偶然にも神剣の一本・建御雷の所在を知り、持ち主で荒波加迅社の巫女の様子が変だと聞く・・・「隻眼稲荷」収録


八雲立つ (4) (花とゆめCOMICS)
●闇己の姉・寧子が上京した。歓迎の意味で宴会を開いた健生たちだが、その夜、健生は
複雑な状況に遭遇してしまう!?布椎家の愛憎をからめた「衣通姫の恋」。闇己の通う学校に伝わる「七人目」の伝説が蘇る・・・!?


八雲立つ (5) (花とゆめCOMICS)
●学校に閉じ込められた7人。邪念と闘う闇己らを描く「七人御先」続編。神剣を求めて山奥の村を訪れた闇己と健生は、同じ神剣を買いに来た先客の存在を知る。その先客とは、なんと闇己の父、眞前だった・・・!?実の父との運命の出会いを描く「黒不浄の郷」


八雲立つ (6) (花とゆめCOMICS)
●実の父に捕らえられた闇己は、スキを見て脱出に成功した。一方、しをりを村の迷信から救い出そうと健生も心を砕くが・・・!?神剣の伝説が時空を超えて蘇る「古代編<綺羅火>」、新シリーズ「捩れる黒髪」収録。


八雲立つ (7) (花とゆめCOMICS)
●不満が捻れた形で生霊となって襲いかかる!闇己はどう立ち向かうのか・・・!?「捩れる黒髪」完結編に、この事件で健生と決裂してしまった闇己が、ひとり向かった瀬戸内での新たな事件を描く新章「海神を抱く女」収録。


八雲立つ (8) (花とゆめCOMICS)
●アカクサの香に倒れ、苦し闇己!!緊迫の「海神を抱く女」ほか、風雲急を告げる、古代編収録ー西出雲の王たらんと野心をあらわにするカモロに対し、マナシとミカチヒコはー。夕香の友達、美少女未紅に蒿くんキリキリ舞(?)の新章「二岐大蛇」。


八雲立つ (9) (花とゆめCOMICS)
●夕香の友達未紅の両親は、紀斐神社に心酔して帰ってこない。闇己はその神社の宮司の息子・忌部怜司と遭遇、2本の神剣を預かっていると告げられる!忌部の闇己への接近は嵐の予兆が・・・!?「二岐大蛇」完結編に、寧子の心の深淵が見える「入らずの深緑」を収録。


八雲立つ (10) (花とゆめCOMICS)
●布椎神道流に入門してきた美少年高條筑陽は、闇己につきまとい剣道の試合を望む。が闇己は無視。それでは・・・と考えた筑陽の、次の標的は!?さらに闇己や健生の先祖たちの活躍を広大なスケールで描く<古代編/己貴>


八雲立つ (1) (花とゆめCOMICS)
●怜司たちの誘いに応じ、忌部家の本拠・熊野に赴いた闇己と健生。奥深い山中の忌部家には、意外な人物が闇己たちを待ち受けていた。楠、眞前を始め斎島の佐那女、そして・・・!?闇己や健生の先祖たちの活躍を広大なスケールで描く<古代編/己貴>併録。


八雲立つ (12) (花とゆめCOMICS)
●熊野で意外な人々と再会した闇己と七地。亡き父にそっくりの当主・忌部親露に、協力的な姿勢を示す闇己。思わず口論になり飛び出した健生は・・・そして追いかけようとする闇己を止めた五十鈴(実はしをり)の真意は・・・!?蒿くん初主役の新章「十三塚異聞」を併録。


八雲立つ (13) (花とゆめCOMICS)
●健生の妹・夕香とクラスメイトの未紅が誤って倒してしまった学校の裏の十三塚。そのせいで悪霊に取り憑かれた未紅を助けようと、闇己なしで立ち向かう蒿は・・・!?まだ見ぬ神剣・沫那美を求め、鳴雲島に旅立った闇己と健生が見たものは・・・!?新章「沫立つ波濤」併録


八雲立つ (14) (花とゆめCOMICS)
●神剣”沫那美”を求め、鳴雲島にやってきた闇己と健生。そこで出会った海都波は優れたシャーマンであったが、共に暮らす祖父には異常な雰囲気が・・・!?やがて行方不明になった海都波と祖父を探す闇己たちは、隣家の女性の死体を発見!!


八雲立つ (15) (花とゆめCOMICS)
●東京の布椎家に期せずしてやってきた闇己の姉・寧子と斎島の巫女・安柘。二人の闇己を想う気持ちはやがて加熱し、健生も寧子の異変に気づく。闇己への想いを止められず、ついに告白してしまった寧子は・・・!?養父・海潮の秘密が明かされる新章「縁切り櫻」登場。


八雲立つ (16) (花とゆめCOMICS)
●養父・海潮の本心を知り、これまでの闘いがすべて無意味に思え、さまよう闇己。健生と連絡もつかず路上の喧嘩で大怪我をした闇己を、眞前は熊野に連れ去った。そこには行方が判らなかった姉・寧子も・・・!?「縁切り櫻」完結編に、闇己を待つ更なる過酷な運命、新章「由良と震えて」登場。


八雲立つ (17) (花とゆめCOMICS)
●健生の心が通じ、やっと正気を取り戻すことが出来た闇己。しかし時すでに遅く、忌部の野望のため寧子の身体に教祖・五十鈴の魂を降ろす儀式が始まっていた。怒りに震える闇己は・・・!?「由良と震えて」完結編に、いよいよ維鈇谷の念の昇華に踏み出す、新章「天と修羅」登場。


八雲立つ (18) (花とゆめCOMICS)
●一族の悲願である、念の昇華に本格的に取り組み始めた闇己。未だ行方の判らない七本目の神剣「草薙」を探すため、母を呼び戻し恩讐を乗り越えようとするが・・・。一方、闇己を狙う忌部家では、新たな策謀が!?「天と修羅」完結編に、古代編「甕智彦」併録。


八雲立つ (19) 花とゆめCOMICS
●すべての神剣の所在が明らかになり、5人のシャーマンと共にスサノオの怨念の昇華に、命を賭けて挑む闇己達。一方、神に祈って自然の理を曲げ、己の子孫の命と引き換えにミカチヒコを生き返らせたマナシは・・・!?時を越えた壮大な叙事詩が、今、出雲の空に甦える!堂々の完結編登場。



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