※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2012年6月15日金曜日

『王家の紋章』第14巻ネタバレ感想【細川 智栄子】

王家の紋章 14
王家の紋章 14

アイシスとラガシュ王の婚儀に出席するためキャロルが単身バビロニアに。もちろん、道中で問題発生というお約束パターン再び。今回はイズミル王子のターン。

エジプトではキャロル不在中にリビアのカーフラ王女がメンフィスに接近。そんな中、ライアンが摩訶不思議な登場の仕方でキャロルを守るシーンも。

下エジプトの神殿を守るアイシスの忠実な臣下たちはアイシスがバビロニアに嫁ぐことを嘆き悲しみ、テーベの都まで駆けつけてくる。アイシスはそんな臣下たちの前で、いつか必ずエジプトに戻って来るから、それまで待っていておくれと涙ながらに本心を吐露するのだった。
ラガシュ王とアイシスがバビロニアへ出発した日、2人を見送ったキャロルは、未来にいる家族のもとに届くようにとの願いを込めて、象形文字で自分の存在を書き記した石版をナイル川に流すことに。その3日後、召使ルカとウナス隊長率いる兵士たちに守られながら、エジプト王の名代としてバビロニアへと旅立つキャロル。別れ際、お守りにと自分の身につけている胸飾りをはずしてキャロルに渡すメンフィス。

キャロルのバビロニア行きはエジプトに潜伏する間諜を通じて、それぞれの主君、アルゴン王とイズミル王子にも伝わり、双方とも競い合うようにキャロル一行が進むルートに兵を差し向け、キャロルを生け捕りにしようと待ち伏せる。

キャロルを見送ったばかりのメンフィスのもとにリビアからエジプトと同盟を結ぶための使者として、カーフラ王女がやってくる。メンフィスに一目惚れをしたカーフラ王女は滞在を伸ばし、メンフィスの第二の妻の座を狙う。ゆくゆくはキャロルを消して自分が正妃になろうという魂胆。

その夜、メンフィスの寝室にアッシリアの刺客が侵入するが、気配に気づいたメンフィスにあっという間に切り殺されてしまう。心が騒ぎ、キャロルの身に何も起こらなければよいがと案じるメンフィスだが、敵はすでにキャロルの目の前まで迫っていた。

同じ夜、イズミル王子はルカの手引きにより、砂漠のオアシスで夜営するキャロル一行の天幕に火を放ち、キャロルを奪い去ろうとするが、思いがけない邪魔が入る。なんと現代にいるライアンだった。突然、炎の中にライアンの姿が浮かび上がり、イズミル王子に向かって発泡!

ライアンは20世紀のネフド砂漠にある石油採掘所を視察中に火災に見舞われたのだが、なぜか火災現場と古代の空間がつながるという摩訶不思議な出来事が起こり、キャロルの悲鳴を聞いて、思わず火の海に飛び込んだのだった。

銃弾はイズミル王子の右肩に命中し、その衝撃でキャロルは馬から転げ落ちてしまう。驚きながらも必死にライアンの姿を捜すキャロルだが、わずか数秒のうちにライアンの姿は炎とともに跡形もなく消え去ってしまった。ほどなくして、付近一帯を探していたウナスたちが駆けつけ、キャロルを保護する。

ルカは瀕死の重傷を負ったイズミル王子の身を案じつつも、己の使命を全うすべくキャロルのもとへ。

キャロルのせいで世継ぎが負傷し、生死の境を彷徨っているとの一報を受けたヒッタイト王は、憤怒してキャロルを殺せと兵に命じる。

キャロル一行はバビロニア領に入る直前、砂漠を渡り歩く商人ハサンと再会を果たした後、出迎えたバビロニア兵の案内で無事バビロンの都に到着する。キャロルの到着を大仰に喜ぶアイシスにキャロル暗殺の段取りを明かすラガシュ王。

明後日に予定されている婚儀を挙げた後、望み通りにキャロルを亡きものにするとアイシスに約束するラガシュ王だったが、実際のところは未来を読むナイルの娘を殺すには惜しいと思い始めており、殺したと見せかけて、密かに塔の地下に閉じ込めておき、バビロニアのために未来を読ませようと目論んでいた。

ラガシュ王とアイシスの婚儀の朝、侍女が支度を促しても、美しい顔を涙でぐちゃぐちゃにし、ベッドに突っ伏したまま、なかなか動こうとしないアイシス。

気持ちを切り替え、毅然とした態度で神殿に向かったアイシスは、キャロルたちに見守られながら、バビロンの神の前でラガシュ王と契を結ぶ。宮殿前にはバビロニア国王の結婚と婚姻による強国エジプトとの同盟成立を二重の祝い事だと喜ぶ民衆で溢れかえった。

婚儀はつつがなく終了し、祝宴がはじまる。ラガシュ王は頃合いを見計らって、キャロルを建設中のバベルの塔へと誘い出す。罠とも知らずに、見たくて見たくてたまらなかったと大はしゃぎするキャロル。

塔の前の茂みには、アッシリアのアルゴン王とヒッタイト兵がそれぞれ待ち伏せし、キャロルが視察を終えて出てきたところを襲う気でいたのだが、いくら待ってもキャロルは出てこなかった。

その頃、キャロルと護衛のウナス&ルカは、塔の中にある巫女の部屋へと言葉巧みに誘導され、そのまま幽閉されてしまう。ラガシュ王はキャロルの身代わりに別の娘を殺し、遺体を焼いてキャロルの肩衣とともにアイシスのもとに届け、キャロルが死んだと信じ込ませるのだった。


王家の紋章 14




『王家の紋章』単行本&雑誌連載 最新話 ネタバレ感想の一覧はこちら


一部の電子書籍ストアで1~15巻が無料!
6/27まで


王家の紋章 1



王家の紋章 10
🆕15巻まで無料!6/27まで








ブログ


blogmura_pvcount