| 作品名 ： | |
| 漫画家 ： | 潮見 知佳 |
| 出版 ： | 単行本 全9巻 |
| ジャンル： | ファンタジー 霊能者 |
| トーン ： | シリアス |
| 関連作： | |
| 試し読み： |
[作品紹介］
『別冊花とゆめ』2005年11月号から2010年7月号まで連載された作品。単行本は全9巻。
[あらすじ］
強大な力を持つ悪霊に気に入られてしまった少女・日向羅雪は、「20歳の誕生日までに想い合う相手がいなかったらお前を連れて行く。」と言い残した悪霊に対抗する為、言霊を使う年上の相棒・岩月九竜と日々悪霊退治をしながら恋人探しをしていた。そんなある日、除霊依頼に訪れた図書館勤務の星野夜行という青年は、彼自身も強力な霊能者であることが分かり・・・
[前作]
夜行が高校生の頃のお話
[感想]
前作『ゆららの月』のスピンオフ。頭脳明晰な夜行が社会人になって就いた職業が司書（図書館勤務）というのがかなり意外でした。
除霊依頼で知り合った羅雪に気に入られて半ば強引に悪霊祓い・除霊専門の天川緋一郎事務所に引き抜かれるところからスタート。 夜行がずっと想いを寄せていたゆららの守護霊に羅雪が似ているので、夜行はなんだか放っておけなくなるんですね。
前作よりも謎に満ちたストーリーで、スケールがはるかに大きくなっています。なんせ恋のライバルも偉大すぎて・・・。
潮見さんは当て馬をひと際魅力的に描くタイプの作家さん。興味をひく人物像というだけでなく、物語自体が必ず当て馬に同情してしまう内容になっているのです。前作では夜行。スピンオフでは九竜。このお話の鍵を握っているのは九竜の存在といっても過言ではありません。
前作に比べてとてつもなくスケールが大きくなっているので、どういう決着を見るのか少し心配になりましたが、九竜のことを含めて納得できるエンディングだったと思います。当て馬判官びいきとしては、色々と思うところはあるけれど･･･。
[単行本]
日向羅雪（ひゅうがらせつ）は強力な霊能者！！浄霊の仕事に励む羅雪は、ある理由から彼氏大募集中♥ だったが、性格がわざわいして未だ願い叶わず・・・。そんな羅雪の所に訪れた星野夜行（ほしのやこう）。彼自身も強い“力”を持っているみたいで・・・！？
悪霊の呪いを解くために“恋人募集中”の羅雪。しかし、そうとは知らない夜行は羅雪のノーテンキぶりに呆れる毎日。 そんなところに持ち込まれた依頼を受け、浄霊に出かけた 羅雪は、迂闊にも霊の感情に飲み込まれてしまって…!?
羅雪の母親が悪霊に取り憑かれた…!?所長からそう聞かされた羅雪は、夜行と九竜を連れて久しぶりに実家へ帰ることに。しかし、母親に取り憑いていた悪霊は、羅雪が今でも嫌っている亡き父親の姿で現れ、羅雪の過去が明らかに――!!
夜行への自分の想いに気づいた羅雪は意識しっぱなしでドキドキの毎日♥でも、それを知った九竜は、夜行にますますライバル心を燃やして・・・！？そんな中、ある男が持ち込んだ浄霊の依頼から、事務所のメンバー全員に最大の危機が！！
九竜からの思いがけない告白＆キスをされた羅雪！ずっと求めていたはずの“恋人”をGETするチャンスだというのに、夜行への想いを自覚し始めたばかりだった羅雪はパニック寸前★そんな中、羅雪たちは300年続いた強大な呪いの浄化をする事になって・・・・！？
夜行への想いをついに告白した羅雪！でも、羅雪に振られたはずの九竜は更に積極的に♥それを見た夜行はイライラして気まずい雰囲気・・・。そんな中、事務所を訪れた一人の男。悪霊に取り憑かれたその男に襲われ、羅雪は大ケガを負ってしまう！
羅雪に惹かれているのに気づき、まともに顔を見れなくなった夜行。だけど羅雪は自分が嫌われたと勘違いしてしまい！？そんな中、夜行は九竜と共に、かつて羅雪を狙う悪霊と所長とが戦った場所を訪れる。負の霊気が漂う中、九竜が突然夜行に・・・！？
自分が夜行の愛した霊の子孫だと知らされた羅雪。夜行が向けてくれた好意は、自分がその霊に似ていたからだと誤解してしまう。そんな不安に苛まれる羅雪の気持ちに呼応するかのように、悪霊から付けられたバラの痣に異変が！？一方、九竜の様子もおかしく、何かを隠しているみたいで！？
夜行と恋人の関係になれないまま、ついに羅雪は20歳の誕生日を迎えてしまった。そして、魂を喰われ悪霊と同化した九竜に襲われ大ピンチに・・・。自らの運命に抗うため、悪霊に立ち向かう羅雪達の行き着く先は！？
