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2012年7月30日月曜日

唐沢千晶『幻想香人』全2巻感想&あらすじ


作品名 : 幻想香人
漫画家 : 唐沢千晶
出版  : 単行本 全2巻
ジャンル: ミステリー 歴史モノ
恋愛
トーン : コミカル
試し読み: 幻想香人

[作品紹介]
1話、5話~最終話は唐沢千晶によるオリジナル作品。2~4話は、構成作家の津山冬がストーリー構成を手掛けた。白泉社の『LaLa DX』にて2008年1月号・5月号・7月号・9月号、2009年1月号・3月号・5月号・7月号に掲載された。単行本は全2巻。

[出版社のあらすじ]
大正7年・帝都東京市ー刑事の兄が殉職し、身寄りのない偲(しのぶ)は、兄の親友である伯爵・匂宮家に書生として引き取られることに。香道の家元で香水会社社長の主・匂宮香のもと、兄の意志を継ぎ男として暮らし始めた偲は、奇怪な事件に次々と巻き込まれていく。

[感想]
  研ぎ澄まされた嗅覚をもつ香道の家元が、暗殺者という裏の顔を持ち、怪事件解決に暗躍するという、着眼点が面白い作品。

表の顔と裏の顔を巧みに使い分けて二重生活をする伯爵と、男のふりをして伯爵のもとに身をよせる偲。互いに惹かれあいながらも、本性を明かせず、本音が言えない2人のやりとりをユーモアを絡めつつドキドキ感たっぷりに描いた作品。

ヒロインの偲は、さばさばした性格がまるで少年のようでありながら、女性らしい思いやりも備えた愛らしいキャラ。それに対して、伯爵はなかなか一筋縄ではいかない性格。偲が男のふりをしていることをとっくに見抜いておきながら、気付いていないふりをして、からかって反応を楽しんでいるかと思えば、偲のピンチに別人のふりをして駆けつける。救出しながらも、偲の前ではただの道楽伯爵のふりを続けたり・・・。恩を売らずに、こっそり助ける姿にもどかしさを感じつつも、そこにまた、魅力を感じるんですよね。

恋と事件とが同時に進展していく感じが、テンポよく、面白かったです。

[単行本]

幻想香人
大正7年・帝都東京市。兄が殉職して身寄りない偲は、兄の親友だった伯爵匂官家に引き取られる事に。香道の家元で香水会社社長の主、匂宮香のもと、兄の意志を継ぎ男として暮らし始めた偲は様々な事件に巻き込まれる!ミステリアス大正ロマン。


幻想香人 2
大正七年・帝都東京市――兄を亡くし伯爵匂宮家に引き取られた偲。「香りの暗殺者」という裏の顔を持つ香の元には様々な事件が…。そして少年・柏木を助けたことから、偲は大事件に巻き込まれていく…!? ミステリアス大正浪漫☆遂にクライマックス!




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