※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2015年12月27日日曜日

藤間麗『ロッカメルト』全4巻

作品名: ロッカメルト
漫画家: 藤間 麗
出版: 全4巻(2014年~2015年) 
ジャンル: ファンタジー 恋愛
トーン: コメディ-シリアス

[あらすじ]
雪男が婚約者って……本気で言ってます? 体育会系女子・一夏がイケメン2人と同居することに!!軽そーでチャラそーな兄・凍冴と無表情無口な弟・雪也。正反対な二人はなんと雪男!!!!!!は? 雪男ってなんですかソレ。雪男っていわれてもイエティくらいしか思いつきませんけど、ヒマラヤですよね、アレって。ここ日本ですよ?現代ですよ?え?な に? こいつら…婚約者者ー!!!!??? は? 私まだ高校生ですけど? なんで先祖のとばっちりで雪男なんて妖怪と結婚しなくちゃいけないんですかね???意味わかんないーーーーーーーー!!藤間先生が描く、すっとぼけ雪男ラブコメスタートです!!

[感想]
雪男と人間の女の子との種族を超えた儚くも切ないラブファンタジーではなく、ラブコメとして緩い気持ちで読んでほしいとご本人。同じファンタジーでも、シリアスなアルカナとの違いを出したいとのことでした。でも、藤間さんの底抜けに明るいコメディなんて想像できないなぁと思いつつ読んでみたら、やはり、緩い気持ちで読めるようなコメディーではなかったです。二転三転するストーリー運びはこの作品でも健在で、途中からヒロインと雪男兄弟との間に、もどかしくなるようなせつない三角関係が生じます。コメディ要素をちょこちょこ挟みつつも、ストーリー的にはどんどんシリアスになっていく感じ。前半はご本人がおっしゃっていたように、試行錯誤中のぎこちなさがありましたが、後半になると得意な攻め口でドラマチックさを演出しつつ、きれいにまとまった印象。わりとクセのある作風なので、好みは分かれるかなと思います。

ブログ