プリンセス 2016年 01 月号 [雑誌]
ヌビアの地に吹きすさぶ嵐の予感!!メンフィスを救いにヌビアにやってきたキャロルの前に狡猾なタヌト妃が立ちふさがる!!
メンフィスに毒入りの食事が与えられていたことを知ったキャロルは、激しく動揺しながらも、敵に弱みを見せてなるものかと己に言い聞かせ、タヌト妃の隙をうかがう。そんなキャロルに嘲笑を浮かべるタヌト妃。次の瞬間、思いっきり鞭をしならせて、キャロルの側頭部を打ち付ける。あまりの無礼なふるまいに憤慨して抗議するテティ。ヌビア兵に扮して草場に隠れていたウナスまで怒りのあまり、我を忘れて飛び出そうとして部下に止められたほどだ。
キャロルと直に対面したタヌト妃は、エジプト王妃になるはずだった娘の無念の死をありありと痛感し、ますます憎しみを募らせたようだ。しかし、キャロルも引くわけにはいかない。自分のことを人質に取ってもエジプト王を開放するように求めるが・・・忌々しそうにキャロルをにらみつけたタヌト妃は、メンフィスを開放する気はないと言い放ち、それどころか、民とメンフィスの眼前でキャロルを嬲り殺しにしてやるつもりだと宣告する。
その頃、キャロルの到着を知らされたメンフィスたちは、キャロルの身を案じつつ、なんとかして岩窟神殿を脱出する方法を必死に探っていた。
いよいよ凄惨な見世物が始まってしまった。盾を持った屈強なヌビア兵によってぐるりと周囲をガードされ、完全に逃げ道を失ってしまうキャロルたち。さらにタヌト妃が合図を出すと・・・一匹の獰猛な獣が姿を現す。獣をけしかけて、キャロルを襲わせようとしているのだ。あまりの恐怖に気を失ってしまうキャロル。外から大きな騒ぎ声が聞こえてきて、いったい何が起こっているのだとメンフィスたちにも動揺が走る・・・。 この面白い見世物を弱っているメンフィスにも見せてやろうとタヌト妃が高笑いし、連れてくるよう命じる。
タヌト妃の命令で岩窟宮殿の扉が開けられる。弱ったふりをし、ヌビア兵たちを油断させる作戦に出たメンフィスたちは、しばらくは大人しく連行されていたが、途中から隠し持っていた武器を手に持ち、 起死回生の逆転劇を図る。
一方、ずっと近くに潜んでいたルカは、キャロルの身を案じていち早く飛び出していく。獣を恐れずに近づいてくるルカの姿に気付いたテティは、気を失ったキャロルを抱きかかえ、大声で助けを求める。神殿から出てきたメンフィスたちも遠くからその様子に気付く。血相を変えてキャロルのもとに駆け付けるメンフィスと、それに続くミヌーエ将軍率いるエジプト兵たち・・・。弱っているはずのメンフィスたちがピンピンしていることに驚愕するタヌト妃だったが・・・。つづく
ようやく再会できました~~~!といっても、肝心のキャロルは気を失ってるし・・・^^;、まぁ、すれ違いになるのに比べたら、全然マシですけどね。久しぶりにエジプト王宮のメンツがそろって、ちょっと興奮。