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[作品紹介]
『コミックZERO-SUM』(一迅社)平成14年12月号から連載中。
[あらすじ]
歌う樹が護る街、エカリープ。かつて封ぜられた火竜の目覚めを防ぐため、DX、イオン、六甲達の冒険が始まる。
[感想]
中世ヨーロッパ風の、架空の世界を舞台にした物語。王位継承権を持つDXとイオン兄妹の上級貴族らしからぬ、型破りな行動が目を引く冒険譚。 冒険から戻ってきた兄妹が勉学を積むために王立アカデミーに入学する3巻目あたりから各段に面白くなってくる。竜退治の冒険譚から、舞台は革命後の陰謀渦巻く王国の内情にシフトしていき、DXたちが王位継承権をめぐる争いに引きずりこまれていくなかで、かけがえのない友人や支えてくれる人々を得ながら、様々な困難を乗り越え、成長していく様子が描かれている。
王位継承候補第4位のDXを中心にして物語は展開され、妹のイオンや学園で交流のある寮生たちも重要な人物としてDXとの関係を絡めながら丁寧に描き込まれており、それぞれの視点から、恋や友情、家族愛が語られているところが読み応えがある。個人的には妹のイオンちゃんが大好きなので、彼女にスポットを当てたエピソードや彼女が活躍する回は特にワクワクする^^