
第48話のあらすじ
久しぶりに白い豬("白いの")がちらりと登場。まだ城内でのんびり暮らしているようで一安心(笑)
一緒のベッドで眠っていたバッキンガムとリチャード。先に目を覚ましたバッキンガムがリチャードを呼び起こす。ベッドの前でリチャードがバッキンガムに抱き寄せられていると、身支度を手伝いにケイツビ―が現れる。
扉が開き、騎士姿の三人が並んで颯爽と歩きだす。バッキンガムは、ケイツビ―に対して表面上はまだヘイスティングスの部下なのだからリチャードの身近にいる必要はないとけん制(?)。リチャードは、ヘイスティングスへの処分は裏切りの証拠を掴んでから然るべきときにするように釘をさす。王はあんただと同意するバッキンガム。
イーリー司教の密告で、極秘に王太后と嫡子のエドワード王のために礼拝式が計画されていることを知り、警戒するリチャードたち。提案したのは大司教だが、王太后がヘイスティングスを通して要望したのだという。
礼拝式が行われれば王太后の権力がいまだ絶大だと世に知らしめることになるが、それを阻止すれば王太后への同情論が高まり、リチャードたちが反感を買う。エリザベスからの宣戦布告、いや神から悪魔への宣戦布告だと険しい表情を浮かべるリチャード。
観覧予定だった武芸大会で一計を案じたリチャードは、武闘派の騎士ハワード卿とノーサンバランド伯の支持を得ることに成功。急きょ全身を甲冑で覆って頂上決戦に参戦し、優勝してみせたのだ。
勢いに乗ったリチャードは摂政としての立場を利用し、王命で礼拝式を中止にしたばかりか、リチャード自身の礼拝式が執り行われるように画策する。そのことを知った王太后は発狂せんばかりに怒りに打ち震え、リチャードを必ず絶望の淵に追い込んでやると復讐を誓うのだった。そして、エリザベスが目を付けたのは、リチャードがもっと触れたくないトラウマの根源、リチャードの母。彼女を味方につけようと動き出し・・・。

2019/2/15発売の最新刊に収録されています。