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2020年7月31日金曜日

『王家の紋章』第20巻ネタバレ感想【細川智栄子】


王家の紋章 20

またしても失意のキャロルがナイル川に身を投じて現代へ逃亡。19巻の甘~いイチャイチャがこの前振りだったなんてw

愛するメンフィスと再会を果たし、エジプトにようやく帰ってきたキャロルを待っていたのは甘い新婚生活とは程遠いさらなる苦難だった。

隣国リビアからの使者としてエジプトに滞在中のカーフラ王女が、キャロル不在中にメンフィスの第二妃になるべく策略を巡らしていたのだ。

メンフィスにべったりひっついて離れないカーフラの存在にやきもきするキャロル。そんな中、嬉しい知らせが。下エジプト滞在中にハサンとパルサがキャロルを訪ねてきたのだ。ハサンの薬で足の傷がすっかり良くなったことを報告するパルサ。

下エジプトの神殿で祭事を執り行った後、テーベの都に到着するメンフィスとキャロル。下エジプトでメンフィスを出迎えたカーフラもずっと一緒。

メンフィスの前では従順な姫君を演じながらエジプト王妃のキャロルに対してはあからさまに見下した態度を取るカーフラ。カーフラの二面性に気づかず、賓客として優しく接するメンフィス。

プンプンして泣きべそをかくキャロルを後ろから嬉しそうに抱きしめるメンフィス。キャロルが嫉妬しているのに気づいたメンフィスは、それほど自分のことを愛しているのかと思うと、ニヤけが止まらない様子。

友好国プントが飢饉に見舞われ、食糧の援助を求められたメンフィスは快く要請に応じ、ナイル川東岸のエジプトの都市コプトスにある食糧貯蔵庫を開放することに。さっそくミヌーエ将軍とコプトスの地へ向かうメンフィス。

救済の手配が済み次第帰って来るとキャロルに約束して出発するメンフィスだが、このことが思わぬ事態を引き起こし・・・。

カプター大神官と手を組んで秘密裏にメンフィスとの婚儀の準備を進めていたカーフラが先回りしてコプトスの宮殿でメンフィスのことを待ち構えていたのだ。

王宮では留守を預かっていたキャロルにカプター大神官がショッキングな”事実”を伝える。リビアとの同盟のためにメンフィスがカーフラを第二妃として迎え、今宵コプトスの宮殿で王の務めとしてカーフラを召されると・・・。

思いも寄らないことを告げられ、茫然自失となるキャロル。カプター大神官の言葉など信じない、メンフィスは愛する妃はそなた一人だと言ったと泣きながら繰り返すキャロル。すると、信頼するナフテラまでがカプター大神官に同調し、まるでそれが事実であるかのように王の第二のご婚儀をお止めする術がないと土下座され…。

王のお立場もお考えくださり、どうかどうかお許しなされてくださいますようと泣きながら進言するナフテラに絶望するキャロル。もう古代にはいられないとナイルに身を投げ・・・。

入水するキャロルに気づいたルカが必死に追いかけるも、キャロルの姿はあっという間に消えてしまう。

メンフィスに一連の出来事をむせび泣きながら報告するナフテラ。

気を失ったまま現代に戻ってきたキャロルは、地中海をクルージング中のアラブの富豪・アフマドに保護される。古代の豪華な飾りやティアラを身に着けたミステリアスな金髪美女のキャロルに魅了されるアフマド。はらはらと涙を流す眠り姫に思わず口づけしたアフマドは、何かとても辛いことがあったようだと感じ取り、自分が彼女の悲しみを除いてあげたいと思うようになり・・・。



王家の紋章 20




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