
手のひらねこ
新潮社 (2023/9/8)
猫そっくりの小さな妖精と男子高校生の交流を描いた優しいファンタジー。
画力・構成力・表現力、三拍子揃った作品。
ワクワク感と可愛さが詰まった世界観。色あせない名作童話の絵本を読んでいるような、あるいは往年のジブリ映画を見ているような感覚で心地よく物語に浸れます。
ねこの特徴をよくとらえた愛らしい仕草満載。手のひらサイズの妖精というところがたまらない。妖精を見つけた主人公の純朴さにもほっこり。
人間の言葉は話せないけど、人間の話していることは理解しているらしき手のひらねこ。そんな手のひらねこの反応を見ながら、”ふわふわ”と名付ける高1男子・奏くん。少しずつ距離が縮まっていく様子が優しいタッチで描かれていて癒し要素が充満。
もう可愛いしか出てこない💕
読んでいて心が洗われる作品。