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2024年6月11日火曜日

『王家の紋章』第2巻ネタバレ感想【細川智栄子】


王家の紋章 2

再び古代エジプトに連れてこられるキャロル。キャロルにのめり込んでいく傍若無人な若きエジプト王・メンフィスと、それに気づいて憎悪の炎を燃やすアイシス。二人とも怖いw

ナフテラ女官長や息子のミヌーエ将軍など、のちに王妃になったキャロルの支えとなるレギュラー陣が続々登場。

20世紀のエジプトの首都カイロでは突然姿を消した大富豪令嬢キャロルの大捜索がおこなわれる中、はるか3000年前のエジプト・テーベの都のはずれ、ナイル河畔のゴセン村(奴隷村)の草むらで金髪碧眼の異国娘(キャロル)が発見される。

アイシスはキャロルをゴセン村に捨て、奴隷女として血と泥と汚辱にまみれて死なせるつもりのようで・・・。

兵士に見つかれば、異国民としてたちまち切り殺されるところだったが、幸いにもキャロルは善良な奴隷のセチとその母・セフォラにかくまわれ、金髪を隠して肌を黒くし、工事現場で奴隷に水を配る水汲み女として働くことに。

  水汲み女として働き始めたキャロルは、親切にしてくれたセフォラ(セチ母)が工事現場の大きな石の下に挟まれそうになったのを見て、あわてて助けようとするが、監督官は作業を中断させずにそのままひき殺そうとする。奴隷を人とも思わない残虐な監督官に詰め寄ったキャロルは、死罪を言い渡されるが、温厚なミヌーエ将軍が助けに入り、セフォラ共々命を取り留める。

17歳のメンフィスがエジプト王に即位する。キャロルは現代に戻るためにセチ親子の協力を得て王宮の前まで連れてきてもらうが、奴隷の身でアイシスはおろか王宮に近づくことさえできずに、無念のまま奴隷村へと戻ることに。

翌日の早朝、まだ皆が寝静まっている時刻に目が覚めたキャロルは、髪を隠さずに寝間着姿でふらふらと外へ出て物思いに沈む。そこに視察中のメンフィスが通りかかり、キャロルの持つ金色の髪と白い肌に興味を抱く。メンフィスは逃げ去ったキャロルを捕らえるよう兵士に命じる。

兵士に追われる身となったキャロルの身を心配し、セチがゴセン村からの逃亡を手伝うのだが、あえなくナイル川河畔でメンフィスに捕まり、キャロルもろとも王宮へ連れてこられてしまう。アイシスはとっくの昔に死んだはずだと思っていたキャロルが生きていたことに驚愕する。

愛する弟の正妃に何としてもなりたいアイシスはカプター大神官に賄賂を贈り・・・。黄金に目がないカプター大神官は、成功したなら褒賞として黄金の娘・キャロルがほしいとニタニタ笑い、さっそくメンフィスにこう進言する。血統を重んじるエジプトでは、姉のアイシスが正妃に一番ふさわしく、星占いにもそう出たと。

結婚など形式に過ぎぬと了承するメンフィス。キャロルはご機嫌なアイシスに近づき、20世紀に帰してと懇願するが、粘土板がライアンの手元にある限り、それは叶わないと告げるアイシス(呪術版が復元されたということ?)

それから間もなくのこと、一度はアイシスとの結婚を了承したメンフィスが王妃候補としてエジプト滞在中のヒッタイト王国のミタムン王女の存在価値も捨てがたいと言い出す。結婚すればヒッタイトを手中に収めることができると。メンフィスの言葉に凍り付いたアイシスは、ミタムン王女が急に帰国することになったとメンフィスに偽りを言い、ミタムン王女を地下牢に幽閉する。

その頃、ヒッタイトではミタムン王女が帰国するとの便りが届いたのに、いっこうに戻ってこない娘を案じた王がエジプトへ使者を出していたのだが、アイシスの企みを知らないメンフィスは、エジプトにはいないと返答してしまう。

メンフィスの正妃にアイシスが決まったと伝え聞いたヒッタイト王は、愚弄されたと激怒してエジプトへ刺客を送る。

ヒッタイト王の刺客が放ったコブラに噛まれてもがき苦しむメンフィス。その場に居合わせたキャロルは傲岸不遜なメンフィスに良い感情を抱いていなかったが、苦しむ彼を放っておけず、兄が持たせた解毒剤を投与し、命を救う。キャロルが献身的に看病したことを知り、さらなる愛着を示すようになるメンフィス。

キャロルの存在を疎ましく思ったアイシスは、臣下に命じてキャロルを死の家へと送る。連れ去られたことを知ったメンフィスはあわてて現場へ駆けつけ、キャロルを救出。キャロルへの想いがあふれ出てきつく抱きしめたメンフィスは「私の妃になれ」とプロポーズ。思わぬ事態に驚愕するキャロル。

どんなにメンフィスから熱望されても、20世紀にいる家族や友人が恋しく望郷の念ばかりが募るキャロル。助けてくれた奴隷のセチを牢獄から連れ出し、なんとか宮殿を逃げ出そうとするが、あえなくナフテラ女官長に見つかってしまう。ナフテラ女官長はキャロルの気持ちを慮ってセチだけは見逃してくれる。

キャロルとナフテラ女官長が神殿の前で立ち止まって話をしていたとき、ボロボロの衣をまとったミタムン王女が短剣を手にして、アイシスが祈りを捧げている神殿の中へと入っていくのを目撃する。あわてて駆けつけ、大声をあげるキャロル。その声でミタムン王女に気づいたアイシスは、ミタムン王女を押し倒し、灯油を浴びせて焼き殺してしまう。あまりの残虐さに絶叫するキャロル。

ナイル川の氾濫が始まり、皆の注意がそれた瞬間を見逃さず、キャロルは逃亡を計る。しかし、メンフィスに気づかれ、もみ合っているうちに2人はナイル川に落ちてしまう。「つかまれ!離れるな!」というメンフィスの絶叫も虚しく、キャロルだけが渦の中へ。目を覚ましたキャロルがいたのは、20世紀のエジプト。ベッドの上で家族に囲まれていた。


王家の紋章 2




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