
キャロルがメンフィスへの想いを自覚してようやく両想いになるも、絶体絶命のピンチ再び。
そんな第4巻の見どころは、ヒッタイトまでキャロルを奪い返しに行くメンフィスの勇ましさと宮殿の地下での再会劇。
自分の存在が古代史を塗り替え、エジプトーヒッタイト間で戦争が起きてしまったことに愕然とするキャロル。
多くのエジプト兵がキャロルを救出しようとして命を落としたばかりか、前線で指揮を執っていたメンフィスまでもが、ヒッタイト兵が放った槍で負傷したのを目の当たりにしたキャロルは、初めて自分の想いに気づかされ・・・。
メンフィスへの想いを自覚し、エジプトを守らなければと立ち上がるキャロル。そんなキャロルを囮(エジプトの捕虜に投降を呼びかけるための人質)にして地下牢に連れていくイズミル王子。イズミル王子の目を盗んでウナスに鍵を渡すキャロル。捕虜の中にはウナスの他にも奴隷村出身のセチの姿もあった。その後、キャロルは隙を見て逃げ出し、宮殿の地下に身を潜める。
ちょうど同じ頃、メンフィスは空気袋を使って潜水し、宮殿の地下に侵入。近づいてくる相手がメンフィスだと分かり、狂喜するキャロル。思わず抱きついてきたキャロルに、驚きつつも幸せを噛み締めるメンフィス。
晴れて心が通じ合った2人だが、幸せをかみしめたのも束の間、イズミル王子が兵を差し向けてきて・・・。メンフィスがキャロルを先に逃がそうとするものの、キャロルが自ら囮となってヒッタイト兵の前に飛び出し、イズミル王子に生け捕りにされてしまう。キャロルを助けようと敵陣の中へ飛び出そうとするメンフィス。臣下たちの必死の制止で、なんとか冷静さを取り戻す。
イズミル王子は足を負傷したキャロルの手当をしながら、なぜわざと兵士のいる前を逃げたのだと問い詰める。なかなか口を割らないキャロルにしびれを切らしていると、 海上に無数のエジプト船が現れ、城内は大混乱に。
指令を出すため、忙しく立ち回るイズミル王子。この混乱に乗じて、逃げ出そうとするキャロルだが、目ざとく見つけ出したイズミル王子がキャロルの背中めがけて短剣を投げつけ・・・!
命中して倒れ込んだキャロルを担ぎあげるイズミル王子。脱出したセチが挑みかかるが、すぐに切り倒されてしまう(セチ死亡…)。
キャロルの悲鳴が必死に行方を探していたメンフィスのもとに届く。鬼の形相でイズミル王子に襲いかかってキャロルを奪い返すメンフィス。しかし、ほどなくして城が崩れ始めて闘いは中断。ヒッタイト軍は城を捨て、首都まで撤退を余儀なくされる。イズミル王子を逃がしてしまったことに無念さを残しつつも、初対決はメンフィス率いるエジプト軍の勝利で幕を引く。
キャロルはメンフィスの腕の中で気を失ったきり一度も目を覚まさず、昏睡状態でエジプトに帰国。出血が止まらず、うなされてメンフィスの名前を何度も呼ぶキャロルに心痛めるメンフィス。そんな衰弱しきったキャロルの状態を伝え聞いたアイシスはキャロルが死ぬのは時間の問題だと侍女と高笑い。まさかメンフィスが聞いているとも知らずに。激高したメンフィスに絶縁を言い渡され、茫然自失のアイシス。
意識のないキャロルを抱きかかえ、ナイルのほとりに連れて行き、エジプトを守る神々に祈りを捧げるメンフィス。口移しで何度もナイルの水を飲ませながら・・・。ほどなくして、エジプト王の心からの祈りがナイルの女神の心を動かしたのか、キャロルが目を開け、弱々しく微笑する。口づけを交わす2人。
ようやくメンフィスが格好良くなってきたのは喜ばしいことなのだけど、キャロルから完全に忘れ去られ、全く蚊帳の外に置かれている婚約者・ジミーがなんとも気の毒w

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