ついにメンフィスとキャロルが結婚!アイシスもバビロニアに嫁ぐことに。
ヨルダン川でのラガシュ王の野蛮な姿が目に焼き付いて離れないキャロルは、ラガシュ王が何か企みを抱いているのではないかと悪い予感がし、メンフィスにヨルダン川での出来事を伝えようと彼のいる政務の間へ向かおうとするが、奥庭に差し掛かったところで池がたちまち増水しはじめ、アイシス一派の放った幾匹ものワニに襲われてしまう・・・!
ワニにくわえられ、池の中に引きずり込まれたキャロルをシリア砂漠の流砂から命からがら脱出したルカが救う!その後、騒ぎに気付いたメンフィスも駆けつけ、アイシスの企みは失敗に終わる。
ルカは今回のワニ騒動は事故ではなく、キャロルを暗殺する謀略であり、キャロル付の侍女が手引きしたと証言する。名指しされ、メンフィスに首謀者は誰だと厳しく詰め寄られた侍女は、震えながらそばに突っ立っていたアイシスに助けを求めたものの、ヨロヨロとふらつき、ワニがいる池に落ち、食い殺されてしまう。
メンフィスと臣下たちは侍女がアイシスに助けを求めたことを不審に思い、アイシスに疑いの目を向ける。そして、その不穏な噂は瞬く間にエジプト全土に広まってしまう。
メンフィスはアイシスの身の潔白を証明するにはキャロルとの結婚を祝福し、ラガシュ王の妃となり、国民が望むエジプトの和平の道を選ぶことだとアイシスにすすめるが…。いよいよ追い詰められていくアイシス。
悲嘆にくれるアイシスの姿に涙する侍女アリ。キャロルへの憎しみをさらに募らせたアリは、キャロルの寝殿にコブラを放つが、すぐにルカに見つかり、あえなく失敗に終わる(空回り侍女アリ。彼女がアイシスのために動けば動くほど、アイシスの立場はどんどん悪くなる。でも、執念深さだけは誰にも負けない😓)
アメン神の祝祭がはじまり、中断されていたメンフィスとキャロルの最後の儀式が厳戒態勢の中、執り行われる。メンフィスはアイシスが神殿に姿を現した途端、誰もが疑いと怒りの混じった目を向けるのを見て弟として心を痛め、キャロルとの婚儀を神の前で祝福するようにアイシスに促す。
煮えたぎる思いをなんとか堪えて静観するアイシスの目の前で儀式はつつがなく完了。
アメン神の祝祭とエジプト王の婚儀をお祝いし、国中が喜びに沸き返るなか、2人の初めての夜は更けていく。
キャロルを抱きかかえ、ベッドへと連れて行くメンフィス。
メンフィスとキャロルが幸せに満たされていたそのとき、アイシスは大粒の涙をこぼして己のみじめな境遇を嘆き悲しんでいた。そして、そんなアイシスを影から狡猾そうな笑み浮かべて見つめるラガシュ王。手に入れる時が到来したとアイシスに近寄り・・・。
これでナイルの姫はエジプトの最高の女性となった、あなたもナイルの姫に忠誠を誓わなければなりませぬなと声をかけるラガシュ王。このわたくしがキャロルに...。屈辱に打ち震ええるアイシス。
祖国に自分の居場所はもうないと悟ったアイシスは、心引き裂かれる思いでバビロニアの王妃となる決意を固める。報告を受けたメンフィスは姉の幸せのためにも、エジプトのためにも、喜ばしいことだと顔をほころばせる。一人キャロルだけはアイシスの険しい表情から、決して自分を許していないことに気づくのだった。
エジプト征服を企むラガシュ王の次なる計画は未来を読み、その叡智でエジプトに繁栄をもたらすナイルの姫キャロルをバビロニアにおびき寄せ、消すこと。ラガシュ王はアイシスとの婚儀を祝福するために王の名代としてキャロルにバビロニアへ来て欲しいと申し込む。
普通なら王の名代は臣下の者が務めるのになぜキャロルを指名するのかと不信感を抱き、断ろうとするメンフィスだったが、アイシスから2人の婚儀を祝福したのだから今度はキャロルに祝福してほしいと切望され、しぶしぶキャロルのバビロニア行きを許可することに。
バビロンでキャロルを亡きものにしようと企むアイシスとラガシュ王。 何も知らないキャロルはエジプトを去るアイシスのために祖国の花をたくさん摘んで祝宴の花束にしたいと優しい気遣いを見せるのだった・・・。

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