※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2012年6月7日木曜日

惣領冬実『DOLL』感想&あらすじ


作品名 : DOLL―ドール―
漫画家 : 惣領冬実
出版  : 単行本 全1巻
ジャンル: バレエダンサー 恋愛
トーン : せつない
試し読み: DOLL―ドール―

[作品紹介]
少女漫画雑誌『別冊フレンド』の1995年8月号、1996年1月号掲載

[あらすじ]
踊ることであなたとつながる、愛しさが胸に溢れてく――。NYCBの話題作“DOLL”で主役を手にした新人マリエル。トップスター、アリューシャを相手に特訓は開始するが・・・。幾千もの熱い想いをこめて、ブロードウェイの夜に幕をあける、華やかなダンス・イリュージョン。

[感想]
バレエダンサーという、漫画化するのが難しそうなテーマを細部の描写にこだわり、リアリティを持たせて、生き生きと描いた作品。まるで登場人物が目の前で動いているみたいに躍動感があります。

2話完結。1話目は、新人のマリエルとトップスターのアリューシャの偶然の出会いから、マリエルがアリューシャのパートナーに大抜擢され、厳しい特訓の末にブロードウェイで成功を収めていく様子がドラマチックに描かれています。

続編は、 アリューシャの恋人になった泣き虫マリエルの精神的成長を描いたお話。アリューシャのことが大好きなあまり、彼しか目に入らず、依存してばかりのマリエルを見かねたアリューシャは、彼女のダンサーとしての将来を心配し、愛するがゆえに別れを告げる。

一人になり、バレエと正面から向き合い始めたマリエルは、ひとしきり泣いて悩んだあと、迷いを吹っ切り、ダンサーとして飛躍的に成長していく。もちろんアリューシャとの恋もハッピーエンド♥

最近は青年誌に活躍の場を広げていらっしゃいますが、ぜひとも、人間観察力が抜きんでた惣領さんが描かれる少女漫画もまた読んでみたいものです。



DOLL―ドール―

ブログ


blogmura_pvcount