※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2012年6月7日木曜日

『王家の紋章』第11巻ネタバレ感想【細川 智栄子】

王家の紋章 11
王家の紋章 11

メンフィスとアルゴンの一騎打ち+番外編も収録。アッシリアにルカが駆けつけ、ハサンも味方に。

番外編はメンフィスが王になる前のお話を描いた「久遠の流れに」。こちらは本編のレビューの後に詳しく紹介。

アルゴン王から身を守るために毒の花を飲んで悶え苦しむキャロル。事態の深刻さを悟ったアルゴン王はすぐさま医師を呼ぶが、城内の騒ぎは地下牢にいるメンフィスたちのもとにも届き・・・。

怒りに打ち震えるメンフィス。キャロルの身を案じ、助けにいけない我が身を呪い、がんじがらめの鎖を引きちぎらんばかりに引っ張り、手首からも強く噛み締めた唇からも血を流すメンフィス。

その頃、キャロルのことを騙してアッシリアまで連れてきたハサンは、キャロルが毒性の強いジギタリスを摂取して重体になったことを知り、強い自責の念に駆られていた。

「死なせやしねえ!黄金のお姫様」

薬草の知識を持つハサンは、ジギタリスの毒に効く解毒剤を持参してキャロルのもとへと駆けつける。そのおかげで一命を取り留めるキャロル。

その直後、ルカがイズミル王子に命じられてアッシリア城内へ潜入し、キャロルと再会を果たす。すっかり衰弱したキャロルを見て愕然としたルカは、もう決しておそばを離れません、お守りしますとキャロルに誓うのだった。

夜が明け、メンフィスとアルゴンの一騎打ちが始まる。キャロルはアルゴン王が余裕の表情でメンフィスを殺すと宣言するのを見て、何か企みがあるのではないかといい知れぬ胸騒ぎを覚える。そして、その不安は的中してしまう。アルゴンはメンフィスに武器を与えず、嬲り殺しにする気なのだ。

丸腰のメンフィスに向かって遠くから矢を射て負傷させた後、槍で襲いかかるアルゴン。早く早くと祈り続けるキャロル。その頃、轟音とともに大量の水がアッシリア城のすぐそばまで押し寄せていた。

轟音に気を取られたアッシリア兵から武器を奪い、 反撃に出るメンフィス。メンフィスを助けようとしたキャロルは、アルゴンの懐から短剣を奪うが、あえなく奪い返されてしまう。次の瞬間、凄まじい濁流が城内を襲う。キャロルの計略と気づいて激怒したアルゴンは、その場でキャロルを切り殺そうとするが、駆けつけたメンフィスによって逆に片腕を切り落とされてしまう。チグリス河に転落しそうになったキャロルをしっかりと抱きとめるメンフィス。

本編の後にメンフィスとアイシスの幼少期からキャロルと出会うまでの番外編「久遠の流れに」を収録。

✿メンフィスとウナスの出会い編
城を抜け出したメンフィスは、罪人の子供として石切場で拷問を受けていたウナスを遊び仲間にしようと思い立ち、その場で買い取ることに。 腕を切りつけ、自分に嘘をついたら即座に殺すと脅して連れて行くメンフィス。

✿メンフィスとアイシスとタヒリ王女
それから10年後のお話。父王の新しい妃となるスピア王国の王女・タヒリを迎える日、イタズラ心に火がついたメンフィスは、花嫁行列に砂と泥を引っ掛けて、恥をかかせる。その間抜けな姿に笑いを禁じ得ないアイシス。しかし、このタヒリ王女こそ、スピア国王に命じられて、エジプトを奪うためにやってきた怖い女だった。そうとは知らずに、ネフェルマアト王はタヒリを溺愛する。

✿父王の毒殺とタヒリ
スピア国王に命じられて、エジプトのネフェルマアト王と政略結婚したタヒリだったが、メンフィスの美しさに魅了され、彼の妃になるため、ネフェルマアト王を暗殺。父王を殺したのがタヒリだと見破ったメンフィスは、タヒリを拒絶。暗殺の証拠とスピア王国が裏で動いていないか、調査を開始する。

自分のことを拒絶したメンフィスに憎しみを抱いたタヒリは、父王と同じ方法でメンフィスをも毒殺しようと企む。幸いにもメンフィスは父王の暗殺事件以降、毒を飲み慣らして免疫をつけていたため、一命を取り留める。かくしてタヒリとその父・スピア王のエジプト乗っ取り計画は失敗に終わる。

✿メンフィス即位
王となって、はじめて迎えた朝、メンフィスが視察に訪れたナイル河畔で出会ったのは・・・。

黄金に輝く髪とぬけるような白い肌をした娘。

これが三千年をこえた恋のはじまりだった・・・。



王家の紋章 11





『王家の紋章』単行本&雑誌連載 最新話 ネタバレ感想の一覧はこちら


一部の電子書籍ストアで1~15巻が無料!
6/27まで


王家の紋章 1



王家の紋章 10
🆕15巻まで無料!6/27まで








ブログ


blogmura_pvcount