
作品名 : | もう一人のマリオネット |
漫画家 : | さいとうちほ |
出版 : | 単行本全8巻 文庫本全4巻 |
ジャンル: | 演劇 二重人格 恋愛 |
トーン : | シリアス |
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[作品紹介]
小学館の漫画雑誌『少女コミック』にて、1991年1月号から2年間連載された作品。
[あらすじ]
萩野七生(ななみ)はバレリーナを目指す高校一年生の女の子。発表会でマリオネットを踊り、観客の気持ちをつかむ。偶然、それを見た劇団演出家・神真之は、七生の中に演劇の才能を見出し、自分の劇団に入れようと強引に上京させ…。
[感想]
バレリーナを夢見る一人の少女が演劇界の若き鬼才に引き抜かれ、周囲の妬みや反感をはねのけて、主演女優の座を射止めるという、お馴染みの成功物語かと思いきや...。いや、途中まではそういう路線だったのですが、中盤あたりから、二重人格やお家騒動が明るみになり、あっという間に劇団崩壊、演出家自ら舞台をぶち壊して失踪してしまうという、なんともすごい展開になってしまい、いやはや、びっくり😂
鬼才演出家・神真之のキャラ設定が前時代的というか、なんというか…。神経質で気性が激しいというのは芸術家としてよくあることですが、女子に対して、あそこまで無意味にビンタ連発しなくても~((;゚Д゚)))
ただでさえ、過激で横暴でワンマンなのに、それを上回る野獣さながらの別人格まで抱えていたとは(苦笑)
そして、そんな彼に恋してしまう天才ヒロイン・七生も、只者ではございませんでしたw
演劇がテーマというところに惹かれ、地道な努力が実を結ぶサクセスストーリーを期待していたのでかなり意表を突かれましたが、 なんともエネルギッシュな展開でおそろしいほどの奇天烈パワーを放つ漫画でございました。



[各巻ごとのあらすじ]
もう一人のマリオネット (1) (小学館文庫)
[文庫本 第1巻あらすじ 単行本 第1巻~第2巻]
バレエが大好きな高校一年生の萩野七生(ななみ)は、「バレエの発表会で納得できる踊りができたら、東京でバレエの勉強をさせて欲しい」と父親にお願いし、発表会当日、演目の「マリオネット」になりきる。
父親は忙しい仕事の合間を縫って発表会に駆けつけるが、七生の舞台を見る直前に急死してしまう。偶然、七生の踊りを見ていた演出家の神真之は、七生がバレエの才能よりも演劇の才能を秘めていると直感し、自分の劇団の新作『マリオネットII』の主役に抜擢しようと、強引な手段で七生を上京させ、自分の劇団に入団させる。
上京した七生は、演出家・神の影響で、演劇の勉強をはじめる。ところが、神のライバル・天王寺の劇団に、公演予定だった「マリオネットII」が盗まれてしまい…。
もう一人のマリオネット (2) (小学館文庫)
[文庫本 第2巻あらすじ 単行本 第3巻~第4巻]
「美女と野獣」の公演直前、野獣役の近藤が、神のライバル・天王寺と密やかに会っているのを目撃してしまった七生。いやな予感を抱きつつ、劇団はついに初日を迎えた…。
神の中にひそんでいた、もうひとつの人格…。公演初日、その人格が突然姿を現す。七生の機転で舞台は無事に終了したが、神は役を降りると言い出して!?
もう一人のマリオネット (3) (小学館文庫)
[文庫本 第3巻あらすじ 単行本 第5巻~第6巻]
孤独な姿を七生の前にさらけだす「もうひとりの神」は、七生を苦しめ続ける。七生の演じる「影の美女」の存在、そして書き直した脚本に本来の神の姿を呼び戻す鍵が!?
公演中に七生を苦しめた神の二重人格が原因で、劇団は解散の危機に。一方、天王寺は七生を手中に。その頃、神は二重人格の原因を知るために、過去を探っていた…。
もう一人のマリオネット (4) (小学館文庫)
[文庫本 第4巻あらすじ 単行本 第7巻~第8巻]
ついに神の二重人格の正体が判明する! もうひとりは神の双子の黒崎建だった。いつしか二人の立場は逆転し、七生をめぐる争いが続いてゆく。そして、よき相談役の悠貴に不審な言動が…。
神の存在を消し、完全になりかわるべく、建は舞台で才能を発揮する。一方、七生は建にも魅かれている自分に気づく。神と建の運命をかけて、舞台は幕を上げる…!!
[文庫本]
もう一人のマリオネット (1) (小学館文庫)
もう一人のマリオネット (2) (小学館文庫)
もう一人のマリオネット (3) (小学館文庫)
もう一人のマリオネット (4) (小学館文庫)
[単行本]








[CDアルバム]
もう一人のマリオネット
