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2012年7月25日水曜日

細川智栄子『王家の紋章』雑誌2012年3月号あらすじ


月刊 プリンセス 2012年 03月号 [雑誌]

 「エジプトの姫が生きているかぎり、わたくしはイズミル王子の心に、入れない」

 トラキア王国のシタルケス王子は、妹であるタミュリス姫の涙を思い出し、妹とトラキア王国の面目を潰したキャロルとイズミル王子に敵愾心を燃やしつつ、エジプトへ向けて船を進めていた。家臣から、未来を語るという「あやかし」のようなナイルの姫の噂を聞き、妖艶な姿で男を惑わす悪女だと思い込んだシタルケス王子は、必ず、引っ捕まえて、引きずり廻して、辱めて殺してやると怒りをあらわにしてキャロルのことを罵るのだった。

 その頃、民情視察のため、ルカとテティをお供にして、お忍びでテーベの街へ繰り出していたキャロルは、薄汚れた格好をしたスリ犯のビト少年と出くわし、ルカのお手柄で現行犯逮捕。事情を聞けば、病気の母を養うためにやむをえなかったと悪びれない様子で去っていく少年。

 キャロルは、ビト少年のあとをつけ、貧民窟まで足を伸ばす。その貧民街の一角で、薬もなく、劣悪な環境で、重病に苦しむビト母を目の当たりにしたキャロルは、親子を不憫に感じて、以前、民情視察で知り合った信頼できるメニ医師のもとへと連れて行き、彼らのことを託して、王宮へと戻るのだった。今回の視察で、色々と思うところがあったキャロルは、貧しい人たちのための施療病院の建設や、貧民街を無くすためにできることを、イムホテップ宰相に相談しようと思うのだった。

 一方、祭祀に必要な香の新交易路開拓のため、アトバラの奥地にある大商人ゲブレの屋敷を訪ねたメンフィスは、ゲブレから大歓迎を受け、無事取引を取り付けることに成功する(ゲブレ商人、大国エジプトに対する畏怖心からか、かなりの低姿勢^^)

 ずっとメンフィスを尾行していたエレニーは、シバ女王をメンフィスが獣から助けたことがきっかけで、香の取引相手であるシバ王国とは以前よりもずっと関係が良好なはずなのに、なぜゲブレ商人とも取引をするのかとメンフィスの行動を不審に思い、さっそくマシャリキに報告すべきことができたと考えをめぐらすのだった。

続きは以下へ
2012年6月号あらすじ



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