
作品名 : | |
漫画家 : | 円城寺マキ |
出版 : | 単行本 全5巻 |
ジャンル: | 王子x庶民 身分の差 |
トーン : | ラブコメ |
試し読み: |
[作品紹介]
『プチコミック』(小学館)2005年2月号~3月号、5月号~12月号、2006年1月号~11月号、2007年4月号~6月号に掲載された作品。単行本は全5巻。
[出版社のあらすじ]
研究者を志す大学院生の桜川都が通う英都大学に、エストリア王国のウィルフレッド王子が留学してくる。近代女性史を研究テーマにしている都は、かつてエストリアの王族に見初められ、彼の国へ嫁いでいった日本人女性・リツコ妃に関する情報を求めて王子に近付こうと画策するも、王子のセクハラ気質が発覚し幻滅。ところが、自分に一切興味を示さない都に逆に興味を持った王子は、「自分を好きになったら資料を提供する」と持ちかけ・・・
[感想]
ひねくれプレイボーイ王子とちょっぴし冴えないガリ勉メガネ娘との恋物語。王子と庶民が恋に落ちるお話は、少女漫画では定番中の定番ですが、ヒロインが、近代女性史を研究する大学院生というのは、かなり珍しい設定ですね。
女性に言い寄られ、ちやほやされることに慣れ切った王子が、自分に一切媚びず、関心を示さないヒロインと出会い、新鮮味を感じて面白半分にちょっかいを出していたら、いつの間にか本気になってしまっていたというストーリー展開ですが、それにしても、二人が一線を超えてしまうのがめちゃくちゃ早かった(笑)
女心に長けたプレイボーイ王子は、狙った獲物は逃がしません。恋愛に疎いヒロインの都は、王子のフェロモンに毒され、あれよあれよという間に流されてしまうのです。
ただ、身体は手に入れても、心までは手に入らない。実は振り回しているようでいて、一番振り回されているのは王子の方だったというのが、この作品の面白いところかも知れません。
王子と庶民が愛を育んでいく過程には色んな障害が立ちふさがっていますが、そこはラブコメ調なので、それほど重たい展開ではなく、おとぼけ都にひねくれ王子が苦戦する姿は見ていて楽しかったです。俺様王子が都にだけは尽くしてしまうところが萌えツボでした。
[各巻ごとのあらすじ]

エストリア王子・ウィルフレッド殿下が英都大学に留学してきた。貴族的な容姿、紳士的な物腰に、キャンパスは黄色い歓声でいっぱい。大学院に通う都は、修士論文のためにウィル王子の曾祖母の資料を求めて、彼に接近しようとするが、思わぬ「ウラの顔」をかいま見てしまい…!? リッチ&ロイヤル・ラブコメディ!!

留学中のエストリア王子・ウィルフレッド殿下と、実家の旅館の離れで同棲中?の都。ウィルに思わぬバカンスに引っ張り出されたり、親戚の公爵家の跡取りにナンパ?されたりと、心静かに学究生活を送るどころではないけれど…!?

美形の貴公子、その実ゴーマンで甘えたのエストリア王子・ウィルフレッド殿下と晴れて想いを通わせあった都は、論文資料もゲットしてほくほくの日々。だが、ウィルの留学生活が永遠に続くわけではないことに思い至り、薔薇色の将来に影が差す…!?

強引でオレサマだけど、可愛くて頼もしい恋人・ウィルの祖国エストリアにやってきた都。皇太子・アルフレッドやセシリア王女と出会ってもみくちゃにされているうちに、いつしか将来への「覚悟」が定まっていく。だが、日本から思わぬ知らせが届き…!?

ウィルとの交際がスクープされた! バッシングに健気に耐える都だったが、キレたウィルはマスコミを足蹴にして、国王夫妻に結婚の許可をもらうため、帰国してしまう。都は日本で論文の準備を進め、ついに学会発表の日…!? プレシャス・ドリーミング・ラブコメディ、ついに大団円完結!!
[文庫版]
プライベート・プリンス (1) (小学館文庫 えB 1)
プライベート・プリンス (2) (小学館文庫 えB 2)
プライベート・プリンス (3) (小学館文庫 えB 3)
