
作品名 : | ディアマイン |
漫画家 : | 高尾滋 |
出版 : | 単行本全4巻 文庫本全2巻 |
ジャンル: | 年の差 恋愛 |
トーン : | ほのぼの せつない |
試し読み: |
[内容紹介]
雑誌『花とゆめ』(白泉社)にて、2000年6~9号・13~16号・19~23号、2001年2~5号・7~10号に掲載された作品。単行本全4巻、文庫本全2巻。
[あらすじ〕
幼い頃に父を亡くし、母子家庭で慎ましくも幸せな生活を送っていた女子高生の倉田咲十子は、ある日、アパートに帰ると部屋はもぬけの殻で、母は急遽引っ越したことを知り、呆然とする。そんな咲十子の前に、スーツ姿の男が現れ、母が連帯保証人として一億円の借金を負い、知人が、借金を肩代わりすると申し出たことを伝えられる。さらに、母とその知人の父親(先代社長)との約束により、借金を肩代わりした社長が咲十子の許婚である事を告げられ・・・。途方に暮れる咲十子が、連れて行かれた屋敷で対面したのは、わずか10歳の天才少年―和久寺風茉だった。
[感想]
「残念ながら10歳なんだ」
高校生ヒロインに恋する天才10歳児の頼りがいのある大人びた言動と、母性本能をくすぐるあどけない無邪気さの絶妙なブレンド具合が秀逸。頭脳は大人、見た目は子供。好きな人よりもずっと年下で子供だと位置づけられ、恋愛対象として見てもらえないだろうことを自覚してるがゆえに、言動の端々に複雑な男心を滲ませつつも、少年特有の感受性で相手の気持ちを慮り、不器用な優しさでもって、一生懸命愛情表現しようとするところがたまりません。
すごく大人かと思えば、年相応の子供らしい一面もあり、そのギャップ・アンバランスさが彼の魅力であると同時に、この物語を甘く切ないものに仕上げています。
先代社長の遺言により、息子である風茉が会社を譲り受けたものの、庶民出の風茉母を蔑む親戚一同は、彼を決して後継者に認めようとしない。そんな親戚を見返すため、過労と心労で神経性胃炎に苛まれながらも、決して他人に弱みを見せようとせず、大人顔負けの辣腕経営者ぶりを発揮する風茉。咲十子はそんな彼に感嘆しつつも、複雑な家庭環境を不憫に思い、未熟ながら、心の支えになってあげたいと思うようになります。
最初は婚約者だと告げられても、小学生相手に恋愛感情が抱けるわけがないと思っていた咲十子ですが、お屋敷で風茉と一緒に過ごすうちに、人一倍努力家で子供とは思えない聡明さと少年らしい純粋な心を合わせ持つ彼にメロメロになっていき・・・。
咲十子が風茉に対して、次第に恋心を抱いていく過程には、なんら違和感がなく、共感できる形で描かれています。わずか10歳にして経営学をマスターし、大人たちと対等にやりあう天才少年が、大好きな咲十子に見せる不器用な愛情表現と、ふとした時に見せるあどけない素顔がたまりません♡
この作品は主人公たちのピュアなラブストーリーだけでなく、個性あふれる脇役たちのお話/恋模様も堪能でき、とても読み応えがあります! 高尾滋さんの魅力的な作品群の中でも、私はこの『ディアマイン』が特に好きです。


ディア マイン


ディア マイン 2
[各巻ごとのあらすじ]
【単行本】


ディアマイン (1) (花とゆめCOMICS)
咲十子は、母とふたり暮らしの高校生。ところが、ある日突然、大金持ちで社長で10歳(!)のフィアンセ風茉が現れ、そのお屋敷で同居することに・・・!?平成リッチロマンス「ディアマイン」ほか、読み切り「散らない花」を収録。


ディアマイン (2) (花とゆめCOMICS)
夏休み、山口の民宿へ旅行にやって来た和久寺御一行様。だけど、風茉の2人目の許嫁(?!)一美は付いてきちゃうし、咲十子との結婚を反対する祖母様まで旅先に現れて大混乱!!優しさいっぱいリッチロマンスの第2巻!!


ディアマイン (3) (花とゆめCOMICS)
許嫁の風茉を高校の文化祭に招待した咲十子。風茉は2人めの許嫁・一美と現れる。周囲からかわいい小学生カップルとみられる風茉たちに、自分がヤキモチをやいたことに気がついた咲十子は・・・!? 歳の差カップルの優しさあふれるリッチロマンス第3巻!!


ディアマイン (4) (花とゆめCOMICS)
風茉の海外出張中に生じてしまった誤解を解くため、必死に風茉を説得する咲十子は、遂に伝えたかった想いを言葉に出す・・・!?優しさいっぱいリッチロマンス遂に最終巻!ほか、読み切り「彼方からの手紙」を収録。
【文庫本】


ディアマイン 第1巻 (白泉社文庫 た 8-1)


ディアマイン 第2巻 (白泉社文庫 た 8-2)
[ドラマCD]


ディアマイン ドラマCD


ディア マイン
高校生ヒロインに恋する天才10歳児の頼りがいのある大人びた言動と、母性本能をくすぐるあどけない無邪気さの絶妙なブレンド具合が秀逸。頭脳は大人、見た目は子供。好きな人よりもずっと年下で子供だと位置づけられ、恋愛対象として見てもらえないだろうことを自覚してるがゆえに、言動の端々に複雑な男心を滲ませつつも、少年特有の感受性で相手の気持ちを慮り、不器用な優しさでもって、一生懸命愛情表現しようとするところがたまりません。
すごく大人かと思えば、年相応の子供らしい一面もあり、そのギャップ・アンバランスさが彼の魅力であると同時に、この物語を甘く切ないものに仕上げています。
先代社長の遺言により、息子である風茉が会社を譲り受けたものの、庶民出の風茉母を蔑む親戚一同は、彼を決して後継者に認めようとしない。そんな親戚を見返すため、過労と心労で神経性胃炎に苛まれながらも、決して他人に弱みを見せようとせず、大人顔負けの辣腕経営者ぶりを発揮する風茉。咲十子はそんな彼に感嘆しつつも、複雑な家庭環境を不憫に思い、未熟ながら、心の支えになってあげたいと思うようになります。
最初は婚約者だと告げられても、小学生相手に恋愛感情が抱けるわけがないと思っていた咲十子ですが、お屋敷で風茉と一緒に過ごすうちに、人一倍努力家で子供とは思えない聡明さと少年らしい純粋な心を合わせ持つ彼にメロメロになっていき・・・。
咲十子が風茉に対して、次第に恋心を抱いていく過程には、なんら違和感がなく、共感できる形で描かれています。わずか10歳にして経営学をマスターし、大人たちと対等にやりあう天才少年が、大好きな咲十子に見せる不器用な愛情表現と、ふとした時に見せるあどけない素顔がたまりません♡
この作品は主人公たちのピュアなラブストーリーだけでなく、個性あふれる脇役たちのお話/恋模様も堪能でき、とても読み応えがあります! 高尾滋さんの魅力的な作品群の中でも、私はこの『ディアマイン』が特に好きです。


[各巻ごとのあらすじ]
【単行本】
ディアマイン (1) (花とゆめCOMICS)
咲十子は、母とふたり暮らしの高校生。ところが、ある日突然、大金持ちで社長で10歳(!)のフィアンセ風茉が現れ、そのお屋敷で同居することに・・・!?平成リッチロマンス「ディアマイン」ほか、読み切り「散らない花」を収録。
ディアマイン (2) (花とゆめCOMICS)
夏休み、山口の民宿へ旅行にやって来た和久寺御一行様。だけど、風茉の2人目の許嫁(?!)一美は付いてきちゃうし、咲十子との結婚を反対する祖母様まで旅先に現れて大混乱!!優しさいっぱいリッチロマンスの第2巻!!
ディアマイン (3) (花とゆめCOMICS)
許嫁の風茉を高校の文化祭に招待した咲十子。風茉は2人めの許嫁・一美と現れる。周囲からかわいい小学生カップルとみられる風茉たちに、自分がヤキモチをやいたことに気がついた咲十子は・・・!? 歳の差カップルの優しさあふれるリッチロマンス第3巻!!
ディアマイン (4) (花とゆめCOMICS)
風茉の海外出張中に生じてしまった誤解を解くため、必死に風茉を説得する咲十子は、遂に伝えたかった想いを言葉に出す・・・!?優しさいっぱいリッチロマンス遂に最終巻!ほか、読み切り「彼方からの手紙」を収録。
【文庫本】
ディアマイン 第1巻 (白泉社文庫 た 8-1)
ディアマイン 第2巻 (白泉社文庫 た 8-2)
[ドラマCD]
ディアマイン ドラマCD
