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2012年9月4日火曜日

『王家の紋章』第17巻ネタバレ感想【細川智栄子】

王家の紋章 17
王家の紋章 17

またまた壮大なすれ違い劇場。キャロルを迎えにバビロニアに向かったメンフィスとバビロニアから脱出しようとして盗賊に攫われるキャロル。今回のもう一つの見せ場はアイシスとメンフィスの対面→決定的な決別・・・。

キャロルたちは炎上するバベルの塔からの脱出を図るが、次々に崩れ落ちる瓦礫によって出口への道をふさがれてしまう。煙に巻かれ、危うく生き埋めになる寸前、ウナスが地下水路を発見して全員なんとか外に脱出。ネケト隊長率いるエジプト兵と合流する。

その頃、崩れゆくバベルの塔を目の当たりにして愕然と立ち尽くすラガシュ王。臣下からの報告によってキャロルの謀略を知ったラガシュ王は、たちまち我に返って怒りを爆発させ、すぐさまキャロルと脱出したエジプト兵たちに追っ手を差し向け・・・。

キャロルたちは追っ手から隠れるために小舟に乗ってユーフラテス川を葦の中を通って下り、国境へと向かうが、あっという間に追っ手に追いつかれてしまう。一縷の望みをかけて一度迷い込んだら生きては帰れないと言われる「魔の砂漠」へ逃げようと提案するキャロル。エジプト兵が囮になって敵をひきつけている隙に、キャロルたちはなんとか「魔の砂漠」へと逃げ込む。

その頃、バビロニアの国境近くまでたどり着いたメンフィスは、密使によってアイシスとラガシュ王の裏切りを知り、激怒してバビロンの都へと向かう。バビロンの都でキャロルたちが砂漠へ逃げ込み、ラガシュ王も彼らを追って砂漠へ向かっているとの民の噂話を漏れ聞き・・・。

砂漠へ向かう前に、なんとしてもアイシスに真相を問いたださなければと思ったメンフィスは兵が追っ手に駆り出されて警備が手薄な隙にアイシスが暮らす宮殿へと忍び込む。そして、湯浴みから上がってきたアイシスに詰め寄り・・・。

心の準備もないまま、一番知られたくなかったメンフィスに痛い事実を突きつけられ、弁明できずにしどろもどろになるアイシス。

エジプトの女王ともよばれた姉上がなぜこのような裏切りを!弟である自分を裏切り、民を裏切り、エジプトを裏切ったその身!その命、いま・・・

刀を抜くメンフィスに泣きながらすがりつくアイシス。

わたくしはあなたを愛したからなのです、あなたを裏切る心など、エジプトを裏切る気持ちなど毛頭ありませぬ、キャロルさえ、キャロルさえ、死ねばと...

放せ!とすがりつくアイシスを払いのけるメンフィス。 

もう二度と顔も見たくない、今後はそなたは我が敵だと、メンフィスから決定的な訣別の言葉を吐かれたアイシスは失意のうちに泣き叫びながら警備兵を呼び・・・。

捕まる前にさっと身を翻すメンフィス。

メンフィスを見送りながら悲壮な覚悟を固めるアイシス。わたくしはあなたを滅ぼし・・・エジプトの女王となりましょう。

一方、砂漠へ逃げ込んだキャロルたちは、灼熱の太陽に身を焼かれ、徐々に体力を削られていく。そして、とうとう、歩くこともままならず、這い蹲るように、砂漠に倒れ込んでいたところを盗賊たちに見つかり、女であるキャロルだけが連れ去られてしまう。

メンフィスはキャロルの行方を追い、魔の砂漠へ向かっていたが、別方向から思わぬ敵に出くわす。なんと、ルカの知らせによって駆けつけたイズミル王子率いるヒッタイト軍だった。互いに一歩も引かずに、両軍入り乱れての死闘が繰り広げられるなか、運悪く、後ろからラガシュ王率いるバビロニア軍も近づいてきて・・・。



王家の紋章 17




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