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2016年3月30日水曜日

大海とむ『黒蔦屋敷の秘めごと』全3巻ネタバレ感想


黒蔦屋敷の秘めごと
漫画家 : 大海とむ
出版  : 単行本全3巻
ジャンル: ファンタジー 魔物 恋愛
トーン : ほのぼのせつない
試し読み: 黒蔦屋敷の秘めごと

[作品紹介]
『プチコミック』2014年2月号~2015年4月号連載作品。

[あらすじ]
黒き蔦に覆われ、世間から隔絶された「黒蔦屋敷」。母が屋敷の使用人で、黒蔦屋敷の若い主人・雪比古を幼いときから慕っていた千鶴は、学業を終えて屋敷に 帰ってきた。あこがれのお兄様・雪比古の世話をするために…しかし、妖しいまでの美青年に成長した雪比古は、相変わらず千鶴を溺愛するものの、世間からの 隔絶はより深いものとなり、屋敷には暗い影が立ちこめていた。昔から病弱なせいだろう、と思っていた千鶴だが、そこには恐ろしい秘密が潜んでおり…!?

[感想]
今回もファンタジー作品。ファンタジー要素なしの大海とむさんの作品って読んだことがないから、よほど人外ファンタジーがお好きなんでしょうね😊

大海さんの描く男性キャラはクールでぐいぐい引っ張っていく俺様系が多いイメージだったから、今回の異色すぎるキャラには度肝を抜かされましたw

ヒロインの私物、未洗濯の下着から歯ブラシまでせっせと集めて大切にコレクションしている変態執着ストーカー坊ちゃん。しかも体内に魔物を飼っているとか、どれだけぶっ飛んだ設定を詰め込んでくるのかと😅

読み手を選ぶ作品だと思いますが、そんなアブノーマルな設定でありながら、ストーリーが破たんすることなく、双方の真摯な想いがひしひしと伝わってくる純愛に仕上がっているところが素晴らしいの一言。

坊ちゃんのヒロインに対する長年の秘めた想いと、ひたむきに相手を思いやるヒロインの優しさ。それらが歪んだ愛を美しいエロスに昇華させている印象を受けました。大海とむさんの作風が好きな人なら楽しめるはず。せつなさを含んだエロ可愛らしい純愛ファンタジーに仕上がっています。



黒蔦屋敷の秘めごと 1



黒蔦屋敷の秘めごと 2



黒蔦屋敷の秘めごと 3







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