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2016年12月21日水曜日

水野英子『白いトロイカ』全2巻ネタバレ感想

作品名 : 白いトロイカ
漫画家 : 水野英子
出版  : 単行本全2巻
電子版全3巻
ジャンル: 歴史モノ 三角関係
トーン : シリアス せつない
試し読み: 白いトロイカ

[初出]
『週刊マーガレット』1965年4号~34号。単行本は1970年発売。

[あらすじ]
あるクリスマスの夜、皇帝に逆らった罪で追われている夫婦がいた。子供だけは助けたいと、二人はある農家の夫婦へ自分たちの娘を託した…ロザリンダはロタと呼ばれ、愛されて暮らしていた。ある日、地主さまのところへ届けものをする途中にコザックのアドリアン、音楽のロストフ先生と出会い、ロタの生活は大きく変わろうとしていた。

[感想]
ネットの口コミによると、昔の漫画の中でも指折りの名作だという呼び声が高かったので手に取ってみました。

確かに漫画家としてのセンスの良さを感じました。時代考証の観点からみると「ん?」となる部分があったりしますが、深みのある人物像、三角関係のビターな美しさに魅せられます。

ロシア帝政末期という激動の時代に生きる男たちの命がけの活動、ヒロインの芯の通った生き様と愛らしさ、最初から最後まで読者を飽きさせることのないドラマチックな展開がお見事な作品。

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