※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2018年7月7日土曜日

菅野文『薔薇王の葬列』あらすじ&感想


作品名 : 薔薇王の葬列
漫画家 : 菅野文
出版  : 既刊9巻
ジャンル: 歴史モノ ファンタジー
トーン : シリアス せつない
関連作   : 荊棘の棺―「薔薇王の葬列」 イラスト集
キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園(パロディ)
試し読み: 薔薇王の葬列

[あらすじ]
中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代……。ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。それは、男女両方の性を持つということ。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……!? シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる禁断のダーク・ファンタジー!!

[感想]

中世イングランドで実際に起こった薔薇戦争と呼ばれる王族間の権力争い(白薔薇ヨークvs赤薔薇ランカスター)をシェークスピアの戯曲「ヘンリー六世」と「リチャード三世」をもとに描いた壮大な歴史ファンタジー。

愛と憎しみ、権力と狂気、シェークスピアの戯曲の芸術美を再現しつつも、オリジナル要素を大胆に織り込んで、権力の中枢にいる人々の孤独や苦悩、栄華の移ろいやすさを複雑な人間関係から描き出している力作。

お互いに敵とは知らずに友人となり、惹かれ合うヘンリー六世とリチャード三世。二人の出会いの悲劇性を通して、気弱な王と言われたヘンリー六世、悪魔の子だとか、残虐の限りを尽くした暴君といわれたリチャード三世の知られざる内面に迫っており、その壮絶な生き様に圧倒される。

各巻のレビューはこちら

ブログ


blogmura_pvcount