
アッシリア兵たちが砂嵐に翻弄される中、死海の砦からエジプトの援軍が駆け付ける。戦えば疲弊しているアッシリア兵が敗北するのは明らかな状況。悔しそうに兵たちに帰国を命じるアルゴン王。
遠く東のインダスの地では、戦が起こり、パサルガダイ国が頭角を現しはじめていた。メンフィスは、死海の砦へ立ち寄り、国境警備を厳しくしたのちにテーベの都へ帰るようミヌーエ将軍に指示を出し、パサルガダイ国についても急ぎ調査するように命じる。
一方、テーベの都では、海の交易商人に扮したトラキアの刺客7人が、虎視眈々と暗殺の機会を狙っていた。何の疑いも持たずに広間へと顔を出すキャロル。そばにはイムホテップ宰相の指示を受けたウナス隊長とルカがぴったり寄り添い、警護にあたっていたが・・・。護衛がたった二人しかいない今がチャンスだと、切りかかる刺客たち。ウナスとルカがキャロルを守り、応戦するが・・・
6月号につづく
