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2019年6月24日月曜日

琴音らんまる(原作:新海誠)『君の名は。』全3巻ネタバレ感想

 作品名: 君の名は。
 漫画家: 琴音らんまる
 原作: 新海誠
 出版: 全3巻
 テーマ: ファンタジー 恋愛
 トーン: ほのぼの シリアス
 関連作: 君の名は。
Another Side:Earthbound
 試し読み: 君の名は。

[あらすじ]
夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。山深い田舎町に暮らす女子高校生・宮水三葉が夢で見た、東京に暮らす男子高校生・立花瀧。出会うことのない二人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語が、いま動き出す。

[感想]
大ヒットアニメ映画のコミカライズ。躍動感溢れる描写力がなんといっても魅力。ストーリー自体も全3巻できれいにまとまっており、ファンタジーを土台にした人間ドラマがドラマチックに描かれている作品。

入れ替わった二人が相手の人生を束の間体験し、その奇跡的出来事が彼らのその後の人生に大きな影響を与えていくというような内容。

入れ替わりという奇跡的な体験をした二人が、相手に対して興味を持つというのは自然な流れだと思うのですが、ちょっと唐突に映ったのは、相手に対する好奇心がいつのまに恋愛感情にすり替わっていたところ。

一度も会ったことがない赤の他人と自分が入れ替わり、その人に束の間扮していたら、いつの間にかその人のことを好きになっていたという感じでしょうか。ただ、相手の姿をしていても、意識自体は自分自身。相手の意識は残っていないんですよね。それなのに、二人とも相手に対して恋愛感情が芽生えたというのが、いまいち理解しづらかったです。

相手の容姿が気に入ったということなのでしょうか。あるいは、相手と自分が入れ替わったときの周囲の反応や、相手が残した短いメッセージがきっかけになったのかな。

不思議な現象を共有している相手ということで、好奇心やあるいは親近感みたいなものは当然湧くでしょうし、相手のことをもっと知りたくなるというのはわかるのですが、それがすぐさま恋愛感情に直結するというのは少し説明不足な印象を受けました。直接会ってみるか、電話や手紙などで何度もコンタクトをとってみないことには、相手がどんな人物か分からないと思うので、二人が好奇心から相手を探して出して、実際に会ってみたら好印象を抱いたという展開の方が、個人的にはしっくりくるなぁと思いました。


君の名は。Another Side:Earthbound

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