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2020年8月15日土曜日

『亡国のマルグリット』第1巻ネタバレ感想【すもももも】


亡国のマルグリット
第1話~4話収録

第1話

ヒロインはロレンディア王国の侵略によって祖国を滅ぼされたルナリア王国の王女マルグリット。子供の頃に追っ手から一人逃げのびた山中でエルベの村人である元騎士クリストフに助けられ、彼の亡くなったばかりの息子二コラとして育てられることに。

命の恩人であるクリストフが見た目も中身もダンディでかっこいいキャラ。

✅表紙の金髪美中年がクリストフ↓
✅後ろにいるのが元従卒のヤン↓


命を狙われている理由を明かすことができないマルグリットに対し、事情を言えないなら無理する必要はないといたわり、息子を弔った日にマルグリットを見つけたので、きっと天のめぐりあわせだろうと言って、幼いマルグリットを息子二コラとして育てるクリストフ。

優しいクリストフのもとですくすくと育ったマルグリットは、朗らかな少年(16~18歳ぐらい?)に成長。クリストフの下で働いているヤン(元従卒)以外の村人は、マルグリットのことをクリストフの息子二コラと信じ込んでいる様子。今のところ、マルグリットが女の子だと知っているのは、クリストフとヤンだけ。

ある日、マルグリットは森まで薪拾いに出かけ、そこで不審な男たちに襲われて命からがら逃げてきたという金細工師見習いの少年ルネとケガを負っている乳兄弟のレオと遭遇し、手当てのために家に連れて帰ることに。

マルグリットが連れ帰ったけが人を手当しながら不審なところがないか鋭く観察するクリストフ。おしゃべりなルネと警戒心の強いレオ。紋章入りの剣を持っていたり、ただの見習い少年とは思えない二人組。詐欺師というよりはむしろその逆でカモになりそうな少年たち。

そんな危なっかしい二人組を放っておけないと思ったクリストフは、一晩泊まっていくようにすすめるが、二人を追いかけてきた悪党たちが外で水汲み中のマルグリットを手伝っていたルネに襲い掛かり・・・。

[感想]
第1話はまだまだ導入部という感じでしたが、期待感ばっちり!

ルネはどこかの王子なのかなぁ。この二人のどちらかとヒロインが恋に落ちるということは今のところイメージがわかないのですが、ルネたちがルナリアについて言及していたので、なにか滅ぼされた王国と関わりがありそうな感じがしますね。

第2話

外で水汲み中のルネに襲い掛かる男たち。マルグリットはルネだけを拉致しようとする男たちに桶を投げつけ、男の一人が落した剣を拾って必死に応戦。慌てて駆け付ける怪我人のレオ。そんな二人の前に立ちふさがり、下がっていろと静かに告げるクリストフ。1人で5人の男をこてんぱんにやっつけるクリストフに驚きを隠せないレオとあっけにとられるマルグリット。

村で起こったことは村で裁くのが決まりだ、全員ついてこいと一喝するクリストフに恐れをなした男たちは、ルネが腰につけていた袋の中身を確認してもぎ取って逃げていく。お気に入りの鉱石を取られたと悲嘆にくれるルネ。

深夜になり、傷口が開いたのか、レオが高熱を出し・・・。自分のせいで無理をさせてしまったと自責の念に駆られるルネ。そんなルネを励まし、レオは体力があるから心配するなといたわるクリストフ。

✅ルネの乳兄弟のレオ↓


翌朝、レオの熱が下がり、すっかり明るさを取り戻すルネ。マルグリットが目を覚ますと、家じゅうがぴかぴかに😆

あまりの非現実感に自分の目を疑い、目をごしごし。そんなマルグリットにとびっきり爽やかな笑顔でルネが挨拶し、お世話になっているので、せめてもの恩返しに家事をさせてもらったと告げ・・・。

朝食を準備中のヤンは女手がないので大助かりだと嬉しそう。後ろめたそうに下を向く家事全般が不得意のマルグリットw

✅ルネ↓


女子力では到底ルネにかなわないマルグリットだったが、薪の割り方も知らないルネに、ちょっと得意げに指導。そんな二人の様子を見て、笑みを浮かべるクリストフ。

その日、ルネはヤンとマルグリットたちと一緒に畑へ向かい、慣れない農作業にへとへとになって戻ってくる。ルネが畑仕事をしたと聞いたレオは、役に立ったのかとびっくりした様子。

翌日、川まで洗濯に出かけるマルグリットとルネとヤン。洗濯物を運び終えたヤンは、少しさぼって、川のほとりに寝転がっているレオと雑談。クリストフが先日見せた戦闘能力の高さに、ただの農夫とはとても思えないと口にするレオ。

ヤンの話によると、クリストフはセルニア国王直属の元騎士でヤンはクリストフの従卒だったが、14年前にロレンディア王国に侵略されて主を失ったことでクリストフは騎士の身分を捨てたとのこと。今住んでいる土地一帯の領主でもあったが、封土を返還して一介の農夫になったのだそう。話を聞いていたマルグリットがレオも騎士なのかと聞くと、レオはなぜか明言を避け、そんなものだと曖昧な返答。

洗濯中のマルグリットとルネをよそに、水浴びがしたいと言い出したレオは、下着一枚になって川に飛び込び、ルネも来いと誘う。遠慮しておくというルネ。すると今度はマルグリットに水泳で競争をしようと誘う。無理だと慌てて拒否するマルグリット。するとさっさと脱げとレオが脱がしにかかり・・・。

慌てて止めに入ろうとするヤン。背中に傷痕があるからと、しどろもどろになりながら拒否するマルグリット。そんなもの勲章だとなおも脱がそうとするレオ。すると、ルネがさっと二人の間に入って、レオの手を掴み、厳しい口調でダメだよと一喝。

誰にだって、踏み込まれたくない領域があるんだと。ルネに諭され、悪かったと謝るレオ。競争なら俺が代わりに受けて立つぜと、ヤンがフォローに回り、ヤンとレオは川の中へ。まだ肌寒いのによく泳ぐ気になれるよね、と元気な二人を見送るルネ。

あんな厳しい顔もするんだと驚嘆してルネを凝視するマルグリット。あらためて間近で観察し、何て美しい人なんだろうと見惚れてしまう。そんなマルグリットの頭にそっと花冠を載せるルネ。助けてくれたお礼の気持ちだと。男が花冠なんてと顔を赤らめるマルグリットに。自分はこういうのしか作れなくてと言いながら、マルグリットの手をギュッと握りしめながら親切にしてくれて本当に感謝しているとお礼を言うルネ。

[感想]
今回はルネの可愛さが爆発!なんなのこの可愛い生き物は😍

すももももさんといえば、身長差カップル、ヒロインの相手役は男らしいキャラという先入観があり、ルネは友人枠かと思っていましたが、2話を読んで見方が変わりました。ルネは単におっとり天然なだけではなく、内に秘めた強さがあったんですね。女の子みたいに可愛いけど、それだけじゃない不思議な魅力とオーラがある美少年。

さりげなく花冠をプレゼントするルネ。マルグリットが女の子であることに気づいているのかな。そして、顔を赤らめるマルグリット。二人のロマンス、俄然見たくなってきました。ルネが相手じゃないと困るぐらいに愛着が湧きはじめています。ヤンやクリストフとのやりとりにもほっこり。

第3話

レオのケガが回復し、別れの時が・・・。お世話になったお礼を丁寧に言いながら去っていくルネとレオ。家の前まで出て見送るマルグリット、ヤン、クリストフ。

二人を見送った後、厳しい表情をしたクリストフがマルグリットに話があると告げ・・・。

クリストフとヤンはマルグリットが男と偽って生きるのはそろそろ限界に来ていると感じているようで、この先も村人に隠し通せるとは思えないので都会に出て二コラとは別人の女の子として生きるべきだと助言。

ラグノーという都市で酒場を営んでいるクリストフの亡妻の友人に住み込みで働かせてもらえないか頼んでみるというクリストフ。気持ちが整理できずに呆然とするマルグリット。

大事な家族であるクリストフとヤンとの別れに喪失感と心細さを感じるマルグリットだけど、無念の死を遂げた両親のためにも自分は生き延びなければならないとの思いから、ラグノー行きを決意。

出立の時、今にも泣きそうになるマルグリットを優しく抱き締めながら真心のこもった言葉をかけるクリストフ。今生の別れじゃない、困ったことがあったらいつでも駆け付けると。会いに行くよとお別れのあいさつをするヤン。

クリストフに馬車でラグノーまで送ってもらうマルグリット。 酒場につくと、清掃中のおかみさんが朗らかに応対。事情を簡単に説明し、マルグリットのことを宜しく頼むと挨拶するクリストフ。訳ありの子だと納得した上で保護者的立場を了承するエステル。

エステルの酒場は大盛況。さっそく酒場の給仕を始めたマルグリットは、慣れない配膳と接客におどおど 。とそのとき、この間別れたばかりのルネとレオがいかにも常連客という感じで店に入ってきて・・・。

愛想よくエステルと会話をしている2人に気づいたマルグリットはギョッとして思わず退散しようとするが、エステルから配膳を頼まれてしまい・・・。

下を向いてささっと二人の前に食事を運ぶマルグリット。新しい子入ったんだねというルネと、愛想の無いやつだなとつぶやくレオ。

しばらくすると酔っ払い同士のけんかが勃発し、後ろに座っていたルネが巻き添えになる形でぶつかり、服がよごれてしまう。酔っ払いに抗議するレオとギャグ切れする酔っ払い。さらに別の酔っぱらいがマルグリットにも絡み始め・・・。

頭を鷲掴みにされて酒を持ってこいと言われたマルグリットは握りしめた拳を震わせる。次の瞬間、エステルがフライパンで豪快に二人の酔っぱらいをノックダウン。巻き添えになっておでこにコップが飛んできたルネを外に連れ出すレオ。マルグリットはエステルに頼まれて、濡れた布をルネに持っていくことに。

マルグリットの顔を見ながら、ありがとうというルネ。ジーっと不思議そうにマルグリットの顔を見ていたレオがどこかで見た気が・・・と言い出したので、慌てるマルグリット。今日から入ったばかりの新人だというマルグリット。だよな~と一旦は納得するレオだけど、外まで追いかけてきた酔っ払いに後ろから羽交い絞めにされたマルグリットが男に鉄拳を食らわす様子を見た二人は彼女が二コラだと気づいたようで・・・w

[感想]
クリストフとヤンとのお別れのシーンにしんみり。これからもたまに出てきてほしいなぁ。ルネたちとの再会も心待ちにしていたので、あまりに早い再会に嬉しい驚き。滅びた王国のことも含めて彼らが今後どんな風に物語にかかわっていくのか気になります。

第4話

マルグリット(二コラ)のことを男の子だと思い込んでいるレオは、女装してまで酒場で働かざるをえないなんてよほど深い事情があるのだろうと早合点し、驚いて固まっているマルグリットにお金に困っているならルネの護衛をやらないかとオファーして・・・。

命の恩人である二コラの助けになるならばと護衛の仕事についてぺらぺらと説明するレオ。二コラが混乱してるよと止めに入るルネ。 すると二コラじゃない、マギーだとドヤ顔でルネの言葉を訂正するレオw

このことは誰にも言わないから安心しろと念を押して去っていき・・・。

それから間もないある日、酒場でお客さんの前に出ていく前に「私はマギー、私はマギー」とつぶやいて気持ちを落ちつかせるマルグリット。その様子をこっそり見ていたレオから、練習とか大変だなと声をかけられ、ギョッとした顔にw

隣で何も言わずに笑顔をみせるルネ。マルグリットは酒場のお客さん同士の会話から、ルナリア王国がロレンディアに戦争を仕掛けて自滅したと思われていることを知り、表情が一変。攻め込んできたのはロレンディアの方なのにと心がかき乱され、思わず酒場を飛び出し、物置小屋に逃げ込むマルグリット。その日以来、マルグリットの様子がおかしいことを心配するエステル。

それからしばらく経ったある日のこと、レオとルネがやってきてマルグリットを市場に連れていきたいと誘い・・・。

良い気分転換になるのではないかと考えたエステルは、店のことは気にしなくていいからとマルグリットを快く送り出す。

訪れた市場でルナリア産の毛織物を見つけたマルグリットは思わず涙ぐんでしまう。ちょうどその日は”氷の王妃”と呼ばれるロレンディア王妃がこの街を視察することになっており、市場は活況を見せていた。そのことを店主が楽しそうに話し始めた途端、ルネが露骨に顔色を変え、不機嫌そうな表情に。驚いたマルグリットからどうかしたのかと声をかけられ、あわてていつもの柔和なルネにもどるが・・・。

多くの見物人に交じって、王妃の行幸を見物するマルグリット。祖国を消し去った王妃の顔をしっかり目に焼き付けるんだと唇をかみしめていると、王妃が目の前まで歩いてきて・・・。

この王妃が祖国を...と凝視するマルグリット。ふと隣の男に視線を移した次の瞬間、悪夢が鮮明にフラッシュバック!怒りに打ち震えるマルグリット。あいつだ!あの日、父様と母様、皆を殺した!!

思わず、飛び出そうとするマルグリットだけど、その動きより一足早く、マント姿の男が剣を抜いて王妃とルビニスという男にとびかかり・・・。

ルナリアの残党だと周囲がざわつく中、兵士たちに囲まれそうになった男が負傷しながらも包囲網を突破して逃走。

思わず男を追いかけるマルグリット。子供を斬りたくないから失せろと警告する男。マルグリットは自分が囮になるから必ず生き延びてと男に声をかけ・・・。

マルグリットの顔を見て、はっと何かを言いかける男。男のマントを奪い、去っていくマルグリット。衛兵から逃れようとして脇道から大通りへ走り抜けたマルグリットは、ちょうど王妃の行幸中の馬車の前に行く手を阻む形で飛び出してしまい・・・。

2巻につづく

[感想]
ルネはロレンディア王国の王子の可能性が濃厚になってきました。滅ぼした国の王子と滅ぼされた国の王女が巡り合うドラマチックな展開。

マルグリットとのこともさることながら、王妃の行幸中に普通に市場にいるルネはいったいどういう立場に置かれているのかも気になるところ。


亡国のマルグリット 1






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