※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2022年6月21日火曜日

藤田素子『額田王』あらすじ&ネタバレ感想

作品名 :額田王
漫画家 :藤田素子
出版  : 全1巻 オフィス漫 1985/4/1
全1巻 世界文化社 2000/1/1
ジャンル: 歴史
トーン : シリアス せつない
試し読み: 額田王

[あらすじ]
歌と恋に生きた万葉の歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)。近江の豪族・鏡王の娘であったが、天智天皇と大海人皇子との不和と皇位継承問題がからみ、血縁関係の憎しみをあらわにした「壬申の乱」に巻き込まれていく。類まれなる美貌の上に、その歌の才能は50年近くもの間、歌を詠み続けていたことからも明らかだ。『万葉集』に残る彼女の作品は、現在でも多くの人々に愛されている。物語はあの有名なクーデター「大化の改新」の前夜から始まる……!!

[感想]
天武天皇の妃で、天智天皇からも寵愛されたとの伝承がある万葉歌人・額田王の半生を描いた物語。

幼い頃から不思議な力を持つ巫女+絶世の美女という説に依拠した創作モノ。天真爛漫で誰が相手でも物おじしない額田王は、中大兄皇子と大海人皇子兄弟の寵愛を受けながらも、初恋の素朴なイケおじ・中臣鎌足を一途に想い続けるが、身分の差が邪魔して添い遂げられずに苦悩するという構図。

中臣鎌足=イケおじ
中大兄皇子と大海人皇子=モブレベルの小物扱い

中大兄皇子と大海人皇子は額田王をめぐってメラメラしているけど、額田王は二人への愛が全くなく、鎌足は額田王に惹かれながらも身分が低いため引き下がるしかないという盛り上がりに欠ける展開。

巫女の直観であの人はこういう人だと決めつけ、好きな人とそれ以外の人への態度の差が激しい藤田さん作の額田王。残念ながら魅力的な女性に思えなかった。



ブログ