『
贄姫と獣の王』のスピンオフ。主人公は前作で結ばれた元生贄の少女・サリフィと魔族の王・レオンハートの息子・リチャード。心優しいモフモフ&キュートな9歳の王子。
1、2巻はまだあどけない少年時代のお話が続いています。
人間の国との和平が自らの成獣召喚にかかっていることを知り、重圧から家出したリチャードは旅の途中で強くて頼りになる兎の魔族・ラヴィと人間の少女・スバルと出会い、修行のために弟子入り志願することに。
2巻時点では恋愛要素はなく、冒険ファンタジー系の少年漫画のような雰囲気ですが、もう少しお話が進むとヒロインが出てくるのかも。
師匠・ラヴィと姉のような存在のスバルとの絆、旅先で出会った可哀想な魔物(ケモモ)との友情などが生き生きと描かれている冒険人情譚。
優しい王子のリチャードが旅先で様々な経験を積み、少しずつ成長していく姿が魅力的に演出された作品。読むと元気をもらえます。
