※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

2024年4月11日木曜日

『東の森の魔女の庭』第1巻・2巻ネタバレ感想【越田うめ】


新書館 (2021/7/26・2022/8/25)

魔女、巨大猫、巨大狼、翼竜などが出てくるほんわかファンタジー作品。東の森にひっそり暮らしているスーパー魔女のおばあちゃんのもとに最初は黒猫がやって来て居つき、成長したら巨大猫に。

その猫が孤児(?)を拾ってくる習性があり、今までに幼体のモンスター(空飛ぶ巨大狼や翼竜)、森に捨てられた男の子、女の子を次々に拾ってきて、面倒見てほしいと託されるおばあちゃん。

厳格だけど心優しく動物好きのおばあちゃんに育てられた三匹と子供二人は本当の家族になっていき・・・という展開。

家族愛、兄弟愛、ファンタジー(魔法の王国、モンスター育成系)要素が織り込まれた作品。壮大な世界観だけどクスッと笑えるユーモアが効いた作風。

1巻は魔女おばあちゃんの養い子兄妹の兄・イストが難関学校を卒業し、12歳になった妹・エルセが兄が卒業した学校(王都の医療系専門学校)に合格するところまで。  

1巻 第1話~11話
幕間おまけ
こぼれ話その1~3
おまけ
あとがき

・「幕間おまけ」2P
王都にある学校に入学が決まり、おすすめのお店を兄に聞くエルセ。おすすめの害獣駆除の卸し先なら知ってるぞと真面目に返答するイストw

・ 「こぼれ話1」8P
本編の補足エピソード。おばあちゃんと魔女友・キルスティのほっこりトーク。王都に行く度にキリスティからのお土産だと言って、たくさんイストたちにプレゼントを買って帰るおばあちゃん。

・ 「こぼれ話2」8P
キルシティから王女様がエルセを目の敵にしていると聞かされてびっくりするおばあちゃん→王女様がエルセと同じ学校を受けた理由が明らかに。

数年前におばあちゃんから病気を治してもらった王女様はおばあちゃんに心酔し、自分と同じ年の養女が一緒に暮らしていると知って嫉妬。エルセには絶対に負けないと対抗意識メラメラ。

・「こぼれ話3」8P
キルスティと買い物するおばあちゃん。

・ おまけ番外編「まだイストが在学中の頃」8.5P
おばあちゃんが出張で数日外泊することになり、初めて兄と二人で留守番することになった食いしん坊の妹。兄の料理はどれも質素でまずかったようで、自分で作れるようになろうと決心する幼い頃のエルセw

ちなみにイストは料理は不向きだけど、お茶の淹れ方はピカイチという設定。


2巻
12話~17話
こぼれ話その4~8
おまけ

 兄・イストの母校に入学したエルセ。祖母が魔法薬のお店をしているルフィナをはじめ、気の合う友人もできて充実した学校生活を送りつつも、有名人(規格外)を家族に持ったせいで色々と戸惑うこともあり・・・という展開。

卒業生の兄が学校で色々とやらかしていたことを知るエルセ。(友人のユーリーをイジメていた)上級生との諍いから校舎を爆破させたり、教師陣を次々と論破してプライドをズタズタにしたりw

別の問題も浮上。有名な魔女おばあちゃんを命の恩人として心酔する王女殿下・アクサナからも目の敵にされて・・・。

 王女との関係は側近(護衛)・ラウラのとりなし&持ち前のポジティブ思考で一歩前進?

1巻に比べると、ブラックジョークが増して兄妹愛が薄れつつあるのが個人的に少し惜しいところ。エルセが兄をあまり慕っておらず、弱みを握りたいと画策するシーンが出てきたり、兄妹愛かと思っていた既出エピソードが、おばあちゃんの一番になりたいと張り合っていただけだと判明したり。兄の方は天才型の奇人だけど彼なりに血のつながらない妹を十分可愛がっているように見えるのに、エルセにはそれが伝わっていない感じの描写なのかな。

兄・イストは1巻では個人で研究職についていたけど、依頼が殺到して大変になってきたので王立研究局に所属することに。王立研究局には友人のユーリーもいて、森の調査員として近くに赴任してきたことでレギュラー入り。1巻の主要メンバー(動物含む)が全員集合。ユーリーにほっぺを触られて赤面するエルセ。少し唐突な感じもするけど、12歳のエルセに恋の予感!?


東の森の魔女の庭(3)






このブログを検索

ブログ