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2024年6月22日土曜日

『キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園』第2巻<最終巻>ネタバレ感想【阿部川キネコ(原作:菅野文)】


キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園 2
秋田書店 (2023/11/16)

・雑誌掲載番外編 17話~35話【最終話】
・菅野文 巻末メッセージ
・イラスト入りあとがき

原作者公認の薔薇王学園パロディ。2巻で完結!

もっと続いてほしかった😭

現代の平和な世界で薔薇王の登場人物が勢ぞろいしてワチャワチャしているのをゆる~く愛でる癒し満点のパロディ作品。

物語の舞台は芸能界入りを目指す生徒たちが在籍する私立薔薇王学園。白薔薇組と赤薔薇組に分かれて在校生たちが競い合う芸能人育成学園という設定で、学園では年に一人だけ選ばれるキング(学園トップ)が誰になるのかが生徒たちの大きな関心事。今年はエドワード・ジョージ・リチャードの白薔薇三兄弟がいる白薔薇組が優勢で・・・。

2巻ではエドワードが順当にキングに就任。初等部の頃からずっとリチャード推しのアンは傷心状態で抜け殻に→願掛けのために髪を切ってリチャードがキングになるまでもう切らないと奮起😂

原作でアンが髪を切るシーンはシリアスな理由だったけど、こっちの理由にはほっこり。

リチャード陣営(本人の与り知らぬところで結成w)のアン&マーガレットの息子のエドワードはリチャード様のせいではない、未熟な人間にはまだリチャード様は早すぎたと結論づけて自分自身を納得させていると、敗因は優れたキングメーカーがいないからだと口を出す中等部のバッキンガム。ここから意外な方向へw

1巻でリチャードのキングメーカーになりたいと直接アピールしたものの、リチャードにお子様扱いされ、渋々出直すことにしたバッキンガムはジェーン先生のもとへ。ジェーン先生の呪術で手っ取り早くチビからすらりとしたイケメンに変貌したバッキンガム。対価として目が悪くなり、メガネキャラにw

これで約束通り、リチャードのキングメーカーになれると喜び勇んで会いに行くバッキンガムだけど、リチャードに断られ、組み伏されてしまい・・・。

どうやって大きくなったか白状させられるバッキンガム。ジェーン先生の呪術と知り、自分も兄上みたいなマッチョマンにしてもらうと言い出すリチャードw

そんなの嫌だ、監禁してでも止めると全力で反対するバッキンガム。そこにリチャードの究極のイエスマン・ケイツビーが現れ・・・w

このエピソードは呪術が解けることで元に戻る番外編のようなオチ。28話の運動会のエピソードでもこのチートを使うバッキンガムw

19話のマーガレット理事長の高校時代の成功物語も面白かったです(一介のコギャルから学園長より強い権限を持つ生徒会長に昇りつめて荒れた学園を平和に導いた立役者😆)。

後半はキングになる決意を固めたリチャードがケイツビー・バッキンガム・アン・エドワードの全力バックアップのもとトップの座を目指すお話。こちらは予想外の結末でしたが、ワールドツアーを終えて帰国した最愛のパパとの絆、ヘンリー学園長がかけた言葉にほろり。

どのエピソードも薔薇王の小ネタ満載で永遠に見ていられる面白さ。不定期でもいいので続けてほしいなぁ💓

主なキャスティングは以下の通り:

太文字は原作の人物名および属性。『薔薇王の学園』でも同じ名前(称号なし)が使われています。

🍥白薔薇三兄弟(ヨーク家)
長男エドワード四世・次男ジョージ・三男リチャード三世
三人とも高等部白薔薇組キング候補生:

👦エドワード:一番キングに近いと言われるキラキラした長男

👦ジョージ:陽気な次男

👦リチャード:クールな三男


👸アン(ランカスターのエドワード王太子妃→ヨークのリチャード3世王妃・ネヴィル家)
大人しい性格だけど芯がしっかりしている頑張り屋。リチャードの大ファン。高等部トップオタ科→赤薔薇組キングメーカー科在籍。マーガレット理事長に才能を見込まれ(=脅されて)赤薔薇組キング候補生のエドワードのキングメーカーに。


👧イザベル(アンの妹・ジョージの妻・ネヴィル家)
アンの妹でダンス科のトップ生徒。明るい性格の美少女。ジョージに片想い→両想いになり、ウォリック先生公認(しぶしぶ)で交際中。


👑マーガレットとヘンリー(ランカスター家当主とその妻)
抜け目ない経営者・マーガレット理事長と、ほんわか笑顔の脱力系平和主義者・ヘンリー学園長の凸凹コンビ。


👦バッキンガム公
中等部白薔薇組キングメーカー科のトップ生徒。リチャードのキングメーカーになるためにアプローチを開始。どうやら恋心も秘めている様子。


👦ケイツビー
高等部。白薔薇組キング候補科に在籍。リチャードとは初等科からの幼馴染み。


👸エリザベス(ウッドヴィル家・エドワード4世王妃)
高等部の教師。したたか。笑顔が汚いw


👸ベス(エドワード4世の娘・ヘンリー7世王妃)
中等部のトップ生徒。白薔薇組のキング候補生・エドワードのつぼみ。リチャード推し。


👶エドワード五世と弟リチャード(エドワード4世とエリザベスの息子)
ベスの弟。ジュニアモデルとして活躍中のわんぱく兄弟。


👱エドワード王太子(ランカスター家)
高等部赤薔薇組キング候補生。リチャードの大ファンで自分のキングメーカーになったアンと張り合う。


👶エドワード(アンとエドワード王太子の息子→リチャードの息子)
初等部の児童。赤薔薇組のエドワードのつぼみ。その愛らしさからエドワードの母・マーガレット理事長に孫のように溺愛されている。リチャードに憧れている。


👨ウォリック伯爵(アンとイザベルの父・ネヴィル家)
高等部のキングメーカー科の担当教授。厳格だけど、家では良い父親。


👧マーガレット(アンの妹・イザベルとジョージの娘)
初等部の不思議ちゃん。ジョージのつぼみ。


👨スタンリー卿(リッチモンド=ヘンリー七世の継父)
教師。変わり者の妻子を持ち、気苦労が絶えない様子w


👱リッチモンド(ヘンリー七世)
ベスに一目惚れして中等部の俳優科→赤薔薇組キング候補科に転科。奇行が目立つ不思議くんキャラ。


👨ハワード
地味な教師。


👩魔女ジェーン
セクシーな保険医。


👴イーリー司教
宗教学の先生?リチャード推し。変態教師一歩手前の危ない老教師。副業は禁止されているが例外の家業としてイチゴ農園を経営。彼の最大の秘密はリチャードと自分をモデルにした恋愛小説を投稿サイトにこっそり発表している同人作家であること。バッキンガムが初期からずっとこのネット小説の愛読者でアンとエドワードに布教するエピソードあり(2巻29・30話)w


👨ヘイスティングス(エドワード四世の側近)
教師。保険医のジェーン先生にメロメロ。


👻ジャンヌ
薔薇学の地縛霊と呼ばれるほど留年している生徒(女)。マーガレット理事長が在学時にあこがれたカリスマ先輩。


👩セシリー(ヨーク家白薔薇三兄弟の母)
2巻から登場。原作では病んだ毒母だったけど、こちらではクーデレキャラの神経質で心配性な母親。元演技派女優(寿引退)。


👴ウッドヴィル(エドワード4世王妃の父)
教師。親子揃って笑顔が汚いw


👰ボーナ姫(フランス王家の姫・ルイの妹・エドワード四世の元許嫁)
2巻から登場。レギュラー番組を持つ人気アイドル。


👨ノーサンバランド(パーシー家・リチャード支持派)
2巻にちらっと登場。若い教師。


👨アンソニー(エリザベス王妃の弟)
2巻にちらっと登場。若い教師。


👨サフォーク
マーガレット理事長の高校時代の同級生。大人しいオタク→前髪を上げると超絶美形に。マーガレットとは薔薇学の守護神と呼ばれていた憧れの先輩・ジャンヌ推しで親しくなる。マーガレットが生徒会長をしたときの副会長。卒業後にアイドルデビューするも数年で電撃引退。あとがきによれば、今はのんびり農園を営んでいる模様。


👑ジェームズ(スコットランド王)
ジェームズ劇団主宰。リチャードと小エドとボーナ姫(&リッチモンドもコネで)が出演したアイドル映画のプロデューサー。


👨オールバニ(スコットランド王の弟)
リチャードと小エドとボーナ姫(&リッチモンドもコネで)が出演したアイドル映画の監督。



キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園


キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園 2








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