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2024年6月21日金曜日

『花咲ける青少年』第6巻<最終巻>ネタバレ感想【樹 なつみ】


花咲ける青少年 愛蔵版6
単行本第11巻、12巻収録

▼第11話 還る日
✿花鹿、夫探しゲームの収束宣言
  自分が背負っている宿命を知ってしまったから夫探しゲームはゲームオーバだと宣言する花鹿。

✿ルマティ、ラギネイへ向け出発

✿クインザ、ルマティ即位へ向け、最後の調整
国王やサレハをあやつり、国を混乱させたのはクインザだとルマティに既に気づかれていることを自覚しながらも、修羅の道を突き進むクインザ。あの方は私を許さないだろうが、即位した後にこそ真の試練がやってくるのだから、まだお側を離れるわけにはいかないと強い信念は揺るがず...。

✿クインザがハリーの出生を知る!花鹿ピンチ!
カールの裏切りにショックを受けた父は発作を起こして危篤。父を追い詰めたカールに更なる憎しみを抱いた姉のイザベルは、カールを苦しめようとクインザ宛にハリーの出生に関する調査結果を送りつける。思わぬ第一王位継承者の存在に危機感を募らせたクインザは、花鹿とその出生の秘密を知るイザベル、カールをも暗殺しようと動き出す。

✿立人とユージィン
倣の会長を本当に引く気かと立人に問いかけるユージィン。相続権も放棄してこれからどうする気だと。

これでも13歳から働いてきたから個人資産くらいはあると答える立人。君に将来の事を心配されるとは思わなかったな、根っからの貴族の君にと立人に言われたユージィンは、ハリーにもそんな風に言われたよと返答。

その通りで僕は一生金の為に働こうなどとは思わないだろうが、君は違うだろう、いつまで僕のようにしていられるかなと問い返すユージィン。

それは誤解だと答える立人。働きたくて働いていたのではなく、生まれた時からそんな風に決められていただけだと。誰にはばかる事なく、人を愛せる君のような立場を得るのに、21年かかってしまったとしみしじみ語る立人。

✿立人、イザベル&カール姉弟を救う。
ルマティを出迎えに空港へ向かう直前、容体が悪化したローゼンタール会長のお見舞いにやってきた立人は、クインザが差し向けた刺客にカールとイザベルが襲われているところに出くわし、助太刀する。イザベルの証言から、クインザが花鹿の出生を知ってしまったと知り、あわててアジトへ戻る立人。

✿立人、間一髪、花鹿を救う!!
その頃、アジトに一人残っていた花鹿の前にクインザが現れ・・・!

危険を察して部屋に飛び込み、鍵をかけて閉じこもる花鹿。ここを開けてくださいと花鹿に話しかけるクインザ。どうなさったんです、このクインザをお疑いとは悲しいですねと不気味さが漂うおだやかな口調でクインザが告げ・・・😱

部屋の窓から屋上へと逃げる花鹿。そのあとを拳銃を片手に追うクインザ。どうしてルマティの味方である私の命を狙うのか分からない!ルマティだって帰ってくるのに、あなたが一番喜んでいいこの日に!と逃げながらクインザに疑問を投げかける花鹿。

だからこそですと答えるクインザ。王位なんか興味ないと言い返す花鹿。

銃を向けるクインザを見て、あわてて隣の建物に飛び移ろうとするが、 一歩届かず、なんとか腕だけでしがみつく花鹿。

これで銃で殺さずにすむと花鹿に声をかけるクインザ。あなたも太陽の神・ラギ神の代理人である王家の血を引く者、その者を銃で殺すなど本意ではなかったと前置きし、大丈夫ですあなたは日の国へ行けるとクインザが告げて・・・。

立人の名前を連呼する花鹿🙀

短剣を振り上げるクインザ。次の瞬間、後ろから銃声がしてクインザが屋上から転落!!

後ろにいたのは立人😭

花鹿を抱きしめ、キスをする立人。


▼第12話 訣別
✿負傷したクインザ、まだ諦めない
あとを尾けていた部下のイオエに運ばれ、応急処置を施され、なんとか一命をとりとめるクインザ。

花鹿さまから殿下にこのことが伝われば、もうお側に仕えることはできない、それ以前にこの傷ではもう持たないかもしれないと冷静に現状を分析するクインザ。この体で後は何ができるだろうと考えたクインザは・・・。

その頃、空港ではルマティの演説が始まろうとしていた。 

✿ルマティ、ラギネイ帰国 空港で共和国宣言!
空港に降り立ったルマティの威厳に満ちた佇まいに敵対勢力の者までもが圧倒されてひれ伏し・・・。

国民の前で演説を行い、大歓声に包まれるルマティ。自分が最後の王として即位し、ラギネイを共和国にすると宣言する。車の中で、その演説を聞いたクインザは感激し、もう何の心配もないと安堵の表情。もう私に出来る事は何もないが、ただあとひとつだけ・・・と最後の仕事に向かうクインザ。

✿ルマティ、花鹿たちと再会
花鹿たちと合流したルマティは一緒に王宮へ。ユージィンは花鹿と立人の様子から、二人の想いが通じ合ったことを知り、予想以上に傷つき、辛いと感じるのだった。

✿クインザとナジェイラ
重傷を負いながらも精神力でそれをカバーし、普段通りの衣装をまとい、王宮入りしたクインザのもとに、待ってたわとナジェイラがやってくる。

私もソマンドの婚約者だから新しい王をここで迎えるべきでしょとクインザに話しかけるナジェイラ。ソマンド失脚後は私もシャドリ家も力を失う、それが狙いだったんでしょと畳みかけ・・・。

お願い、一度でいいから本当の事を言って!と訴えかけるナジェイラ。私のことなんかどうでも良かったのね、総てルマティの為だったって!!と苦悶の表情で問いかけ・・・。

それを否定するクインザ。私の何が殿下にそのようなお考えをもたせたのでしょうかと。このような結果になったのは残念でしたが、ルマティ殿下はシャドリ家をひどく扱われる事はないでしょう、どうか協力して国家の再建をと続けるクインザ。

殿下のお幸せを願っております、次は間違っても、国家に身を捧げた男など愛されませんようにと告げてクインザが去って行き・・・。

泣きながら懐にしまっていた短剣を捨てるナジェイラ。

✿クインザ、ルマティと対面、最期の大仕事
お待ちいたしておりましたと挨拶するクインザ。何とも言えない表情を浮かべるルマティ。言いたいことは山ほどあるのに、クインザを見た途端、胸にこみ上げるのは懐かしさだけだと。

おまえへの詮議はあとだ、兄上に会いたいと告げるルマティ。するとクインザがそれを遮り、今聞いて頂きたいと語り始め・・・。

この二年、私は国政を思い通りにしてきたが、既にそれ以前に王宮自体、侍従の物だったと告げるクインザ。国王を口先三寸であやつり、わいろを受け取る彼らを見て、私にならもっとうまく出来るはずだと思ったと告白。

ソマンド殿下の即位を早める為、侍従たちで謀って当時癌を患っていた国王陛下を安楽死させることが決まり、私は今しかないと思ったと打ち明けるクインザ。ソマンド殿下だけなら騙しやすい、扱いにくいあなたを国外へ追放してしまえば、この国をこの手に出来ると!

侍従が父上を、王族を殺すなどウソだ...と愕然とするルマティ。

それほど王宮において王族の権威など無くなっていたのですと告げ、これがその陰謀に加担した者のリストですとルマティに書類を差し出すクインザ。無論、この2年国政を私物化していた反逆者も加えていますと。

それで!そのリストを差し出す目的は減罪か!と詰問するルマティ。今更そんな事をして何になりましょうと答えるクインザ。私一人が罪に問われるのは割に合わないと考えたのですよ、皆同じ穴のムジナだったのですからねと続け・・・。

傷口が開き、立っていることも苦しくなってきたクインザ。

クインザ!?と異変に気付くルマティ。

私は人生の賭けに負けたとつぶやくクインザ。もう少しあなたを見ていたかったが、もう時間がないと心の声。

クインザ、おまえ、どこか・・・と問いかけるルマティを遮り、負けは素直に払う主義ですと告げるクインザ。

やめろー!!!クインザーー!!と叫ぶルマティ。

喉を掻っ切るクインザ。側に駆け寄るルマティ、ナジェイラも駆けつけ・・・。

ルマティ、慈悲を!!彼に何か・・・何か・・・!!頼むと懇願するナジェイラ。

クインザ、聞こえるかと話しかけるルマティ。死を許す・・・!!王家とおれの為に死ね!

クインザを抱きしめ、とめどなく涙を流すルマティ。

✿ルマティ、戴冠式
ルマティが最後の王として即位。ノエイも大尉へ昇進。戴冠式を終えて、花鹿たちと話をするルマティ。

おれは今でもおまえに聖布の誓いをたてている、おれはおまえを王妃にと思ってると再度花鹿にプロポーズ。

ごめんねルマティ、結婚できないよと返答する花鹿。私ね、逃げてたんじゃないんだよ、本当にわからなかったんだと花鹿に告げられ、わかったと答えるルマティ。

わかっていた、立人がおまえの事を好きだと知った時から、こうなるんじゃないかってと心の中でつぶやくルマティ。

一生親友でいたいと告げる花鹿。おれもだと返すルマティ。

✿立人、脅迫されて倣家総帥に復帰 
立人の側近・曹は花鹿との結婚を反対する者はいないはずだから、 どうか倣家に戻ってほしいと説得するが、立人は花鹿を「倣の総帥の妻」にはしたくない、しようとしても無理だと告げる。どうしても聞き入れてはくれないと悟った曹は、ついに最終手段に。総帥の座に戻らなければ、待機させている刺客に命じて、花鹿を殺すと。

シンガポールに帰国し、玲莉と結婚するように迫る曹。正妻などお飾りですよ、結婚なさった上でなら何人愛人を持とうとあなたの自由ですと告げられた立人は、そんなこと花鹿が許すものかと反発。

一番良いのはあなたが花鹿さまをあきらめ、今迄通り、兄としてお付き合いなさることですと決断を迫る曹。

脅迫され、倣グループに復帰せざるを得なくなった立人は、花鹿に何も告げずにシンガポールへ発ち、五長老会が押す玲莉と結婚すると発表。花鹿とは二度と会わないと曹に約束。

▼第13話 恋人宣言
✿カール、花鹿に会いにいく
アメリカに帰国した花鹿のもとをカールが訪ねてくる。姉のせいで危ない目に遭わせて申し訳なかったと謝罪したカールは、花鹿と立人が両想いであることを知り、自ら身を引く決断をする。

✿ニュースで立人の婚約を知るカールと花鹿
ラジオで立人の婚約を知ったカールは、居てもたってもいられず、すぐさまシンガポールへと発つ。ほどなくして、そのニュースは花鹿のもとにも伝わる。

激しく動揺する花鹿。うそだよ!!だって約束したんだよ!!一緒にギヴォリに行こうって!!立人に電話でたしかめるよ!絶対そんなのうそだ!!と取り乱し・・・。

応対した曹は慇懃無礼な態度で事実だと述べ、立人は多忙につき、挙式が終わるまで連絡はできないだろうから、こちらからまた連絡させていただくと一方的に告げて電話を切ってしまう。

混乱し、悲嘆にくれる花鹿のもとにハリーがやってきて真相を告げる。

それでおまえはどうする、このまま指をくわえて見ているかねと問いかけられた花鹿は・・・。

今回私は動かんよ、倣と今もめるわけにはいかん、これがバーンズワース財閥会長としての見解だと告げるハリー。

ハリーの言葉にギヴォリからはるばる花鹿に会いにやってきた婆やのマリアが口を挟む。だんなさまは花鹿の夫として立人を育てていらしたのではないですかと。

選ぶのは花鹿さと答えるハリー。

✿花鹿、ハリーとともにマハティとご対面!
立人のことで大きなショックを受ける花鹿のもとにノエイからマハティ神座王の容態が悪化したとの連絡が入り、急遽ハリーや祖父フレドとともにラギネイに向かう花鹿。

ベッドに横たわるマハティが手を差し出し、わが孫よと花鹿を呼ぶ。ハリーがマハティの息子だと知らされていないルマティはその言葉に唖然。

フレドいるかと呼びかけるマハティ。必ず帰ってくるから、それまでキャスリーンを頼むとの約束を私は果たせなかったと後悔の念を滲ませる神座王。それなのに君は約束を守ってくれたフレド、もう一度会えて心からうれしいと感謝の言葉を述べ・・・。

彼女は生涯をかけて無償の愛を私にくれた、その結晶がおまえ達だと告げるマハティ。そのおまえ達が幸せになれないはずがない、おまえ達の幸せを祈り続けている、私の愛する子供達よ・・・迷ってはいけない、おまえ達も、人生をかけるような恋をすると良い・・・と家族全員に語り掛け・・・。

謁見後、ルマティと話をする花鹿たち。

ハリーが私の伯父上で、花鹿が従妹だなんて、まだ信じられないと衝撃が冷めやらぬ様子のルマティ。

祖父のマハティに会えて本当に良かった、いっぱい勇気をもらったと晴れやかな表情になった花鹿は、ハリーにお願いがあると切り出し・・・。

バーンズワースの名を捨てたいから今日限りで勘当してと言う花鹿。相続権もいらない。ただの花鹿になって、やりたい事があるんだと告げて・・・。

よろしい、勘当だと言い渡すハリー。今日からバーンズワースを名乗らなくていい、ただしギヴォリ島はおまえにやろうと即断。
  
花鹿は寅之介、ユージィンの協力を得てシンガーポールへ向かう(旅費は全部ユージィン持ちになるところをルマティが派遣したノエイたちも加わったので、多分ルマティ持ち)

✿カール、立人を叱咤激励
その頃、抜け殻になっていた立人のもとをカールが訪ねてくる。

君に何が起こってこうなったか、大体わかるが、なぜあきらめてしまうんだ、なぜ闘わないと叱咤するカール。

カールの言葉で覚醒した立人は問題解決に乗り出して・・・。

✿ 立人、婚約解消と総帥の座を移譲
立人は対立関係にあった東旋伯父と会談し、曹の持つアジア各地の裏ルートに手を回し、曹の行動を抑えてくれたら全権を息子の符義に移譲すると破格の取引を持ちかける。

ここまでの事をやったら、おまえは二度と倣の一族として迎えられんぞ、バーンズワースに鞍替えなどできんぞと忠告する東旋。承知していますと立人が答え、取引成立。

✿立人、曹に最後通牒
私はお前を好きだから、こんな形になるとは残念で仕方ないと曹に告げる立人。符義は凡庸だが、今の時期には適材だ、彼は私の敷いたレールをぶちこわす事はしないと評すると、それでは倣はここどまりだと曹が反論し・・・。

ずっとおまえの”頭”でいてやりたかったが、それももう無理のようだ、倣の頭はいくらでも代わりがいるが、花鹿も私もお互いに一人しかいないんだと続ける立人。

甘いですよ、いかに東旋さまといえども、この短時間に私の全ての手足をもげると思いますかと反論し、五長老会に前言撤回するように要求する曹。

そうだろうな、五長老会の私への処分決定が出るまで大人しくここにいてもらおうと告げ、曹に銃を突きつける立人。驚いた曹は部屋の前で待機していた部下たちを呼び、立人の銃を取り上げるように命じるが、立人に対して、失礼な真似はできないと、二の足を踏む部下たち。

✿花鹿、立人を取り返しに行く!
対峙する立人と曹。部下たちが動けずに固まっているところにノエイが登場!

この屋敷は我々が掌握したから武器を捨てろ、抵抗しなければ、危害は加えないと告げるノエイ。

次の瞬間、ヘリの激音とともに花鹿がひょっこり顔を出す!

今、選んで!と叫ぶ花鹿。私と来るか、残るか、立人が来てくれるなら、命なんか全然惜しくないよ、今ここで捨ててあげると花鹿が言い放ち・・・。

そこに玲莉も参入。おにーさま!!婚約解消します!!と決別宣言。おにーさまは総帥失格です、ただのおにーさまに興味ありません、どこへなりと行っちゃって下さいっ!!と背中を押し・・・。

玲莉にお礼を言い、花鹿の手を取ってヘリに乗り込む立人。しっかりと抱き合う二人を見送る一同。

追うかと曹と玲莉に話しかけるノエイ。賭けは終わった、もう用はないと返答して去って行く曹。

玲莉さま、ご立派でしたと声をかけるノエイ。別に、私はただ(私のプライドが・・・) コソクなだけですと返す玲莉。いえ、十分ご立派でしたよとノエイに褒められ、はにかむ玲莉。

まじまじとノエイを見つめる玲莉。新たな恋の予感?ちょっとサングラスとってとノエイに話しかける玲莉。あらハンサム、運命的だわと玲莉に言われ、戸惑うノエイ😆

✿立人と花鹿、ラギネイへ飛び、その後、ギヴォリ島へ
ユージィンのヘリでラギネイへ向かう一行。立人はユージィンもギヴォリまで一緒について来ると分かり、不服そう。花鹿は大はしゃぎ。

ムスターファと立人と一緒で昔みたいと嬉しそうな花鹿。ギヴォリに行く前におじーちゃんに立人を会わせたいとラギネイに寄ることに。

残念ながらマハティは花鹿たちを待たずに亡くなってしまう。キャサリーンの名前を愛おしそうに呼びながら・・・。

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玲莉に好意を持たれたノエイだけど、ラギネイの女性と結婚→特別編で判明。



花咲ける青少年 (11) (花とゆめCOMICS)



花咲ける青少年 (12) (花とゆめCOMICS)









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