ようやく再会した二人だけどキャロルは昏睡状態のまま。キャロルたちを救出してくれたユクタス将軍に改めてお礼を言うメンフィス。ナフテラから涙ながらにキャロルの身に降りかかった不幸な出来事（アイシスの仕打ちと流産）を報告されたメンフィスは意識のないキャロルを優しく抱きしめ・・・。
キャロルたちを乗せたミノアの軍船はエジプトの船団とともに下エジプトに到着。 船から宮殿までキャロルを大事そうに抱きかかえて寝室まで運ぶメンフィス。侍医に治療を任せて寝室を出た途端、キャロル殺害を命じたアイシスへの怒りを爆発させたメンフィスは塩の海の神殿に新たに兵を派遣して逃げた裏切り者を捜索するように指示を出し・・・。
ここにきて謹慎中のカプター大神官が汚名返上の機会をうかがい、積極的にアピールを開始。王妃のご病気平癒の大祈願をメンフィスに申し出るカプター大神官。
その頃、投獄中のマシャリキにも動きが。ナイルの姫のためにアビシニアの国外不出の秘薬を取り寄せるようにエレニーに指示を出すマシャリキ。マシャリキを青の王子と呼ぶエレニー。マシャリキがアビシニアの王子であることが読者に明かされ・・・。
それから1週間後、秘薬を手に入れたエレニーがキャロルの寝室に忍び込んで投薬。その直後にカプター大神官が執り行う大祈願の最後の祈りである満願の祈祷が始まり、キャロルを寝台に乗せて大神殿に向かうメンフィス。
その少し前、捜索の目をかいくぐってアイシスの侍女アリとナクト将軍コンビが大胆にも大神殿に侵入（難なく忍び込むことに成功。警備どうした？！😓）
キャロルが祭壇に寝かされているのを確認したアリたちは抜け穴に忍び込んでそこから祭壇につながる溝に大量の油を流し込んで放火して逃亡。溝は聖水を流すために祭壇を取り囲むように配置されていたため、祭壇は瞬く間に火に包まれ・・・。
いち早く燃え盛る炎の中に飛び込むメンフィス！意識を取り戻したキャロルがメンフィスに手を伸ばし、炎の中で嬉しそうに抱き合う二人。そのままキャロルを抱きかかえて火の海から脱出するメンフィス。
駆けつけたミヌーエ将軍やウナスたちがすぐさま鎮火し、メンフィスに守られたキャロルは無傷、メンフィスはあちこちにやけどを負ったものの軽傷で済んだのでほっと安堵する一同。
キャロルが昏睡から目覚めたことで大惨事が一転して吉事となったとエジプト中が歓喜に包まれ、感慨深げなメンフィス。キャロルがようやく帰ってきたと、一人になると喜びを爆発させるメンフィスにほっこり😊
キャロルの様子を見に行くメンフィス。目を覚ましたキャロルははらはらと涙を流し・・・。 カーフラ王女のことで誤解していたことを謝るキャロル。大切な小さな命を守れなかったことも涙ながらに詫びるキャロルを抱きしめるメンフィス。そなたのせいではないからもう悲しまなくていいと。
和子は清いまま神となり、そなたを守っているのだから一日も早く元気になれとキャロルを励ますメンフィス（和子は王子であったか王女であったかと心の中で思いを馳せるメンフィスにほろり😿）
その頃、ミノア王宮では病弱な若い王・ミノスがナイルの姫を待ち焦がれていて・・・。
美しい少年王ミノスと王太后初登場。
順調に回復してきたキャロルはマシャリキが罪人として地下牢に入れられていることを知って驚愕。メンフィスに猛抗議して（キャロルが病身のため強く出れないメンフィスが折れ）マシャリキは釈放。 メンフィスを敵認定したマシャリキがキャロル争奪戦に加わったところで次巻へ。
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