
砂漠で力尽きて倒れていたキャロルを好色な盗賊たちが発見し、あやうく襲われそうになっていたところをイズミル王子が駆けつけて討伐し、キャロルを連れ戻し・・・。
アッシリアへ帰国したアルゴン王は、イズミル王子がナイルの娘を天幕に隠していたことを知って憤怒。なんとしてもナイルの娘を手に入れたいと好機をうかがうアルゴン王は、まずはキャロルを探してアラビア砂漠にいるメンフィスを罠にはめる計画を立て・・・。
その頃、アラビア砂漠を捜索していたメンフィスは、砂漠にアッシリア兵が入り込んでいたとの情報や、アッシリアの方向におびただしい数の足跡を見つけ、キャロルを連れ去ったのはアルゴン王かもしれないと考え、ウナスに引き続き砂漠を調査するよう命じる。
キャロルを拉致したイズミル王子がヒッタイト王国の首都・ハットウシャに帰還。侍女のムーラに命じてキャロルが身につけていたエジプトの衣装を捨てさせ、ヒッタイトの衣装に着替えさせようとするイズミル王子だが、キャロルは小刀を握りしめて、激しく抵抗する。
顔色一つ変えずに小刀を払いのけたイズミル王子は、キャロルを引きずり、真冬の水の中につけ、有無を言わさず着替えさせるのだった。
メンフィスのもとにアッシリアの使者が招待状を携えてやってくる。「黄金の麗しく貴重なるものをメンフィス王にお渡ししたい」とのアルゴン王の言葉を伝える使者。罠かもしれないと思いつつも、キャロルが捕らえられているとしたら、なんとしても助けなければと、アッシリアへ行く決心をするメンフィス。
(メンフィスを止められなかったアイシスが、せめて護衛にと、さそり男ズアトを随行させるのだけど、のちにそれが功を奏すとはまさに愛のなせるわざ😉)
イズミル王子は父王の前でキャロルを正妃に迎えると宣言。それでエジプトが手に入るならと、誰も反対するものはいなかった。キャロルはメンフィスがキャロルを助け出すために、アッシリアへ向かったと知り、愕然とする。
アッシリアに到着したメンフィスは、アルゴン王から砂漠で倒れていたキャロルを大切に保護していると言われて油断し、眠り薬入りの酒を飲んで眠り込んでしまう。祝宴で一人だけ無事だったズアトが王宮の外で待機していたホルス将軍にアルゴン王の企みを告げる。
アルゴン王は商人カレブと取引してヒッタイトにいるキャロルにも罠を仕掛けていた。婚礼の品々を持参してヒッタイトの王宮へとやってきたカレブは、イズミル王子の隙を見て、キャロルに話しかけ、助けに来た味方だと信じ込ませるのだった。そしてその夜、キャロルはカレブの弟分・ハサンの手引きにより、無事宮殿を逃げ出すことに成功して・・・
(ハサン初登場😘)

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