
絶体絶命のピンチの最中、またもやタイプリープするキャロル。もはや古代の呪いではなく、神秘な力を獲得しつつあるような...😅
全身傷だらけになりながらも、なんとかライオンを仕留め、キャロルを救出したメンフィスは、自分を守るために深手を負ったキャロルを痛々しげに抱きしめ、自分を守るためにキャロルが流した血にかけて永遠の愛を誓うのだった。だが安堵したのも束の間、またしてもアイシスの侍女アリの仕掛けた別のライオンがキャロルを襲い・・・。
血を流すキャロルを咥えて崖の上へ向かうライオン。 逃すものかとメンフィスが槍を投げ放ったのとほぼ同時にイズミル王子も矢を射るが、どちらもライオンに命中したものの、キャロルは崖の上から真っ逆さまにナイルへと落ちていく。キャロルを追って躊躇なく崖から飛び込むメンフィス。
20世紀のナイル川に流れ着いたキャロルを幸運にも兄・ライアンが発見する。大怪我を負っているキャロルを救い上げ、病院へと急ぐライアン。
ライアンがカイロに来ていたアメリカの著名な専門医に連絡を取り、緊急手術の手配をしたおかげで、キャロルは奇跡的に一命を取り留める。執刀医は術後の経過を聞きに来たライアンに対して、キャロルの怪我はライオンに襲われたとみられ、それ以外に背中に原始的な手術のあとがあったと伝える。
ジミーの祖父ブラウン教授の鑑識によれば、キャロルが身につけていた布と装飾品は古代王家の品とそっくりだという。まったく不思議なことばかりだとつぶやくライアン。もしや王家の呪いでは...と口にするブラウン教授。そんなものは存在しないと憤慨するライアン。
久しぶりに母とも再会を果たし、家族のぬくもりを味わうキャロル。
その頃、古代エジプトのナイル河畔では、メンフィス指揮のもと、キャロルの大捜索が行われていた。ナイルの女神にキャロルの無事を祈り続けるメンフィス。そんな中、アイシスの侍女・アリは、このたびの婚儀は神のご意志ではなかったゆえにナイルの娘をあのように死なせられたと進言して、メンフィスを激高させる。
少しずつ体力が回復してきたキャロルの気分を和ませるために、ライアンは保護者付きでの外出を許可し、カイロ学園のブラウン教授のもとを訪ねるのだが、そこでメンフィスの父であるネフェルマアト王の墓から発掘されたパピルスを見た途端、キャロルは幻聴が聞こえ、顔面蒼白に。ブツブツとひとりごとを言うキャロルを心配したライアンは、一刻も早くアメリカへ連れて帰らなければ、と強く思うのだった。
その頃、古代のアッシリアではアルゴン王がキャロルに興味を持ったことに嫉妬した寵姫ジャマリが、アッシリア王妃の座を射止めるためにメンフィスを色仕掛けで篭絡してみせると宣言し、旅の女に変装してエジプト入り。
ジャマリはメンフィスの気を引くためにナイルの娘に助けられたと偽の証言をする。この証言はすぐさまメンフィスのもとへと届けられ、待ちに待った吉報にメンフィスは顔をほころばせて、ジャマリのもとへと駆けつけるが・・・。
キャロルが無事かどうか心配なあまり、質問攻めするメンフィス。ちょっと助けてもらっただけだと無難な返答をするジャマリ。10日程前に河下で助けてもらったが、キャロルはナイルの母のもとにいると言ったのですぐにお別れしたと。
キャロルは助かり、ナイルの女神の母のもとで傷を癒しているとすっかり信じ込んで安堵するメンフィス。帰ってくるまで王をおなぐさめするようにとキャロルに言われたと嘘を吹き込むジャマリ。
キャロルの様子を聞くために、ジャマリを王宮へ連れて行くメンフィス。その日、ナイルの娘がご無事との吉報は、瞬く間に民衆に広がり、王宮の前はお祝いする人々であふれかえった。

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