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2012年10月9日火曜日

細川智栄子『王家の紋章』雑誌2012年7月号あらすじ


月刊 プリンセス 2012年 07月号 [雑誌]

【あらすじ】

 エジプト船が待機する紅海を目指すメンフィス一行は、突然の豪雨に見舞われ、アドバラの密林にさしかかったところで立ち往生する。その密林の中には、青の王子の間諜であるエレニーたちが潜んでおり、木の下で雨宿りをするメンフィスたちの背後にまわりこもとしていた。

 エレニーがそっと音を立てずにメンフィスに近づき、短剣をふりあげようとしたちょうどその時、まるで怪獣のような大蛇が突然現れ、エジプト兵たちが騒ぎだす。メンフィスも周囲を警戒し始めたため、結局、エレニーはメンフィスに近づくことができずに、そのまま取り逃がしてしまう。

 その後、豪雨が止み、メンフィス一行は、紅海へ通じる川を発見し、船着き場へ向かう。

 キャロルは、メンフィスが帰国の途についたとの知らせを受け取り、喜び勇んで、新都建設現場の視察に出かけた。黒髪のかつらをかぶって、平民の姿に身をやつしたキャロルは、工事現場で水汲み女のふりをしながら、肉体労働に励む工人たちを間近で観察する。

 しかし、運悪く、その工事現場には、キャロルを暗殺するためにエジプトに乗り込んだシタルケス王子が異国の商人に変装して、潜んでいた。キャロルは、シタルケス王子とその従者が、工事現場で働く親に会いに来た幼子が、兄弟とはぐれ、転んで泣いているのを目にしても、素知らぬ顔をするのを目撃し、思わず、大きな声でたしなめるのだった。

 キ「そこの大きな男の人!ボーっと立ってないで泣いている子を見てやってくださいっ」
  
 シ「なに・・・」

 キ「あなたです!泣いている小さな女の子の前で大男がボーっとなにもしないでなぜ立っているのです。」

 シ「なっ、なに・・・わたしに」

 キ「ころんだのね、だいじょうぶだいじょうぶ。さぁ、もう泣かないでね」

 シ「私に命令するのか!(なっ、なんという無礼――・・・)」

 無礼な水汲み女の発言に、激怒するシタルケス王子だったが、目立って、周囲に怪しまれることを恐れた従者に促され、しぶしぶその場を立ち去る。しかし、部屋に戻っても怒りが収まらないシタルケス王子は、あの無礼な水汲み女を買ってやると息巻くのだった・・・。

2012年8月号のあらすじ

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