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2012年10月31日水曜日

鷲尾 美枝『ひみつの執事くん』感想&あらすじ

  
作品名: ひみつの執事くん (フラワーコミックス)
漫画家: 鷲尾 美枝
出版 単行本全1巻 
ジャンル 恋愛 高校生 コスプレ オタク
トーン ほのぼの

[初出〕
『デラックスベツコミ』(小学館)2007年春の超!特大号掲載。同時収録作「彼の好きな彼」は『デラックスベツコミ』(小学館)2003年初夏の超!特大号掲載、「君想う、クラヴィーア。」は『ベツコミ』(小学館)2007年2月号別冊ふろく掲載。「美女を拾ってそだてませんか?」は『デラックスベツコミ』(小学館)2003年秋の超!特大号掲載。

[あらすじ〕
才色兼備で学園の人気者だけど、実は人に言えない「ひみつ」がある皐月(さつき)。そんなある日、クラスメイトの奥野(おくの)くんが執事喫茶でアルバイトしているのを目撃した彼女は、みんなに黙っているための「交換条件」として、奥野くんにある「お願い」をしたけれど――!?
●収録作品/ひみつの執事くん/彼(キミ)の好きな彼(ヒト)/君想う、クラヴィーア。/美女を拾ってそだてませんか?

[感想]
なかなかオタク色が強い作風です。表題作は漫画家を夢見るヒロインと執事喫茶でアルバイトしている男の子のお話。同時収録作では、おネエの男子高生や女装の美容師、無名の実力派ピアニストが、それぞれヒロインの相手役として登場。

タイプは違えど、どれも夢みがちなヒロインのあまあまな恋物語。鷲尾さん自身が、少々、マニアックな乙女思考なんでしょうね。作者さんの願望をそのまま具現化した作品群といえそう(笑) とても楽しく描いているのが伝わってきます。

特にユニークな展開だったのは、「彼の好きな彼」。ネタバレしますと、ヒロインが選んだ相手が男らしい方ではなくて、オカマちゃん。キャラ設定はどれも個性があって良かったと思いますが、もう少しストーリーに現実味があればもっとひき込まれたでしょうね。

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