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[初出・内容紹介]
『花とゆめ』平成8年21号~平成16年12号掲載。単行本全25巻(1997年8月~2004年10月出版)
[あらすじ]
奈子(たいこ)、そめこ、美佳(はるか)はお茶会同好会の部員。ある日、お茶会の最中に紅茶の中から2人の王子様が出現して……!? マジカル学園ロマンス!
[感想]
ロングシリーズで色々とスピンオフも出ている人気作みたいなんですが、楽しみ方がいまいち分からず・・・。最初の数巻くらいまでは、今後の展開への期待感があったのですが、その後も一向に紅茶王子たちがヒロインたちの前に現れた理由、魔法を操り、願い事をかなえてくれるのはなぜなのかなど、ファンタジーの背景が描かれずに紅茶の精が増殖するばかりなので、次第に面白味が薄れていきました。
4巻目あたりから、向こうの世界のことも少しずつ紹介され始めるんだけども、やっぱり物語の肝心の部分が抜けている感じがするんですよね。ファンタジーの土台が脆弱だから、なんだか全体の設定が揺ら揺らしている感じがします。読んでいると、ヒロインが幼馴染みや紅茶王子などの美男たちに、ただちやほやされるだけの逆ハーレム系の学園ドラマにしか見えなくなってきて、それだったら、なにもファンタジーじゃなくても良かったのではないかと思ってしまいました。