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[初出・内容紹介]
『別冊マーガレット』平成21年12月号~平成24年1月号掲載
[あらすじ]
BL好きの女子高生・美以が実家の定食屋を手伝っていると、お互いを「トラ」「オオカミ」と呼び合う2人の男性客が…。美しい2人に妄想を膨らませてしまう美以。そんな時、お店に立ち退きを迫る話が…!?
[感想]
最初は、オオカミが道明寺、トラが花沢類とかぶるなぁと感じたんですが、読み進めていくうちに全然違う印象になりました。キャラは少し似てるけど、生き方が全然違うのですね。大きな会社の御曹司であるオオカミですが、親の金でやりたい放題のわがままボンボンではく、自分探しをしっかりやっている人物なのです。地に足がついてる非常に好感が持てるキャラでした。
ヒロインのミーちゃんは料理上手で、シャキシャキしてて、きっと良いお嫁さん、お母さんになりそうだなぁ。 心通わせた後のオオカミとのやりとりが、可愛くてニマニマ。
幼馴染みのオオカミとトラの関係は終始ほのぼのとしていながらも、最後の方ではトラの本心が垣間見えて、ちょっとせつない感じがしましたね。オオカミにとってのトラは、画家としてのすごい才能を秘めた、ほっとけない可愛い親友、それに対し、トラにとってのオオカミは生涯寄り添いたい伴侶のような存在だったのではないかなぁ。オオカミが自分よりも大切になるだろう存在を見つけたことに寂しさを感じつつも、オオカミの幸せを願って心から祝福するトラの姿に胸の奥がツキンとしました。 彼にも素敵な人が現れるといいなぁ。