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2015年6月14日日曜日

立野真琴『そりゃないぜBABY』全11巻感想

作品名: そりゃないぜBABY
漫画家: 立野真琴
出版: 単行本全11巻 文庫本全6巻
ジャンル: 家族愛 恋愛 年の差
トーン: ほのぼの せつない
試し読み: そりゃないぜBABY

[初出・内容紹介]
『花とゆめ』平成5年(1993)12号~平成9年(1997)3号掲載。

[あらすじ]
キュートな18歳のホームヘルパー☆桃子さんの住み込み先は、人気の美形小説家・朔原敬四郎宅。絶対口外無用!が条件だったけど、訪ねてみると何と4人の子どもに囲まれて……!? スーパー家政婦コメディ、待望の文庫化!!

[感想]
ご自慢の美脚を惜しげもなく披露して、世の男性の視線を釘づけにするセクシーなヒロイン。そんな彼女が家政婦としてシングルファザーの若い父親と年頃の男の子たちがいる家庭にやってきたとしたら、当然、起こりうるであろう事態・・・良い意味でも悪い意味でも彼らの間をおおいに引っ掻き回す存在になります。

一筋縄ではいかない4人の子供がいる小説家朔原ファミリーの胃袋と心をたちまちにしてわしづかみにするヒロイン。見た目に似合わず家事を完璧にこなし、ちょっとはねっかえりだけど頼りになって、お姉さん的立場以上の、代替のきかない大切な存在になっていきます。単なるセクシー路線では終わらないヒロインの奥行のある性格と、そんな彼女にどうしようもなく魅せられていく父子、意地っ張りの長男とへタレ紳士な父親との恋の行方が物語をせつなく、より一層面白くさせています。ヒロインと他の子供たち、次男やちびっ子たちとの交流や、それぞれの学園生活、家族の絆など、少女漫画らしい細やかな視点で日常の一コマ一コマが丁寧に描写されているところが面白かったです。

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