
作品名 : | 黒伯爵は星を愛でる |
漫画家 : | 音久無 |
出版 : | 既刊5巻(~2018年) |
ジャンル: | ファンタジー 吸血鬼 ダンピール 恋愛 |
トーン : | ほのぼの せつない |
試し読み: |
[初出]
『花とゆめ』(白泉社)2014年1号~3号までの3話集中連載を経て、2014年(平成26年)17号から長期連載中。
[あらすじ]
下町で花売りをするエスターは、母を亡くし、双子の兄とも離れ離れ……。「いつも笑顔でいれば、素敵な王子さまが現れるわ」 そんな母の言葉を支えにしていたある日、エスターのもとにヴァレンタイン伯爵が現れ、「貴女は今日から私の花嫁です」 と……!? しかし、伯爵には別の顔も……!? 半吸血鬼のシンデレラストーリー!
[感想]
ヴィクトリア朝あたりの中世ヨーロッパ風の世界観。吸血鬼が出てくるなどワクワクするようなファンタジー要素を盛り込んだ貴族×平民の王道マイフェアレディ的展開が楽しい。
吸血鬼と人間とのハーフの町娘ヒロインが吸血鬼を探知できるダンピールとしての能力を買われて吸血鬼ハンターという裏の顔を持つ黒伯爵に花嫁認定されてしまうというお話で、おっとりした無欲なヒロインが実はわりと本気で口説いている伯爵に対して、からわれているだけだと思い込んで、やんわり笑顔でかわしまくって、伯爵を振り回している様子がなんとも美味しい構図。
第3巻では伯爵がなぜヒロインのことをそれほど気にかけているのかが明らかになる過去編が描かれていて、物語の世界観がさらに広がっていく。
第3巻では伯爵がなぜヒロインのことをそれほど気にかけているのかが明らかになる過去編が描かれていて、物語の世界観がさらに広がっていく。
実は伯爵がヒロインを引き取った理由がダンピールだからというわけではなく、もっと深い因縁があったことが明かされる。
ちょっぴし腹黒だけど、ヒロインを大切に想う気持ちに偽りがない伯爵の一途な想いがヒロインに届く日が待ち遠しいなぁ。もちろん、それまでの過程も面白く、ヒロイン絶賛溺愛中な伯爵の口説き文句や恋人未満な恋の駆け引きが楽しい作品。


黒伯爵は星を愛でる 1


黒伯爵は星を愛でる 3


黒伯爵は星を愛でる 5


