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2018年3月18日日曜日

いがらしゆみこ(原作:栗原薫)『パロスの剣』全3巻ネタバレ感想

作品名 : パロスの剣
漫画家 : いがらしゆみこ
原作 : 栗原薫
出版  : 単行本全3巻
ジャンル: ファンタジー
トーン : シリアス せつない
試し読み: パロスの剣

[あらすじ]
“その剣を手にした者の心のままに、王国は繁栄か滅亡へと向かう”といわれる伝説の聖剣を奉じるパロス王国。王国の運命を握る聖剣を手にしたのは、パロス王国第一王女・エルミニア。その導く先にあるものは……!? 栗本薫&いがらしゆみこが贈る壮大な叙事詩! ※このコミックスは、旧『パロスの剣(全2巻)』を分冊して再編集したものです。

[内容紹介]
『ASUKA』(角川書店)誌に1986年3月号から1987年2月号にかけて連載された作品。単行本は1987年2月17日初版。

[感想]
栗原薫さん原作。シリアスで重いテーマ。男装のヒロインと従者(幼馴染み)との関係はベルばらのオスカルとアンドレの関係に似ていますが、根本的に違うのは、ヒロインはオスカルと違い、心も男性そのもので、別に大事な女の子がいること。

それでも、やっぱりベルばらと被るというか、ベルばらの過酷な部分だけ抽出したような作風なのがしんどいなぁと。こういう設定が当時の流行りだったのかも知れませんが、主従の関係に恋愛が絡むところとか、アンドレみたいに目が・・・等々、悲劇の連鎖によるカタルシス効果を狙った感じがあまりに”芸術美”を意識しすぎている印象を受けました。主人公達に感情移入できないから余計にそう感じたのかもしれませんが。

王女ともう一人のヒロインとの恋愛も、アンドレっぽい従者との主従愛もなにか一方的な感じに終始して、読後もやもやっとした気持ちになり、満足感はあまり得られませんでした。




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