プリンセス 2018年8月号
大商人ゲブレの前で、本で読んだスッド大湿地帯の知識を熱く披露し、風土病やマラリアにくれぐれも気を付けるように注意をうながすキャロルに、噂通りの神秘の力を持つ神の姫だと感嘆するゲブレたち。
東の地の飢饉で民が暴徒化し、ツロの砦に向かっているとの報告を受けたメンフィスは、騎馬大隊を率いて砦へと向かう。王宮の外で様子をうかがっていたトラキアの刺客たちは、メンフィス不在の間に再度王宮への侵入を試みようと警備の隙をうかがう・・・。
その頃、トラキア王はイズミル王子を自慢の採掘場へと案内し終え、大満足で帰途に就き、 連日の宴にイズミル王子を誘う。明日もトラキアの名所を案内しようとご機嫌なトラキア王とは対照的に、露骨に顔を曇らせるイズミル王子。自室に下がると、わずか3人の侍従とともに地図を取り出し、脱出の計画を練り始めるが、すぐに迎えが現れる。慌てて地図を隠して、宴の間へと向かうイズミル王子だが・・・。