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2020年7月18日土曜日

村田順子(原作:ペニー・ジョーダン)『領主館のアメリカ人』

作品名: 領主館のアメリカ人
原作者: ペニー・ジョーダン
漫画家: 村田順子
出版: 全1巻
テーマ: 再会 いとこ同士
トーン: ほのぼの
関連作: -
試し読み: 領主館のアメリカ人

[作品・作家紹介]
イギリスのベストセラー作家。2011年死去。

[あらすじ]
父の死によって、ルーシーは長年住み慣れた領主館を離れようとしていた。館を維持する財力はなく、今後、継母と弟妹の面倒も彼女がみなければならない。領主館は、いとこのソールが相続することになっていた。実はルーシーは、12年前に彼に会ったことがある。
子供ゆえの幼さで意地悪をしてしまい、それをずっと後悔していた。再会した彼は美しい男性となっていて彼女の心を揺さぶったが、ふたりの間のしこりは消えておらず、彼の冷たさはルーシーを苦しめて……。

[感想]
129ページ。子供の頃に一度だけ会ったことがあるいとこ同士のお話。イギリス人のヒロインと4歳年上のアメリカ国籍のヒーロー。

(ネタバレ注意→)ヒロインのプライドの高さと自己内省がせめぎあう複雑な性格がイギリス人気質をよく表しており、反対にアメリカ人のいとこ殿の方は大陸のおおらかさな性格を持ち合わせており、ブラックジョークや嫌みを放ちながらも、人の好さや優しさが見え隠れするところが魅力的なキャラ。

ヒロインが12歳の頃、領主館に一時ステイしたヒーローのことをアメリカ人であることを理由に侮蔑的態度で差別したことをずっと後悔していたのに、プライドが高くてなかなか謝罪の言葉が出てこない困った性質のヒロイン。だけど、再会してヒーローが素敵な人物だと分かってどんどん好きになっていったことで自分のことを誤解されたくないという気持ちの方が上回り、ついに勇気を振り絞って過去を謝罪。あのころの自分と今の自分は違うと本心を打ち明ける。ヒロインの謝罪を気持ちよく受け入れたヒーローの方もあのころの自分の気持ちや今の想いを吐露。そこから二人が急速に打ち解けて距離を縮めていく様子がラブコメ風に描かれていて可愛いお話だった。


領主館のアメリカ人

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