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2020年7月18日土曜日

藤本さみ(原作:ミシェル・リード)『サンレモ、運命の街』

作品名: サンレモ、運命の街
原作者: ミシェル・リード
漫画家: 藤本さみ
出版: 全1巻
テーマ: 年の差 玉の輿
トーン: ほのぼの せつない
関連作: サンレモ、運命の街(小説)
試し読み: サンレモ、運命の街

[作品・作家紹介]
イギリスのロマンス作家

[あらすじ]
こんなところで出会ってしまうなんて! イタリアの街サンレモを訪れたカサンドラは、現れた男性に愕然とした。大富豪カルロ・バレンティ。姉の元恋人で妊娠を知るなり姉を捨てた男。彼女の死後、なぜか子供の親権を求めてきたカルロから、カサンドラは姪をつれて逃げ続けてきたのだ。彼はふたりを自分の屋敷につれて行くと、姉について残酷な事実を突きつけてきた。そんなことはでたらめだわ! 怒りを募らせるカサンドラだが、カルロは強引に唇を奪ってきて――!?

[感想]
128ページ。唯一の肉親だった姉の忘れ形見(姪)を一人で育てるヒロインと、姪の誕生から2年も経った後で、親権を強引に求めてきた姉の元恋人であるヒーローとのラブストーリー。

(ネタバレ注意→) 心優しい頑張り屋のヒロインの相手としては、年上のヒーローがあまりに程度が低くてゲンナリする。無責任なプレイボーイが、子供の親権と一緒にぴちぴちした若い女の子もついでにゲットしようと目論んだだけという感じで、最後まで胡散臭い印象のままだった。

後半は態度を改めるとはいえ、初対面早々、亡くなったヒロイン姉をぼろくそに罵り、ヒロインのことを尻軽女と決め込んで散々悪態をつき、脅し文句連発。こんな男、人として尊敬できるわけがない。ヒロイン姉がヒーローのもとを去ったのは当然の結果という気がした。それを逆恨みし、自分の未熟さを棚に上げで、破局原因をすべてヒロイン姉のせいにして悪し様に罵っていたというのが真相のようだ。

ヒロイン姉は仕事をバリバリこなしつつ、妹であるヒロインの面倒もしっかりみてくれた立派な女性だったらしい。それなのに、非業の死を迎え、よりによって大事な大事な妹が人として尊敬できずに連絡を絶っていたヒーローと・・・。なんとも後味の悪い話。



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