ながさわさとる（原作：ダニー・コリンズ）『仮面の億万長者』

	作品名：	仮面の億万長者
	原作者：	ダニー・コリンズ
	漫画家：	ながさわさとる
	出版：	全1巻
	テーマ：	一夜の恋　トラウマ
	トーン：	シリアス　せつない
	関連作： 関連作： 関連作：	悪魔と呼ばれた大富豪（第1弾） 支配者と運命の女（第3弾） 仮面の億万長者（小説）
	試し読み：	仮面の億万長者

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[作品・作家紹介］
イギリスのロマンス作家

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[あらすじ]
大金で独立国ブレグノヴィアの大統領の座を買ったと言われる危険な革命家リザルド。ティファニーはアメリカ大統領候補の父親に彼との接触を頼まれ、特権階級が集う秘密クラブQヴィルトゥスに赴く。夫が事故死してから華やかな場所は苦手。私も大怪我を負い醜い傷跡を抱えているから……。幸いにもクラブは仮面着用がルール。傷跡が隠れたティファニーは大胆になり、出会った強烈にセクシーな男性に抱かれてしまう。その人物こそがリザルドだとは夢にも思わずに――。

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[感想]
130ページ。背徳の富豪倶楽部シリーズの第2弾。交通事故で顔の左半分に大きな傷痕が残ってしまったヒロインと、亡くなったフィアンセのことが忘れられない革命家がめぐりあうお話。

（ネタバレ注意→）顔の傷のせいで女性としての自信を完全に喪失してしまっているヒロインが、野性的な魅力を放つヒーローに情熱的に求められ、とまどいながらも応じてしまう様子がせつなさと熱情にあふれており、またその後、ヒロインが仮面を外したあとも変わらぬ好意を示し続けたヒーローに後押しされる形で、ヒロインが人前で素顔を見せる自信を取り戻していくところが良かった。

ただ、その後のすれ違い展開が説明不足で薄ぼんやりしていて深みが出ていなかったので、もう少しヒロインの父が大統領候補であり、ヒーローが革命家であること、そして革命同志である亡くなったフィアンセの無念の死がヒロインに惹かれながらもヒーローを悩ませ続けているという部分をせつなくドラマチックに演出してほしかった。