
5巻は45話~56話収録。末期癌の老紳士が医師としての出発点の古志木島で余生を送るためにやってくるお話と、熊谷幹事長の講演会に呼ばれたコトー先生が数日間診療所を留守することになり、星野さんが孤軍奮闘するお話と、島の開発計画が持ち上がるお話。
・14番目の手術:離島医療の大先輩・古川公平
若かりし頃(40年前に)に古志木島の診療所で医師として働いていた末期癌の老紳士で、大病院の院長。
生きてもらいたいから手術をさせてほしいというコトー先生に対し、延命のための手術ではなく、治すための手術ならお願いしたいと意思表示する古川先生。だけど手術の結果、手の施しようがないことが分かり・・・。
その後、診療所で切迫流産の恐れがある妊婦の出産に立ち会った古川先生は、自分がこの島に「生きに」来たことに気づき、心配している家族のためにも帰った方がいいとすすめるコトー先生の後押しもあって、迎えに来た息子さんと笑顔で島を後にするのだった。
ちなみに古川さんが帰った後に内さんが思わぬ打ち明け話を。診療所時代の古川先生と激しい恋に落ちたのだとか。誰も信じなかった/知らなかったので内さんの妄想かもw
4巻でコトー先生に救われた熊谷幹事長が再登場。すっかりコトー先生に肩入れし、CTやMRIを診療所に入れてくれるとのこと。
2番目のエピソードは熊谷幹事長の講演会に呼ばれたコトー先生が数日診療所を留守することになり、その間に島で食中毒が発生して大ピンチに陥りつつも、看護師の星野さんがなんとか対処して乗り切る奮闘記。星野さんはこのことがきっかけで医師免許取得を決意。
コトー先生が島にやってきて1年半が経過した頃、古志木島を一大リゾート地にする計画が持ち上がる。
・15番目の手術:重野秀之
ホーネン開発統括本部長。パニック障害の発作を起こして診療所に運び込まれたが、コトー先生の診察の結果、重度の心臓病と判明。
島の開発計画のためにやってきたメガネの中年男性。実は30年前に島で起きた痛ましい水難事故のことで島民たちを恨んでいて・・・。
30年前、まだ子供だった漁師の原さんのお兄さんが海で溺れているところに重野さんのお父さんが通りかかって助けに入るも、力尽きて二人とも溺死。というのが重野さんの記憶に残る水難事故だったのだけど、真相は全く違っていて、重野さんが溺れているところに父親と原さんのお兄さんが助けに入って溺死したとのこと。ショックから記憶を塗る替えてしまったらしい。
真相を知った重野さんは茫然自失。手術の後、酷い言葉をぶつけた原さんに謝罪し、島に不幸しかもたらさない開発計画も中止に。
6巻はツチノコ探しに出かけたタケヒロと付き添いのコトー先生が崖下に転落して大怪我を負うお話と、役場主催のお見合いツアーのお話。
・16番目の手術:コトー先生(自分自身)
タケヒロを庇って崖下に転落して大怪我を負ったコトー先生が、真っ暗い洞窟の中で懐中電灯の明かりだけで麻酔もないまま手術を敢行。朝まで待っていたら、足が腐ってしまうからと。
その後、島民が二人を救出し、診療所へ到着すると、内臓も破裂していたコトー先生は鏡を見ながら自分で緊急手術。手術は無事成功したことが伝えられると、診療所の前に集まった大勢の島民は安堵し、一斉に歓声を上げる。
二つ目のエピソードは島の嫁不足解消のために定期的に開催されている島外女性との婚活パーティの顛末。
島民はシゲさん、和田さん、原さん、コトー先生の4人。シゲさんはおじいさんだし、他もクセが強いけど、女性陣も訳ありばかり😅
原さんと意気投合しつつも実は既婚者だった大食いの立川さん、美味しいものが食べられると聞いて参加した女子大生・かおり、メンヘラ気味のOL(未婚の母)・かすみ、大学院で海洋生物学を研究する黒髪メガネの環。
この中で意外な組み合わせだけど相性抜群なことが判明する環と和田さんがゴールインしてレギュラー化。
・17番目の手術:藤井かすみ
古志木島のお見合いツアーに参加した女性。豊胸手術で埋入異物後遺症を患っていることに気づいたコトー先生が、6年前に入れられたシリコンの除去手術を行う。
別れた元カレとの子供を妊娠中のかすみは、コトー先生に言い寄ろうとするが、諭されて一番大切なことは何かに気づき・・・。
最後のエピソードは離島に移り住んだ環を心配した両親が訪ねてくるお話。娘が自分とあまり年が変わらない和田さんと同棲していることを知って激高する父。売り言葉に買い言葉とはいえ、御湯呑を娘の顔面に投げつけるDVにはドン引き😰
・18番目の手術:西尾環
大学院で海洋生物学を研究する黒髪メガネの女性。大の猫好きで生物に詳しい和田さんと意気投合して恋仲に。
結婚を反対する父と大喧嘩した直後に急性虫垂炎+腹膜炎で倒れてコトー先生に救われる。
和田さんの頑張りが功を奏し、父と和解し、一月後に結婚する二人。