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2022年11月27日日曜日

阿部川キネコ(原作:菅野文)『キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園 1』ネタバレ感想



キング・オブ・アイドル 薔薇王の学園 1巻
秋田書店 (2022/6/16)

1話~16話収録。

原作者公認の薔薇王学園パロディ。現代の平和な世界で薔薇王の登場人物が勢ぞろいしてワチャワチャしてるのが最高に楽しくて、ずっとニマニマしっぱなし。

原作に寄せた画風がただ似ているだけでなく特徴をしっかり押さえているのが素晴らしく、キャスティングも原作の内容を踏まえた上での意外性なども光っていてセンスの塊。薔薇王ロスの人にぜひ読んでほしい作品。

物語の舞台は芸能界入りを目指す生徒たちが在籍する私立薔薇王学園。白薔薇組と赤薔薇組に分かれて在校生たちが競い合う芸能人育成学園という設定で、今年はエドワード・ジョージ・リチャードの白薔薇三兄弟がいる白薔薇組が優勢で・・・という始まり。

この学園には推薦でしか入れないキング候補科とキングメーカー科というエリート学科が設置されており、白薔薇三兄弟をはじめとする原作で大活躍 or 爪跡を残した面々はだいたいこちらに在籍しているのだけど、アンはキングメーカー科の担当教師である父の推薦をわざわざ断ってトップオタ科に入学w😂

初等部の頃からずっとリチャード推しのアン。本人は節度を保ってオタ活動をしているつもりだけど、はたからみたら愛が駄々洩れなため、アンがリチャードの熱狂的ファンであることを学園で知らぬ者はいないらしいw

そんなある日、アンの「妄想リチャード様ノート」がマーガレット理事長に見つかり、キングメーカーとしての類まれな才能を見抜いたマーガレット理事長に目をつけられてしまうアン。赤薔薇組のキング候補科に在籍するマーガレットの息子・エドワードのキングメーカーになるか、厄介オタとして退学になるかの二者択一をマーガレット理事長から迫られたアンは泣く泣くトップオタ科から赤薔薇組のキングメーカー科に転科したのだけど、そこで運命的な出会いが待っていて・・・。

実はマーガレットの息子・エドワードもアンに勝るとも劣らないリチャードオタであることが判明し、ライバル意識をバチバチと燃やしつつも何気に意気投合する二人w

物語のヒロイン的位置にいるのはやはりアンのようで、アンとリチャードの登場回数が最も多くなっていますが、彼らを取り巻く人々が次々に登場し、どのエピソードも薔薇王の小ネタ満載で永遠に見ていられる面白さ。

ケイツビーは従者さながらの距離感の近すぎるリチャードの幼馴染みとして登場w

セクシーすぎる保険医のジェーン先生、用務員兼学園長のヘンリー、学園で飼育されている白豚「しろいの」。

初等部には可愛い小エド(アンとエドワード王太子の息子→リチャードの息子)、ジュニアモデルとして活躍中のわんぱく兄弟(エドワード五世と弟リチャード)、不思議ちゃんのマーガレット(アンの妹・イザベルの娘)が在籍。

バッキンガムは中等部のキングメーカー科のトップ生徒。リチャードのキングメーカーになるためにアピール開始するも、まだまだ背伸び中でリチャードにお子様(ませがき)扱いされていますw

学園では年に一人だけ選ばれるキング(学園トップ)が誰になるのかが生徒たちの大きな関心事で、キング候補生の生徒たちが有望な下級生の世話役になる「つぼみ制度」というものが用意されていて、選ばれた下級生は「つぼみ」と呼ばれるのだとか。

ベスとわんぱく兄弟はエリザベス先生(原作では母)の推薦で白薔薇組のエドワードのつぼみに。子エドは憧れのリチャードにお願いに行くものの、すまないが無理だと断れてしょんぼり。その直後、わんぱく兄弟にいじめられている子エドを見かねて一喝した赤薔薇組のエドワードが俺がその名にふさわしい男に鍛え直してやると子エドをつぼみに指名(原作では父子)。

原作ではいっぱい寂しい思いをした子エドが、こちらでは本当の父・エドワードと親交を深め、その愛らしさでマーガレット理事長にも可愛がられて構い倒されているのが見れてウルっとしました。リチャードとのやりとりも可愛かったです。

初等部のマーガレットはジョージのつぼみ。こちらも原作では父娘。実在のマーガレットは幼い頃に相次いで父母を失くしているんですよね。こちらの学園パロディではジョージに小さなお姫様扱いされて嬉しそうに抱っこされている姿を見ることができてほっこりしました。

キャスティングは以下の通り:

太文字は原作の人物名および属性。『薔薇王の学園』でも同じ名前(称号なし)が使われています。

🌼白薔薇三兄弟(ヨーク家)
長男エドワード四世・次男ジョージ・三男リチャード三世
高等部白薔薇組キング候補生
・エドワード:一番キングに近いと言われるキラキラした長男
・ジョージ:陽気な次男
・リチャード:クールな三男


👸アン(ランカスターのエドワード王太子妃→ヨークのリチャード3世王妃・ネヴィル家)
大人しい性格だけど芯がしっかりしている頑張り屋。リチャードの大ファン。高等部トップオタ科→赤薔薇組キングメーカー科在籍。マーガレット理事長に才能を見込まれ(=脅されて)赤薔薇組キング候補生のエドワードのキングメーカーに。


👧イザベル(アンの妹・ジョージの妻・ネヴィル家)
アンの妹でダンス科のトップ生徒。明るい性格の美少女。ジョージに片想い→両想いになり、ウォリック先生公認(しぶしぶ)で交際中。


👑マーガレットとヘンリー(ランカスター家当主とその妻)
抜け目ない経営者・マーガレット理事長と、ほんわか笑顔の脱力系平和主義者・ヘンリー学園長の凸凹コンビ。


👦バッキンガム公
中等部白薔薇組キングメーカー科のトップ生徒。リチャードのキングメーカーになるためにアプローチを開始。どうやら恋心も秘めている様子。


👦ケイツビー
高等部。白薔薇組キング候補科に在籍。リチャードとは初等科からの幼馴染み。


👸エリザベス(エドワード4世の妻)
高等部の教師。したたか。笑顔が汚いw


👸ベス(エドワード4世の娘・ヘンリー7世王妃)
中等部のトップ生徒。白薔薇組のキング候補生・エドワードのつぼみ。リチャード推し。


👶エドワード五世と弟リチャード(エドワード4世とエリザベスの息子)
ベスの弟。ジュニアモデルとして活躍中のわんぱく兄弟。


👱エドワード王太子(ランカスター家)
高等部赤薔薇組キング候補生。リチャードの大ファンで自分のキングメーカーになったアンと張り合う。


👶エドワード(アンとエドワード王太子の息子→リチャードの息子)
初等部の児童。赤薔薇組のエドワードのつぼみ。その愛らしさからエドワードの母・マーガレット理事長に孫のように溺愛されている。リチャードに憧れている。


👨ウォリック伯爵(アンとイザベルの父・ネヴィル家)
高等部のキングメーカー科の担当教授。厳格だけど、家では良い父親。


👨スタンリー卿(リッチモンド=ヘンリー七世の継父)
教師。変わり者の妻子を持ち、気苦労が絶えない様子w


👱リッチモンド(ヘンリー七世)
ベスに一目惚れして中等部の俳優科→赤薔薇組キング候補科に転科。奇行が目立つ不思議くんキャラ。


👨ハワード
地味な教師。


👩魔女ジェーン
セクシーな保険医。


👴イーリー司教
宗教学の先生?リチャード推し。変態教師一歩手前の危ないおじさん。


👨ヘイスティングス(エドワード四世の側近)
教師。保険医のジェーン先生にメロメロ。


👻ジャンヌ
薔薇学の地縛霊と呼ばれるほど留年している生徒w

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