
作品名 : | 魔法使いの娘 |
漫画家 : | 那州雪絵 |
出版 : | 全8巻 |
ジャンル: | オカルトコメディ |
トーン : | コミカル シリアス |
関連作 : | |
試し読み: |
[内容紹介]
『月刊ウィングス』(新書館)2002年7月号~2009年12月号掲載。単行本全8巻。続編あり。
[あらすじ]
私こと鈴の木初音は、ごくフツーの17歳。でも、私のパパは、ちょっとアレ。……陰陽師をし てるんです。しかも、日本一らしい。でも私にはかんけーないですから!! そんな私に、ある日パパから宿題が!! 男ふたりと同居して、どっちが『鬼』かを見分けろとか言いやがるんですけど、親として……いや、人としてどーなの!!?
フツーの女子高生・初音ちゃんの、フツーとはいえない毎日を描く、那州 雪絵のハジケ系オカルティック・シリーズ、第一弾!
[感想]
ヒロインはタイトル通りの魔法使いの娘ではなく、一風変わった陰陽師ファミリーのお話。連作短編シリーズのお祓い系漫画は、最初は面白くても、似たり寄ったりのネタが多く、途中から新鮮味が失くなって飽きがくることが結構ありますが、このシリーズはオカルト以外の部分でも、読者を惹きつける強みがあります。
シリーズ全体を通して眺めてみると、毎回のストーリー運びがかなり計算されていることが分かってくる構成になっていて、非常にバランスの取れたストーリー性の高い作品に仕上がっています。
怪しげな父の仕事を継ぐことに抵抗しつづける娘の複雑な心模様、自分は本当はどうしたいのか、どう生きたいと思っているのかと自問し続けるヒロインの心の揺らぎ、そして、徐々に明らかになっていく父の過去や裏切り者の弟子との奇妙なつながり等々、ヒロインを取り巻く人間関係の深まりがユーモアたっぷりに、それでいて繊細なタッチで描かれているので、人間ドラマとしても面白い作品。
以下ネタバレ注意↓
怪しげな父の仕事を継ぐことに抵抗しつづける娘の複雑な心模様、自分は本当はどうしたいのか、どう生きたいと思っているのかと自問し続けるヒロインの心の揺らぎ、そして、徐々に明らかになっていく父の過去や裏切り者の弟子との奇妙なつながり等々、ヒロインを取り巻く人間関係の深まりがユーモアたっぷりに、それでいて繊細なタッチで描かれているので、人間ドラマとしても面白い作品。
以下ネタバレ注意↓
初音のことを殺そうとした父の弟子・兵吾が、次第に彼女に魅せられ、相棒として彼女を支えていくことに並々ならぬ想いを抱いていることが後半明らかになってきて一層面白くなっていきます。
欠落人間を持ち前のプラスパワーで心服させて絶対に裏切らない最強の相棒にしてしまう初音がヒロインとして魅力満点。続編の
魔法使いの娘ニ非ズでは、兵吾が完全に初音の尻に敷かれちゃってるところが、なお面白かったです😉


魔法使いの娘


魔法使いの娘(7)


魔法使いの娘ニ非ズ(7)


